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8/9【新日本】ヒロム電撃登場で「完全復活」宣言、内藤はEVILに余裕の注文「早くとことん追い込んでくれよ」

『SUMMER STRUGGLE 2020』東京・後楽園ホール(2020年8月9日)
○EVIL&石森太二vsBUSHI&内藤哲也×

 左肩負傷で欠場中だったヒロムが電撃登場し、石森とのIWGPジュニア戦へ向けて「完全復活」を宣言。内藤は二冠王・EVILとの再戦へ余裕たっぷりに「早く俺をとことん追い込んでくれよ」と注文を付けた。

 8・29神宮球場大会でのIWGPヘビー&インターコンチネンタル二冠戦へ向けた前哨戦はこれが4度目。王者・EVILがIWGPジュニア次期挑戦者・石森、挑戦者・内藤がBUSHIとそれぞれ組んで激突し、激しく火花を散らしたが、予期せぬ展開が待っていた。

 奇襲攻撃に出たEVILは内藤を場外に連れ出すと、右足に何度もストンピングを浴びせたが、内藤もフェンス攻撃を連発してキッチリお返し。セコンドのディック東郷をけん制する余裕も見せる。リングに戻ってもEVILの顔面を踏みつけたが、追撃を東郷が場外から足をすくって妨害。すかさずEVILは内藤の左足をサードロープに引っかけて絞め上げ、右足にはストンピングを見舞った。

 ここからBULLET CLUBは代わる代わるの足攻めに出たが、しのいだ内藤はEVILにカウンターのジャンピングフロントキックで逆襲した。BUSHIもコルバタで石森を吹き飛ばして続き、ミサイルキックを発射。石森にハンドスプリングレッグラリアットで反撃されても、EVILをDDTで突き刺して逆転した。タッチを受けた内藤はEVILにコーナーミサイル、串刺し低空ドロップキックをお見舞い。変型ネックブリーカーからプルマブランカで捕らえてギブアップ寸前に追い込んだ。

 ここで東郷がエプロンに上がって陽動作戦に出る。技を解いた内藤はEVILのトラースキックを食らい、ダークネスフォールズで叩きつけられてしまう。それでもEVILを食い止めると、BUSHIが延髄斬りで援護射撃。石森をバッククラッカーで蹴散らすと、内藤がマンハッタンドロップ、延髄斬り、BUSHIがコードブレイカー、内藤がジャックナイフ式エビ固めと流れるような連続攻撃でEVILを追い込んだが、デスティーノ狙いはEVILが内藤をレフェリーに激突させて不発に終わった。

 レフェリーが場外に転落すると、すかさず東郷が乱入。気を取られた内藤の背後から迫ったEVILがローブローでもん絶させる。東郷がワイヤーで首を絞め上げ、3人がかりでストンピングを連発したが、ここで内藤に援軍が登場。左肩負傷で7・29浜松大会から欠場していたヒロムが現れたのだ。リングに飛び込んだヒロムは東郷とEVILを蹴散らすと、石森には正面飛びドロップキックを発射。馬乗りになってパンチ連打を浴びせた。

 反則裁定を告げるゴングが鳴らされると、ヒロムは「オイオイオイオイオイ、俺の反則負けかよ!? BULLET CLUBんはこんだけ反則しても反則負けにならねぇのに、俺にはずいぶん厳しいじゃねぇかレフェリー。俺が来ない方がいいみたいになっちゃったじゃねぇか! ごめん!」と不満をぶちまけつつ内藤とBUSHIに謝罪。リング下の石森に向かって「お待たせいたしました! わかるよ、わかるよ。『ヒロムちゃん、ホントに肩は治ったのかい?』って心配そうな顔をしてくれてる石森君。大丈夫。こんな動きしたって、全然痛くもねぇから、かかってこいよ!」と左腕を何度も振り回して復調をアピールすると、「オイ、石森、あさっての大阪大会からまた遊ぼうぜ!」と8・11大阪大会からの戦列復帰を宣言したうえで通告した。

 8・7後楽園大会で石森から「あれ? まだ復帰しないの? まだ欠場なの?」と挑発されていたが、これに行動で返答した形。「とりあえず、みんな、お待たせ! ヒロムちゃん、完全復活〜」と改めて万全を強調した。8・29神宮球場へ向けて不安を一掃したヒロムは「あまりにも神宮が楽しみ過ぎて、石森のことをこの手で……アアアー! これより先は言ってはいけないんでしたー! これより先を言ってしまうと大変なことになってしまうんで言いません!」と興奮しながらまくし立てると、「ここで問題です。高橋ヒロムは石森きゅんを、果たして何分で仕留めることができるでしょうか?」と自信をのぞかせた。

