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8/10【大日本】大地が初挑戦・兵頭返り討ちでストロング王座死守、8・29文体V6戦へ入江が名乗り

『ジュニアトーナメント準決勝』東京・後楽園ホール(2020年8月10日)
BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合 ○橋本大地vs兵頭彰×

 大地が自ら指名した兵頭の初挑戦を退け、ストロング王座V5。入江が挑戦の名乗りを上げ、8・29横浜文体での迎撃が決定的となった。

 昨年11月に2度目のストロング王座戴冠を果たして以来、長期政権を樹立しつつある大地。7・24後楽園大会では中之上を撃破して4度目の防衛に成功し、8・29横浜文体でのストロング王座戦をぶち上げた。一方で「その前にもうひとりやっておきたい男がいる」と次期挑戦者を指名。それは一騎当千での対戦が中止となった新鋭・兵頭だった。この一戦の勝者が文体での最後のストロング王座戦にコマを進めることになった。

 ストロング王座初挑戦となる兵頭はゴングと同時にスピアーで秒殺を狙い、未遂に終わってもトペスイシーダで突っ込んで雄たけびを上げた。リングに戻ってもエルボーを連発して果敢に攻め立てたが、大地がエルボー合戦に持ち込んでローキック、ソバット、ヒザ蹴り、水面蹴りの波状攻撃で競り勝つ。兵頭を場外に叩き落とすと、ブレーンバスターで脳天からエプロンに突き刺した。

 ここから大地ペースで進む。エルボーを連発する兵頭を真っ向から受け止めてから、エルボー一発で返り討ち。ミドルキックでねじ伏せ、ネックロックで絞め上げる。「こんなもんか!?」と奮起を促すようにエルボーを連打。すると呼応するように兵頭はバックフリップで叩きつけて反撃を開始。セントーンを連射し、ジャーマンが不発に終わっても、ショルダータックルで突っ込んだが、串刺しスピアーは大地が回避して鉄柱に誤爆してしまった。

 すかさず大地は串刺しシャイニングウィザードを突き刺して追い討ち。ミドルキックを連打し、ストラングルホールドγで絞め上げる。何とかロープに逃れた兵頭は胸板へのハンマーパンチを連発して必死に反撃。ワンツーエルボーも乱れ打ち、ショルダータックルで突っ込んだが、ダイビングセントーンは自爆に終わる。それでも兵頭は雪崩式ブレーンバスターで大地を叩き落とすと、狂ったように胸板へのハンマーパンチを連打した。

 だが、大地がヒザ蹴り、ミドルキック、ファルコンアローの波状攻撃で逆転。延髄、正調とシャイニングウィザードを連打していく。粘る兵頭もライジングDDTを必死に踏ん張り、スピアーで逆襲。ロコモーション式でノーザンライトスープレックスとブレーンバスターを決め、ニールキック、ファルコンアローで反撃されても、ライジングDDTを阻止。スピアーを連発すると、ダイビングセントーンでニアフォールに追い込んだ。が、スピアーを狙って突っ込んだところを大地がヒザ蹴りで迎撃。すかさずライジングDDTで突き刺して3カウントを奪った。

 大地が自ら指名した兵頭に完勝し、ストロング王座5度目の防衛に成功した。初挑戦の兵頭を「ベルトまでまだまだ遠いよ。でも、遠すぎないんだ。あと一歩、2歩、3歩、4歩かもしれないけど、このストロングBJ、可能性あるのはお前のほうかもしれないね」と評価。横浜文体ラスト興行となる8月30日、大地は藤波辰爾、中之上とトリオを組んで関本&岡林&青木と対戦予定だったが、藤波が腰椎狭窄症のため欠場に。そこで大地は「30日のメインイベントで藤波さん欠場になるらしいんですよ。兵頭、君さえよければ、そこにお前も入んないですか?」と提案した。

 後楽園に集まったファンも拍手で歓迎。兵頭は「大地さん、まず今日、自分の方が可能性あるとか言ってましたけど、そんな言葉いらないんですよ。自分は実際、大地さんには勝ってないんで、まだまだ、そのベルト、いや、橋本大地、あなたに食らいついていきますよ」と誓ったうえで、「今、言ってくださったラスト文体メインイベント、断るわけないじゃないですか。よろしくお願いします」と呼応し、大地と握手を交わした。

