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8/6【新日本】“要介護状態"の棚橋に飯伏あきれ顔&無視 “ゴールデン☆エース"分解寸前

『SUMMER STRUGGLE 2020』東京・後楽園ホール(2020年8月6日)
○金丸義信&タイチ&ザック・セイバーJr.vs棚橋弘至&飯伏幸太&上村優也×

 “要介護状態"の棚橋に飯伏はあきれ顔で、逸材が巻き返しを誓っても無視。ゴールデン☆エースが分解寸前となってしまった。

 IWGPタッグ奪還を狙うゴールデン☆エースだが、状況は泥沼化。不調が続く棚橋に飯伏が不満を隠さず。7・31後楽園大会では試合後、棚橋を置き去りにして退場した。そんな二人の関係悪化をタイチ&ザックは見逃さず。「こっちこいよ。見限れ、捨てろ、こんな奴」(タイチ)と飯伏を勧誘した。

 この日は棚橋&飯伏が上村、タイチ&ザックが金丸とそれぞれ組んで激突。明日7日のNEVER6人タッグ王座決定トーナメント1回戦(棚橋&飯伏のパートナーはワト)へ向けた前哨戦ともなった。

 先発を買って出た棚橋だが、上村が割って入る。そこへ鈴木軍が襲撃し、孤立させられた上村だったが、鈴木軍の連続攻撃を回避してザックにショルダータックルで突進。タイチにジャンピングエルボーを放ち、金丸をボディスラムで投げる大立ち回りをみせた。

 ここで棚橋が登場。金丸にドロップキックを見舞ったまではよかったが、控えのタイチとザックにフライングボディアタックで飛びつくと、二人に捕まり、ザックのアンクルホールドで左足を絞め上げられてしまう。リングに戻れば金丸が低空ドロップキックで棚橋の左ヒザを狙い撃ちし、ザックはレッグロック、飛びつきヒザ十字固めで絞め上げる。タイチは「やめてもいいんだぞ」と罵倒しながら左足を踏みつけ、棚橋がエルボースマッシュで反撃してもサミングで黙らせ、ドロップキックを自爆させた。

 ここで上村が飛び込み、タイチにドロップキックを見舞って棚橋を救出した。タッチを受けた飯伏は掌底連打、ローリングソバット、その場飛びムーンサルトで巻き返す。ローキック合戦で渡り合うと、タイチがソバットで制したが、顔面蹴りは飯伏がかいくぐってローリングソバットで応戦。タイチも串刺し攻撃を回避してのジャンピングハイキックを見舞ったが、アックスボンバーは飯伏がかわして右ハイキックをさく裂させた。

 ともに交代し、上村が金丸にエルボーを連発すると、カウンターのドロップキックを見舞い、棚橋と連続串刺し攻撃を浴びせる。ブレーンバスターで金丸を叩きつけた上村は逆エビ固めで捕獲。かんぬきスープレックス狙いはザックがミドルキックで阻み、金丸がキチンシンク、ザックがランニングローキックの連続攻撃で上村を鎮圧。さらに金丸の低空ドロップキックとザックのサッカーボールキックのサンドイッチ攻撃が決まり、棚橋が救出に飛び込んでもザックがローキック、金丸が低空ドロップキックで左ヒザを射抜いて動きを止め、タイチが顔面蹴りで蹴散らす。すかさず金丸がブリティッシュフォールで上村に追撃すると、ディープインパクトで突き刺して3カウントを奪った。

 試合後、タイチとザックは大の字のままの棚橋を踏みつけた。その間、飯伏は助けに行くでもなく場外で頭を抱える。それでも、ようやくリングに飛び込んだ飯伏だが、タイチとザックによって返り討ちに。ザックとともに棚橋を捕まえたタイチは「飯伏、こんな奴終わりだ。終わらせろ。てめぇの手で終わらせろ。やれよ!」と棚橋への攻撃を迫る。飯伏が応じないとみるやタイチとザックは二人がかりで痛めつけて場外に蹴散らすと、棚橋を踏みつけたタイチは「棚橋、IWGPは遠いぞ」と挑発した。

 棚橋は足を引きずって動けないばかりか、見かねたヤングライオン・上村に助けに入られるなど要介護状態。その姿をコーナーの飯伏は半ばあきれ顔で見つめ続けた。バックステージでも「飯伏、明日は、明日は信用してくれ。大丈夫!」と挽回を誓うエースを無視して控室へ。これにはさすがの棚橋も「口で大丈夫って言ってもさ、大丈夫さが伝わるわけじゃないし……。飯伏みたいな旬なレスラーを俺がつなぎ止めとく権利はないのかもしれないね」と苦悩をにじませるしかない。ゴールデン☆エースは棚橋の不調が引き金となって、IWGPタッグ奪還どころか空中分解寸前に追い込まれてしまった。

【試合後のタイチ&ザック】
▼タイチ「見たか? 見たか、あいつら。ついに終わったぞ。見たか、飯伏の顔? 呆れ果てたあの顔をよ。お前ら、よく見たか? あいつら終わった。ゴールデン・ボールズ。ハッハッハッ! お前ら、ゴールデン・ボールズなんだよ。何がゴールデン・エース? どこがエースなんだ。ただのゴールデン・ボールズだよ、あいつらは。いいか、ボールズは2個あってボールズだよ。片玉じゃあ、力が出ねぇ、精が出ねぇんだよ。片玉じゃあよ。飯伏もようやくわかったようだな。ゴールデン・ボールズ、お前らは終わったんだ。明日、NEVER6人タッグトーナメント(の1回戦)がある。なんなら、ノブには悪いけどよ、ノブと飯伏を替えてやってもいいぞ。それもおもしれぇな。それか飯伏、俺らと組む気がないんだったらそれは別にいいよ。それは別にお前次第だから勝手にしろ。だけど明日、出場辞退しても構わねぇからよ。明日もダメだな、こりゃ。お前らも見てわかっただろ? まぁ、飯伏だってバカじゃねぇだろう。バカだけどバカじゃねぇんだ、あいつは。もう見限ったな。何がエースだ、何が棚橋だ。全て終わりだ。お前はIWGPの“I(アイ)"の字も遠すぎるよ。違う“アイ"でも叫んでろ」

▼ザック「だんだん棚橋が可哀想に思えてきた」

▼タイチ「そういうことだ、棚橋。明日、俺ら不戦勝。じゃあな、棚橋よ。飯伏、明日楽しみにしているよ。お前がどうするか」

▼ザック「明日はほぼオフみたいなもんだ」

※金丸はノーコメント


【試合後の棚橋&飯伏&上村】
▼上村「(一人でやって来て)ここ最近、鈴木軍とばっかりやってますけど、明日からのカードまだ出てないですよね? 鈴木軍と…鈴木軍だけと組めよ! 鈴木軍のボスのところまで上り詰めてやる。必死で! ぶっ叩いてやる! ありがとうございました」

▼飯伏「(一人でやって来て険しい表情で)いやあ、上村は凄い頑張ってたんですけど……」

▼棚橋「(後から駆けつけてきて飯伏の肩に手をかけて)飯伏、明日は、明日は信用してくれ。大丈夫!」

▼飯伏「……(棚橋の言葉を聞いても無言のまま、そして棚橋のほうを振り返ることなく一人で控室へ)」

▼棚橋「(飯伏が去ったあと)口で大丈夫って言ってもさ、大丈夫さが伝わるわけじゃないし……。(壁にしばし無言で突っ伏してから)飯伏みたいな旬なレスラーを俺がつなぎ止めとく権利はないのかもしれないね」

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