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8/29【新日本】鈴木が2年半ぶりNEVER返り咲き 真夏の神宮決闘で鷹木粉砕

『SUMMER STRUGGLE in JINGU』東京・明治神宮野球場(2020年8月29日)
NEVER無差別級選手権試 ○鈴木みのるvs鷹木信悟×

 32度を記録した“真夏の神宮"で実現した鷹木との決闘を制し、鈴木が約2年半ぶりにNEVER王座に返り咲いた。

 8・6後楽園でのNEVER6人タッグ王者決定トーナメント1回戦で対戦した鈴木とNEVER王者の鷹木は勝負度外視で激しく火花を散らし、神宮でのタイトル戦が急浮上。その後もことあるごとに喧嘩腰でやり合い、遺恨の決着戦となる神宮決戦に駒を進めてきた。この日は真夏日となり、大会開始時の気温も32度を記録したが、試合は会場の“暑さ"に負けない“熱い決闘"となった。

 前哨戦同様に序盤からケンカマッチの様相に。鈴木が右腕を攻めつつ、場外戦でも圧倒していくが、鷹木は左腕ラリアットを駆使して譲らず。互いに後頭部や顔面を蹴り飛ばして挑発し合うと、どちらも感情的になり、激しいエルボー合戦で激情をぶつけ合った。

 鷹木は攻められた右腕でパンピングボンバーを何度も狙っていくが、完璧に読んだ鈴木はことごとく回避し、スリーパーに捕獲。鷹木の目がうつろになると、ゴッチ式パイルドライバーに。しかし、踏ん張った鷹木はデスバレーボムで反撃に転じると、こん身のパンピングボンバーが爆発した。

 それでも沈まない鈴木は、右腕を固定したままフロントハイキックを乱射する。受けきった鷹木は掴まれた手を利用して、MADE IN JAPANを決めたものの、引かない鈴木は一本足頭突きを乱れ打つと、ビンタも乱射した。鷹木も右のナックルパートを振り抜き、ノーモーション頭突きを突き刺すと、ショートレンジのパンピングボンバーを3連発でぶち込んだが、鈴木はここ一番で見せるドロップキックをカウンターで放つと、場内は大きく沸いた。

 ここからお互いの名前を叫び合い、再び頭突きやエルボーを何発も交錯させるが、鈴木こん身のエルボーがクリーンヒットすると、再びスリーパーへ。そして笑みを浮かべ、天を見上げると、ゴッチ式パイルドライバーがさく裂。鷹木から完璧な3カウントをもぎ取った。

 鈴木が2018年の1・4東京ドームで後藤洋央紀に敗れて以来、NEVER王座に約2年半ぶりに返り咲き。壮絶ケンカマッチを制して2度目の王座戴冠を果たした。「鷹木…。ロスインゴなんてチャラチャラしたヤツしかいねーのかと思ったら、ちゃんと喧嘩できるじゃねーか」と鷹木を評した鈴木だったが、「でもな! まだまだクソガキだ。お前の力じゃ俺の首は獲れねえ。俺とお前じゃ歩いている場所も違う、道も違う。位置も違ければ高さも違う! そう、お前は俺の足元歩いてんだ。ただの平民…いやいやいやいや、ただのナメクジ、ウジ虫と同じところしかテメーは歩いてねーんだよ」と続けてバッサリと斬り捨てた。

 一方、タイトルから陥落した鷹木は肩を落としたものの、「鈴木みのる! 俺たちの喧嘩、こんなもんじゃねーだろ。どっちかが病院送りするまで、どっちかが動けなくなるまでやるんじゃねーのか、オイ! 確かに俺は3カウント奪われて負けた! だが、俺はこうして動けるぞ。オイ、動けるぞ。これで3カウント、はい終わりなんて言わせねーからな、オイ!」と抗争継続を示唆した。

【鈴木の話】「おい鷹木…。鷹木…。ロスインゴなんてチャラチャラしたヤツしかいねーのかと思ったら、ちゃんと喧嘩できるじゃねーか。でもな! まだまだクソガキだ。お前の力じゃ俺の首は獲れねえ。俺とお前じゃ歩いている場所も違う、道も違う。位置も違ければ高さも違う! そう、お前は俺の足元歩いてんだ。ただの平民…いやいやいやいや、ただのナメクジ、ウジ虫と同じところしかテメーは歩いてねーんだよ。なんだ、オラ。さあ、行くか。俺ちょっと用事がある。帰るさ。何もなきゃ帰るさ。次あんだよ。オイ、プロレスの王様はやることが山ほどある。プロレスの世界でな! ハッハ! (カメラマンをにらみつけると)なんでお前、しわ寄せてんだお前、オイ! お前だよ! なんでお前、(眉間を指し)ココにしわ寄せてんだオイ! 何でお前、しわ寄せてんだこの野郎、オイ! お前だ、おお前だ、お前! お目ちょっと来いよ、こっちへよ。オイ! なにここにしわ寄せて気に入らねーのか、コラ! 気に入らねーのか!! 俺が勝ったんだ。勝ったのは俺だ。そして強いのも俺だ。仲良く、楽しく、残りの試合やっとけクソガキども! 根こそぎもらうぞ」


【鷹木の話】「マジか…。言葉が出ない…。言葉が出ねーよ!! (机を叩くと)負けちまえば、内容なんて関係ねーんだ。あいつは、鈴木は鬼の首を獲ったように俺のことどうせ、ボロクソ言ってんだろうな。だからこそ負けたくなかった。(再び机を叩くと)だがよ、鈴木みのる! 俺たちの喧嘩、こんなもんじゃねーだろ。どっちかが病院送りするまで、どっちかが動けなくなるまでやるんじゃねーのか、オイ! 確かに俺は3カウント奪われて負けた! だが、俺はこうして動けるぞ。オイ、動けるぞ。これで3カウント、はい終わりなんて言わせねーからな、オイ! だからこそ俺はあいつに負けたくなかった…。なにがなんでも負けたくなかった。終わりじゃねーぞ! 俺がこの後、行くのは病院じゃねえ。病院なんて行くか! こんな悔しい思いしたらなー、寝れねーからよ。俺はこれから“エニタイムフィットネス"に行って朝までがっちりトレーニングしてやるからな! このままじゃ終わんねーぞ!」

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