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8/15【新日本】KENTAが手段選ばずコブ料理、アメリカ版NJC決勝戦でフィンレーと対決へ

 『NJPW STRONG』が日本時間15日、配信され、KENTAが「NEW JAPAN CUP in THE USA」準決勝でジェフ・コブを急所蹴りからの丸め込みで料理。次週配信の決勝戦でデビッド・フィンレーとの対決が決まった。

 IWGP USヘビー級王者ジョン・モクスリーへの挑戦権がかかったアメリカ版NJCは今月8日の『NJPW STRONG』第1回配信分で開幕。1回戦4試合が行われ、フィンレー、タマ・トンガ、KENTA、コブがこの日の準決勝に勝ち上がった。

 まずは1回戦でチェーズ・オーエンズを破ったフィンレーと、ブロディ・キングを撃破したトンガが対決した。両者はIWGPタッグ王座を巡って抗争を展開。1・4東京ドーム大会でフィンレーがジュース・ロビンソンと組んでトンガ&タンガ・ロアからベルトを奪ったが、2・1アトランタ大会でGODが奪還している。今度は米NJCを舞台にシングルで雌雄を決することになった。

 先手を取ったのはフィンレー。ジャンピングバックエルボーや滞空式ブレーンバスターで攻め立てたが、トンガもドロップキックですぐさま反撃。右足攻めでフィンレーの動きを止めると、高速ブレーンバスターで投げつける。フィンレーがセントーンやバックドロップで反撃しても、トンガは裏の読み合いを旋回式リバースDDTで制し、フェースバスターで叩きつけた。

 すかさずトンガがガンスタンを狙ったが、フィンレーは後方回転エビ固めで切り返して食い止めた。2度目のガンスタン狙いも阻止すると、ブレーンバスターの体勢から自らのヒザに後頭部を落下させる荒技を敢行して逆転。Prima Noctaをさく裂させると、ACID DROPを鮮やかに決めてダメ押しし、トンガから3カウントを奪った。

 フィンレーが一番乗りで決勝進出。「俺が長い間、言い続けてきたことは嘘じゃなかった。タマ・トンガ、タンガ・ロアは真っ向勝負じゃ俺に勝てない」と豪語したフィンレーは優勝まであと一つと迫り、「このまま優勝してUS王座を奪ってやる!」と言い切った。

 続く準決勝2試合目は、1回戦でカール・フレドリックスに完勝したKENTAと、ロアとの真っ向勝負を制したコブが対決する好カード。両者とも得意とする打撃戦の様相を呈するかと思われたが、予想外の結末となった。

 序盤から何度も間を取ったKENTAだが、コブの怪力に苦戦。ショルダータックルを連発して正面突破を図っても弾き返され、ドロップキックを食らって先制を許した。エルボーや逆水平で押し込まれながらも、KENTAはコブのその場飛びムーンサルトを両ヒザで迎撃。ランニングローキックで蹴り飛ばすと、ネックブリーカードロップやDDTで首攻めに出たが、エルボーと逆水平を交互に連打するコブに逆転を許した。

 ここから一進一退の攻防戦に突入していく。コブがアスレチックプレックスで叩きつければ、KENTAは高速パワースラムで巨体を投げて応戦。スイングDDTの要領でコブのノドをトップロープに痛打させ、ダイビングラリアットを発射した。さらにグリーンキラー、串刺しフロントハイキック&串刺し低空ドロップキック、ダイビングフットスタンプで一気に攻め立てたが、go 2 sleepは決められず。アバランシュホールドで逆襲したコブがその場飛びムーンサルトを放ち、一気にツアー・オブ・ジ・アイランドの構えに入った。

 ピンチを迎えたKENTAだったが、レフェリーをつかんでこれを阻止した。コブをレフェリーに激突させて無法地帯を作り、クラッチ式ブロックバスターホールドで叩きつけられても、レフェリーが昏倒したまま幻の3カウントとなって命拾い。コブが狙ったツアー・オブ・ジ・アイランドを不時着すると、急所を蹴り上げてから首固めで丸め込んで3カウントを奪った。

 KENTAがBULLET CLUBらしいダーティー戦術でコブを料理し、決勝進出を決めた。次週22日配信の決勝戦ではフィンレーとの対決が決定。「俺はファンを満足させる試合をするために戦っているんじゃない。ファンがどう思うかなんて俺には関係ない。ただ黙って見てろ」と吐き捨てたKENTAは、「言っただろ。優勝するのはこの俺だ」と豪語してみせた。

 次週、KENTAとフィンレーの間で争われる決勝戦で「NEW JAPAN CUP in THE USA」優勝者=US王座次期挑戦者が決まる。

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