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8/24【DDT】ケニー来日見送り 遠藤指名選手は9・7後楽園で発表

 DDTが24日、2020年最後のビッグマッチとなる11・3大田区大会へのケニー・オメガ招へいは不可能と判断。KO-D無差別級王者・遠藤哲哉への挑戦者は9・7後楽園大会で発表されることになった。

 8・23後楽園大会で「KING OF DDT 2020」準決勝、決勝戦が行われ、遠藤が3年ぶり2度目の優勝。現役KO-D無差別級王者の同トーナメント制覇は史上初の快挙となった。その特典として、遠藤には11・3大田区大会における同王座戦の挑戦者を指名する権利が与えられ、かねてから公言してきたとおりケニー戦を希望した。

 この日、東京・渋谷区のサイバーエージェント本社で行われた一夜明け会見に出席した遠藤は「今年は非常にレベルの高いトーナメントだった。初戦で彰人に負けて、敗者復活して優勝。オレは最初から『必ず優勝する』と言ってた。無差別のベルト巻いてるから、優勝しかないとう気持ちだった。準決勝の樋口(和貞)は、一番勢いがあったのはたぶん彼。ただ、まだオレに勝つには足りない。その足りないものをアイツが見つけられるかどうかは樋口次第。決勝のT-Hawkは、DAMNATIONと#STRONG HEARTSの業務提携で最近は組むことが多かったんで、近くで試合を見る機会が多かったけど、闘って改めて素晴らしい選手だと思った。見習うことが多い。闘ってみて尊敬した。決勝でT-Hawkから獲れたのは、オレのプロレス人生で財産になった」と振り返った。

 そして、アメリカにいるケニーから届けられたビデオメッセージが流された。「日焼けしてパーマをかけて腹筋を割りさえすれば、それだけでオレと同じレベルに立てると思ってるのか? お前の動向は見てたよ。お前はDDTですべてを手に入れた、今やDDTのトップだ」と遠藤を評価したケニーは、「いいかエンドー、オレはこれをもう10年以上やってきてるんだ。日本だけじゃない。カナダ、米国、UK、メキシコ…全部制覇してるんだ。だからオレがDDTに戻るときは、もう一度お前の先生になってやる。生徒のお前が一生忘れられない最後のレッスンをしてやろう。『恩を仇で返すな』という教訓だ」と指名を受けて立つ構えをみせた。

 ケニーの舌鋒は止まらず、「オレは最高のお膳立てをしてやって、その上でこの会社をお前に任せた。なのにお前はオレに悪態をついてきた。お前をオレのヒザの上で二つ折りにして、その青いケツにお仕置きしてやる。お尻ペンペンの時間だ。お前は自分の力を過信して、かなわない相手に噛みついたからだ。『世界最高』に悪態をついて、無傷で帰してもらえると、思ってるのか? お前は倒され、血まみれになり、すべてを失う。そしてオレは倒れたお前の身体の上で、KO-D王座を手に勝ち誇る」と妥協なき制裁を予告。「会場の観客は総立ちで拍手しながら、泣いてオレに感謝をするだろう。『DDTを“また"救ってくれて、ありがとう』ってな。オレはDDTをエンドーから救う。信じて会社を任せたお前からな。お前は会社の期待を裏切った。だからお前の身に何が起ころうと、すべてお前の自業自得だ」と辛らつに言い放った。

 だが、11・3大田区大会参戦については「命拾いしたな。コロナの状況が落ち着くまで、オレは日本に行けない」と明言。「だからせいぜい今のうちに楽しんでおくんだな。でもやがて、オレは必ず日本に行くぞ。だからエンドー、そのときまで…Good bye, and good night!」と遠藤と対決するためにいつか来日する意向を示した。ケニー発言を聞いた遠藤は「この状況だし、日本に来れないのは仕方ない。なんならオレが米国に行って、2週間隔離された後、お前をぶちのめす」と敵地に乗り込むことも辞さない構えをみせた。

 ケニーの来日がかなわないことがハッキリし、遠藤は代わりの挑戦者を指名することになる。「ケニーが来れないのはオレのなかで想定していたので、ある程度候補は挙がってるんですけど、まだ確定ではない」とした遠藤は9・7後楽園大会で指名選手を発表すると宣言。「それまで時間があるから、我こそはという選手がいたら、どんな手段でもいいからアピールしていい」と挑戦者候補を募った。

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