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8/26【新日本】2カウント戦…矢野“人魚状態"も逆転勝利 KOPW決定戦進出

『SUMMER STRUGGLE 2020』東京・後楽園ホール(2020年8月26日)
「KOPW 2020」1回戦 ○矢野通vsBUSHI×

 矢野が両足を縛られるピンチを迎えながらも、BUSHIの丸め込みを切り返して2カウントフォールマッチに逆転勝利した。

 NEVER6人タッグ王座決定トーナメントで矢野がBUSHIにリングアウト勝ちを収め、両者の遺恨が勃発。新設タイトル「KOPW」を争う1回戦で一騎打ちが実現することになった。ルールは矢野提案による「ピンフォール2カウントマッチ」。2カウントによるピンフォールのみで勝敗が決する。ともに丸め込みを得意とし、気の抜けないスリリングな展開が予想された。

 後入場の矢野はテーマ曲が流れると同時に登場し、「早くいくよ」とリングイン。短時間決着を狙うつもりのようで、さっさと消毒を済ませ、コスチュームを脱ぎ去ってゴングを聞いた。矢野は消毒液を手にしたまま。レフェリーに注意を受ける矢野の背後から迫ったBUSHIがスクールボーイで丸め込んで秒殺を狙う。返した矢野は消毒液による目つぶし攻撃からスクールボーイを連発してBUSHIを追い込んだ。

 いずれも返されると矢野は場外に出て「一回落ち着こう」と間を取った。リングに戻った矢野だが、BUSHIが消毒液による目つぶし攻撃からのスクールボーイでお返し。しのいだ矢野はコーナーマットを外し、BUSHIの串刺し攻撃を金具に激突させてスクールボーイに持ち込む。コーナー金具ホイップ攻撃はBUSHIに切り返されて自分が金具に激突してしまう。すかさずBUSHIが首固めで丸め込むと、返した矢野は場外に出て間を取ろうとし、BUSHIが詰め寄るとマンハッタンドロップで迎撃。テーピングを持ち出して縛りつけようとした。

 6人タッグトーナメントの再現かと思われたが、BUSHIはこれを食い止め、矢野をフェンスに激突させた。すかさずトペスイシーダで突っ込むと、矢野の両足をテーピングで縛りつけてからリングに戻す。まるで人魚のような状態となった矢野は「無理だ、無理! ごめんなさい!」と許しを乞うたが、BUSHIは容赦なく低空ドロップキックを見舞うと、ラ・マヒストラルに持ち込んだ。が、矢野はこれを反転して丸め返して2カウントを奪い取った。

 両足を拘束されながらも矢野が逆転勝利。自ら提案したピンフォール2カウントマッチを制して8・29神宮球場の4WAYマッチに勝ち上がった。歩行不可能のためエレベーターに乗ってインタビュースペースに現れた矢野は「今日の! エレベーターの! 乗り心地は、最高だぜーッ!」と叫んで勝ち誇った。一方、BUSHIは相手の戦法を逆手に取って勝利を目前にしながらも逆転を許し、「ルールは分かってたんだよ。なぁ、ツー入ったか? 俺は肩上げたんじゃねぇか? あぁ、チクショー!」と悔しさを爆発させるしかなかった。

【矢野の話】「(※両足をくくりつけられているため、エレベーターを使ってインタビュースペースに登場。ピョンピョン跳びながら出てくると)クソーッ!(と叫びながら床に転がって) 今日の! エレベーターの! 乗り心地は、最高だぜーッ!(※転がりながら控室に向かいつつ) 最高だぜエレベーター!」

【BUSHIの話】「あぁ、チクショー! あぁ! ツーか? ちゃんと入ったか、なぁ!? ルールは分かってたんだよ。なぁ、ツー入ったか? 俺は肩上げたんじゃねぇか? あぁ、チクショー! チクショー!(※と叫びながら控室へ)」

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