 兵頭が去ると、大地は「佐藤耕平からこのベルト獲って、関本、岡林、中之上、野村、そして兵頭に勝った。さぁ、文体のタイトルマッチどうしましょうか? 誰もいない? 誰も来ない?」と8・29横浜文体での挑戦者を募った。すると現れたのは入江。場内が思わずどよめく中、入江は「大日本じゃないけど、入江茂弘がまだ残ってるぞ。入江茂弘は世界の全てを獲りに来た。もちろん、そのベルトももらっていくぞ」と宣戦布告。「8月29日、横浜文体で入江茂弘がチャンピオンになって、大日本プロレスのファンのみんなに新しい世界をみせてやります」と宣言してみせた。もちろん大地に拒む理由はない。「相手にとって不足はないよな! やりましょう!」と受けて立ってベルトを掲げ、近距離で入江としばしにらみ合った。

【試合後の大地】
▼大地「いいね。リングの上で言った通り、遠いよ、まだね。遠いけど、2歩3歩ぐらいのところに今来てるんじゃない? ただ、その一歩、2歩、3歩がさ、あいつにとって何年かかるかわからないし、もしかしたら速い競歩のような一歩かもしれないし、ノロマな一歩かもしれない。まだまだと言ってるけれども、あいつをチャレンジャーにして正解でした。凄ぇもん持ってたし、やっぱ俺ができてなかった部分を何試合分か…1年やってないことはないと思うけど、あいつの進化が著しいというか、でかいね。いや凄かったよ。けど負けない。俺はまたアイツとタイトルマッチをしたい。俺が逆指名でもいいし、アイツがもう一回指名してくる形でもいいから、そこまでの男になって、また俺の前に立ちはだかってほしい。遠回しにいったら今日は逃げじゃないからね。後輩とやった逃げじゃないからね。みたでしょ? 試合内容。最初はクソみたいな、全然攻撃もしてこない、ホントに獲りてぇのかなって思うぐらい、ちょっと意地は見えたけど。最後、あいつ爆発するところが見えた。もしかしたら俺と同じタイプで、相手の技食らって食らってエンジンかかってくるタイプなのかもしれないね。好きだよ、ああいうの。兵頭に関してはこのぐらいでいいかな。入江か。まぁね、何度も言うように今回、逆指名で兵頭が来たけど、若手も何人かいたでしょ。ほかにもいただろうけど、俺が名乗り出ろって言ってから出てきたのが入江だった。正直、最初戸惑ったけどね。面白そうじゃない。大日本以外の奴が上がってきたんだよ。大日本の選手ができないことをさ、普通にやってのけたんだよ、入江は。で、本人の志も高く、ベルト総獲りにするって? そんなこと聞いたら防衛戦やって絶対そういう奴にベルト渡したくないって気持ちが強くなるばかりに決まってるでしょ。岡林さんとの混ぜるな危険ともやって、強さは重々わかってるし、俺たち混ぜるな危険に負けてるんだ。でもその片割れの岡林に勝って、次、入江にも勝つ。お願いします、試合してください、よろしくお願いしますって言ってくるの向こうだぞ。文化体育館8・29楽しみにしとけ。必ず防衛して、頭下げさせて大神との再戦お願いしますって言わせてやるからね」

――横浜文体での最後のストロング王座戦になるが?

▼大地「ホントだったら文体だぞと思って。文体なのに他の大日本の選手が名乗りを上げなかったことに対しては多少不満はあるけど、大日本の最後の文体だからこそ、俺、生え抜きじゃないけどさ、何回も言うけど、大日魂背負ってやってると思ってるから。そういうのが外敵とやるのも面白いんじゃない? その代わりしっかり防衛して大日本の未来を、道しるべをちゃんと作って、あとの人が通っていきやすく。で、こっち掘った方がいいんじゃないかと思う奴はそっち掘って新しい未来を切り開いていってくれればいいから。そのレールじゃないけど、道筋ぐらいは俺が作ってやるからさ。だからちゃんと防衛して最後の最後の舞台までちゃんとベルト持って。あいつに言ったじゃん。一緒に組もうって。それはたまたまだったかもしれないけど、あいつとやったんだから、俺がベルトをもってあいつと最後の文体に臨みたいと思います。暴れたいんで、文体は」

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