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8/22【新日本】KENTAがアメリカ版NJC制覇もコブが再戦要求 ジェイが6ヵ月ぶり復帰

 『NJPW STRONG』が日本時間22日、配信され、KENTAが「NEW JAPAN CUP in THE USA」決勝戦でデビッド・フィンレーを下して優勝。US王座挑戦権利証を獲得したものの、準決勝でKENTAに敗れているジェフ・コブが再戦を要求した。

 IWGP USヘビー級王者ジョン・モクスリーへの挑戦権がかかったアメリカ版NJCはいよいよ決勝戦。ここまでカール・フレドリックス、コブを撃破したKENTAと、チェーズ・オーエンズ、タマ・トンガを破って勝ち上がったフィンレーの間で栄冠が争われた。

 KENTAはフィンレーのドロップキックを食らって先制を許したものの、場外で間を取って流れを渡さず。後頭部へのダイビングニードロップを皮切りに首攻めを展開して主導権を握った。フィンレーがバックドロップや変型バックブリーカーで反撃しても、DDT、グリーンキラーで立て続けに突き刺して逆転。ジャンピングフロントハイキック&低空ドロップキックの連続串刺し攻撃、ダイビングフットスタンプで攻めまくった。

 粘るフィンレーもgo 2 sleepを不発に終わらせると、スピアーで反撃ののろし。ブレーンバスターの体勢からKENTAを後頭部から自らのヒザに突き刺し、一気にACID DROPの構えに入ったが、これは時期尚早。阻止したKENTAはフィンレーをレフェリーに激突させて無法地帯を作り上げた。

 すかさずKENTAはフィンレーの急所を蹴り上げ、首固めで丸め込む。準決勝でコブを料理した時と同じ流れだったが、フィンレーはギリギリでキックアウト。KENTAが狙ったローリングラリアットをエルボースマッシュで迎撃し、再びACID DROPを仕掛けたものの、KENTAも決めさせず。スリーパーで絞め上げ、PKで蹴り飛ばすと、go 2 sleepをさく裂させて3カウントを奪った。

 初開催となった「NEW JAPAN CUP in THE USA」の優勝者はKENTAに決まった。トロフィーとUS王座挑戦権利証入りのブリーフケースを手にしたKENTAは「よく聞け。この俺がNEW JAPAN CUP 2020 in the USA優勝者のKENTAだ!」と絶叫。US王者・モクスリーへの挑戦権を得て、「ジョン・モクスリーはどこだ? アイツは今、何してんだ? 聞けジョン・モクスリー! 覚悟しろよ」と宣戦布告した。

 ここからKENTAは英語から日本語に切り替え、「見たか? 俺がNEW JAPAN CUP USA覇者だよ。俺がちょっと前に言ったこと、お前ら覚えてるか? 俺、言ったよな? 今年は俺の年だって」と豪語。「まぁ、結局、俺が何を言いたいかっていうと…」と続け、「○○ってこと!」口調で締めるかと思われた。

 すると遮るようにコブがやってきて、KENTAを背後から襲撃。バックを取ってジャーマンを仕掛けたが、これをバックエルボーで振りほどいたKENTAは入場ゲートまで下がって不敵な笑み。コブはリング上から手招きで挑発し、ブリーフケースを掲げた。

 コブは準決勝で急所蹴りからの丸め込みでKENTAに敗れ去った。納得いかないのも当然で、試合後の行動が再戦要求であることは言うまでもない。KENTAがアメリカ版NJCを制覇し、US王者・モクスリーとのタイトルマッチにコマを進めたかに思われたが、その前に挑戦権利証をかけたコブとの再戦が決定的となった。

 ジェイ・ホワイトが6ヵ月ぶりの復帰を果たした。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、現在、外国人選手たちの新日本参戦も困難となっている。BULLET CLUBを率いるジェイもその一人で、2・22後楽園大会以来リングから遠ざかっていたが、この日、6ヵ月ぶりの試合出場が実現。チェーズ・オーエンズと組んでブロディ・キング&フリップ・ゴードンと対戦した。

 ジェイは先発でオーエンズと向き合ったゴードンを背後から急襲。オーエンズの加勢を得てネックブリーカードロップでゴードンをセカンドロープ上から叩き落とすなど手段を選ばず先手を取り、スリーパーでねちっこく絞め上げた。

 その後、巨漢のブロディに試合権利が渡ると、ラリアットを連発されたジェイは旋回式スクラップバスターで叩きつけられて守勢に。さらにゴードン&ブロディの波状攻撃を浴びたが、DDTでゴードン、ブロディを次々に突き刺して応戦。だが、ゴードンのダイビングスピアーを食らって場外に蹴散らされると、最後は孤立したオーエンズがカナディアンバックブリーカーで担いでから真っ逆さまに突き刺すブロディの変型パイルドライバーの前に沈み、ジェイ復帰戦は敗戦に終わった。

 試合後、収まらないジェイはゴードンにブレードランナーの構え。ブロディに威嚇されて未遂に終わった次の瞬間、ヒクレオが現れた。ゴードンを蹴散らしたヒクレオはブロディとエルボーで殴り合うと、変型フェースバスターを敢行。大の字となったブロディに馬乗りになってパンチを連打した。、

、この日、『NJPW STRONG』内で『FIGHTING SPIRIT UNLEASHED 2020』の開催(日時は発表されず)が決定。その前に次週から『Road to FIGHTING SPIRIT UNLEASHED 2020』が開幕することも発表された。ここで両者の抗争が勃発する可能性が高まってきた。

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