 一方、内藤は二冠王・EVILとの再戦へ向けて「残念ながら俺、全然追い込まれてないんだよね。確かに後がないよ。崖っぷちだよ。でもさぁ、この状況なぜかワクワクしちゃうんだよ」と変わらず余裕たっぷり。「なぁEVIL、早く俺をとことん追い込んでくれよ。こうしてバックステージでコメントもできないぐらい追い込んでくれよ。神宮大会当日がイヤでしょうがなくなってしまうぐらい、とことん! 追い込んでくれよ! じゃなきゃ、俺に敗れ、皆様の予想通り王座から転落してしまう、そんな未来しか見えないよ」と挑発とともに注文をつけていた。

【EVILの話】「アイツらはよぉ、やっぱりクソ野郎どもだ、よく覚えとけ!」

【東郷の話】「オイ! いいとこで邪魔しに来やがってよぉ! このワイヤーで絞め落とす前に現れやがって! お前、何人増えようがよぉ、変わんねぇんだよ。2人増えようが、3人増えようがよぉ。俺がEVILの隣にいる限りは、絶対に負けることはねぇ!」

【石森の話】「(※鼻と口のあたりを押さえながら這うようにしてインタビュースペースに現れ、座り込む)不意打ち食らっちまったよ! アイツ、それなりに回復してたな。でもな、今日はあくまで不意打ちだから問題ないよ。てか、てか、あの野郎、『真正面から真っ向勝負で』ってこだわってるわりには襲撃するんだな! ハハハハ! おかげで俺も、さらにムカついたよ。大阪で復帰してくるんだろ? アイツ。よぉーし、やってやるよ! ヒロム……きゅん!(笑)」

【ヒロムの話】「おかしい。レフェリーおかしいぞ! オイオイオイ、こりゃあレフェリー、3人全員出てきた方がいいんじゃねぇか? どうせ控室で見てんだろ? でも、何を言っても、今日俺が何だか分かんないけど反則負けになっちゃったのは確か。だから……ごめんなさい!(※深々と頭を下げる) とりあえず、みんな、お待たせ! ヒロムちゃん、完全復活〜(※と両腕をグルグル振り回す) ほら、ほら、いけるわ。完全復活。ところで石森、いや石森きゅん! 7日の後楽園のコメント、胸に突き刺さった〜! いや何か、あまりにも正論を言われすぎて、こうやって(※拳を下から突き出す)えぐられた感があるけど、まぁ仕方ない。認めるよ。でも、石森きゅん、俺のYouTubeを見てくれてるそうで、ありがとう! あ!? おやおや!? おやおやおや!? これはもしかして、石森きゅんのツイッターの『相手を知る』シリーズに、もしかしたら出していただけるんじゃないか? もしかしたら、そのために俺のことを調査するためにYouTubeを見てくれてるんじゃないかと、俺はそう受け取りました。楽しみだね。あまりにも楽しみ過ぎて、あまりにも神宮が楽しみ過ぎて、石森のことをこの手で……(※髪の毛をかきむしり目を見開いて)アアアー! これより先は言ってはいけないんでしたー! これより先を言ってしまうと大変なことになってしまうんで言いません! ヒロムちゃん、完全にテンションが舞い上がっております! だから、言ってはいけないことを今言いかけました。ここはカットでお願いします! さて、ここで問題です。高橋ヒロムは石森きゅんを、果たして何分で仕留めることができるでしょうか? 正解者1名に石森きゅんのあの、いっぱいある腹筋の1ブロックをプレゼントします。コメント欄にぜひ!」

【内藤の話】「(※ふらつく足取りでインタビュースペースに現れ、座り込む)確かに俺には後がない。崖っぷちかもしれない。EVILに、『トコトンまで追い込んでやる』って言われてるしね。でもさぁ、残念ながら俺、全然追い込まれてないんだよね。確かに後がないよ。崖っぷちだよ。でもさぁ、この状況なぜかワクワクしちゃうんだよ。理由は分からない。でも……ワクワクしちゃうんだよ。なぁEVIL、早く俺をとことん追い込んでくれよ。こうしてバックステージでコメントもできないぐらい追い込んでくれよ。神宮大会当日がイヤでしょうがなくなってしまうぐらい、とことん! 追い込んでくれよ! じゃなきゃ、俺に敗れ、皆様の予想通り王座から転落してしまう、そんな未来しか見えないよ。ディック東郷と仲がいいことは分かったよ。『EVILこそ正義』なことも分かったよ。そんなことはどうでもいいからさぁ、さっさと俺を、追い込んでくれよ。カブロン!」

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