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8/8【新日本】アメリカ版NJC開幕 KENTAが柴田の愛弟子フレドリックスに完勝で1回戦突破

 アメリカ発の新番組『NJPW STRONG』が8日、配信開始。IWGP USヘビー級王座への挑戦権がかかった「NEW JAPAN CUP in THE USA」が開幕し、KENTAが柴田勝頼の愛弟子カール・フレドリックスに完勝して1回戦突破を決めた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、外国人選手や米国在住選手の新日本参戦が困難な状況の中、この日、アメリカ発の新番組『NJPW STRONG』が始動した。第1回配信となったこの日、アメリカ版NJC「NEW JAPAN CUP in THE USA」が開幕。8選手出場によるトーナメント戦で、優勝者はUS王者ジョン・モクスリーへの挑戦権を得る。

 この日、1回戦4試合が行われ、KENTAが先陣を切って登場した。相手はLA道場のフレドリックス。元ソウルメイトである柴田の愛弟子との対決を迎えた。入場直後、余裕たっぷりに挑発したKENTAはエルボー連打やフロントハイキックで立ち向かってくるフレドリックスに先制を許したものの、エルボー合戦で圧倒。ミドルキック連打からDDTを挟んでサッカーボールキック、ミドルキックと蹴りの雨を降らせた。

 引かないフレドリックスも逆水平で反撃し、変型バックブリーカーを敢行して食い下がる。KENTAが高速パワースラム、グリーンキラーで鎮圧にかかっても、フレドリックスは丸め込みを連発。KENTAのローリングバックブローを食らってもスパインバスターで叩きつけ、急角度の逆片エビ固めで絞め上げた。

 だが、KENTAは難なく脱出してフレドリックスの勝機を断ち切った。フロントハイキックやラリアットを叩き込み、フレドリックスがgo 2 sleepを不時着し、エルボー合戦に持ち込んでも、掌底連打で返り討ち。ランニングローキックで胸板を蹴り飛ばすと、go 2 sleepをぶち込んで完勝を決めた。

 続く2試合目は元NEVER無差別級王者ジェフ・コブと、元IWGPタッグ王者タンガ・ロアの対決となった。ナチュラルパワーを誇る両者の戦いは真っ向勝負の肉弾戦に。開始早々、タックル合戦で正面衝突を繰り返し、コブがフライングショルダー3連発で先手を取れば、ロアも巨体を軽々と持ち上げてコーナーに叩きつけると串刺しラリアットで応戦。延髄斬りも見舞ったが、コブはフライングラリアットで逆襲。変型ブロックバスターで強引に引っこ抜いて怪力をみせつける。粘るロアもツアー・オブ・ジ・アイランドを食い止め、打点の高いドロップキックで顔面を射抜いたが、エイプシットはロアが決めさせず。高速ジャーマンで投げると、ツアー・オブ・ジ・アイランドを豪快に決めて3カウントを奪った。

 3試合目はデビッド・フィンレーとチェーズ・オーエンズの対決。フィンレーがドロップキックで先制したが、オーエンズはベンジュラムバックブリーカーで動きを止めると、サーフボードストレッチ、フルネルソン、スリーパーで執拗に絞め上げてスタミナを奪い取った。ねちっこい攻撃によって守勢に回ったフィンレーだったが、バックドロップで反撃を開始。ダイビングエルボースマッシュなど多彩なエルボー攻撃で流れを作り、ロックボトム式バックブリーカーを敢行。お返しとばかりにオーエンズがトップロープの反動を利しての変型バックブリーカーで逆襲し、ランニングニーをぶち込んだが、パッケージドライバーはフィンレーがリバース。前方回転からの変型エビ固めでニアフォールに追い込むと、最後はACID DROPをさく裂させてオーエンズを料理した。

 4試合目はタンガ・ロアとブロディ・キングが対決した。ブロディは昨年5月、新日本に初参戦。200センチ、136キロの巨体を誇る。トンガはドロップキックや串刺しボディアタックと機動力を活かして攻め立てたが、ブロディは高々とリフトアップして前方に叩きつけるとセントーンを投下。強烈なチョップ攻撃を連発していく。トンガもネックブリーカードロップで反撃し、顔面ウォッシュも披露したが、フロントスープレックスでコーナーに投げつけたブロディがラリアットを連打し、トンガのガンスタン狙いをキャッチしてジャーマンで投げ飛ばす。さらにラリアットを叩き込んだが、カナディアンバックブリーカーを不時着したトンガはトンガンツイストで逆襲。棒立ちとなったブロディにガンスタンをさく裂させて逆転勝利を決めた。

 1回戦が終了し、次週配信される準決勝の組み合わせは「KENTAvsコブ」、「フィンレーvsトンガ」に決まった。


【トンガの話】「何ヵ月もプロレスのリングから離れていた。でも仕方ねぇ。一発目の相手にしては、えらいキツいな。アイツは今プロレス界で急速に存在感を増してるジャイアント、ブロディ・キングだ。お前とはマディソン・スクエア・ガーデンでもやったよな。覚えているか? 俺は今でも鮮明に覚えているぞ。お前らファンもそうだろう。強くなったじゃねぇか。だが、今日、勝利の女神は俺に微笑んだ。1回戦突破だ。次の相手は誰だ? タマ・トンガのお帰りだ」

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