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8/29【新日本】棚橋暗転…タイチ&ザックがIWGPタッグ初防衛 ゴールデン☆エース奪還ならず

『SUMMER STRUGGLE in JINGU』東京・明治神宮野球場(2020年8月29日)
IWGPタッグ選手権試合 ○ザック・セイバーJr.&タイチvs飯伏幸太&棚橋弘至×

 勝利まであとわずかのところまで攻め込んだ棚橋だったが、タイチ&ザックのザックメフィストを食らって暗転。王者組がIWGPタッグ王座初防衛を果たし、ゴールデン☆エースはタイトルを奪還できなかった。

 タイチ&ザックは7・12大阪城ホールで棚橋&飯伏を下し、IWGPタッグ王座初戴冠を果たした。その後、リマッチを迫る棚橋&飯伏に徹底拒否の姿勢を貫いたが、タイチが直接ピンフォールを奪われ、神宮決戦で再戦が行われることに。前哨戦終盤は復活したゴールデン☆エースの勢いばかりが目立つ状況で神宮決戦を迎えたが、タイトル戦では王者組が勝負強さを発揮した。

 王者組の奇襲を抜群のチームワークで切り抜けたゴールデン☆エースは、手を合わせた状態からのダブルエルボードロップなどで先制。しかし、タイチがデンジャラスバックドロップで棚橋をぶっこ抜くと、一転してペースは王者組に傾く。タイチとザックは代わる代わる棚橋の首に一点集中攻撃を浴びせ、「なにが絶好調だ」とせせら笑った。

 棚橋が反転式ダイビングボディアタックを決めて一矢報いると、飯伏が躍動。ザックにプランチャ、タイチにその場飛びシューティングスタープレスを流れるようにお見舞いする。蹴撃戦となると、タイチのジャンピングハイキックに被弾するが、飯伏もハイキックでやり返し、いい場面で棚橋にタッチを渡した。

 巻き返しに転じた棚橋はテーピングの巻かれたザックの右ヒザにドラゴンスクリューを連発する。タイチが介入して「折るぞ」と叫び、羽交い締めにした状態からドラゴンスクリューを仕掛けるが、飯伏がミサイルキックで阻止。ゴールデン☆エースは“因果応報"と名付けた同じ羽交い締め式ドラゴンスクリューで王者組を制裁した。

 粘るザックがジムブレイクスアームバーで棚橋を絞め上げるが、ここでも飯伏が急行。アイアンフィンガーを装着したタイチをハイキックで蹴り倒すと、ゴールデン☆ブレイド(合体スリングブレイド)で王者組をナデ斬りに。飯伏がプランチャでタイチを場外に足止めすると、ここがチャンスと棚橋はハイフライフローアタックからハイフライフローで勝負に出た。が、ザックが避けて痛恨の自爆となると、タイチが横やりを入れてザックメフィスト(ザックドライバー&ブラックメフィスト)がズバリ。序盤の首攻めが奏功し、逆転勝利で棚橋を仕留めた。

 タイチ&ザックがIWGPタッグ王座初防衛。試合後、タイチが「わざと泳がしてたんだ」と言い放つと、飯伏は呆然と立ち尽くすしかなかった。

 バックステージでもタイチは「絶好調が復活した? カムバックして見せる? カムバックして見せかけさせたんだよ! 意味わかるか? お前が調子に乗ると、わざと俺らが引き立ててやったんだよ。それぐらいもわかんないか、なあ? バカだな、お前は心底。お前に復活もクソもねーんだよ」と棚橋を斬り捨て、「棚橋、お前も俺が読んだ通り調子に乗ったとこで、コロッと全て、全て、俺らの手の中でお前ら踊ってたんだよ。それぐらい気付かないか。だからこの結果になってんだよ。ベルトはあいつらを求めていない。俺らを求めてんだ」と勝ち誇った。ザックも「防衛戦でも負け、今日のリマッチでも敗北。そもそもリマッチの権利さえなかったくせに。俺たちは優しいから仕方なく挑戦させてやっただけだ。だが、俺たちは同時に危険なんだ。でもこれであいつらも完全に終わりだろう。エースは死んだ」とゴールデン☆エースを酷評した。

 「前も言った通り、俺とザックが中心になってやっていくぞ。俺らにだってよ、プランがあるんだ。この先のプランがあるんだ」とほのめかしたタイチだったが、気になる内容は明かさず。来月からは『G1 CLIMAX』が開幕するが、「次行くぞ。これ(ベルト)を持って。次はG1だ、なんだ? 知らねえぞ。G1ももうなしだ」(タイチ)、「次はG1か? でも、俺たちはタッグ王者だからな、G1なんて今はどうでもいい」(ザック)と意に介さず、最後まで言いたい放題だった。

 一方、意気消沈したゴールデン☆エースだったが、ひとまずは個人闘争となるG1に照準。決勝での対戦を誓い合うと、「(優勝したら)俺が完全に復調したって証拠になるからな」(棚橋)、「答えが出ました。僕が優勝します。でも優勝したら、僕、権限ありますよね、発言権、ね。そしたらまた組めます」とG1の先にタッグ再挑戦を見据えた。

【試合後のタイチ&ザック】
▼タイチ「俺らのプランが上回ったようだな。棚橋! 棚橋! え、乾杯? ああでも俺ダメだ、車だ今日、ちくしょう。しょうがねーな、しょっぱい水でよ…。乾杯は」

※タイチが水で、ザックがZIMAで乾杯をすると

▼タイチ「(記者達に向かって)乾杯って早く言えよ、この野郎! なんなんだ。オイ、棚橋! 絶好調だ、好調だ? 絶好調が復活した? カムバックして見せる? カムバックして見せかけさせたんだよ! 意味わかるか? お前が調子に乗ると、わざと俺らが引き立ててやったんだ。それぐらいもわかんないか、なあ? バカだなお前は心底。お前にに復活もクソもねーんだよ。もともとよ。別に復活してねーんだよ、お前。ただ、ちょっと勝ったぐらいで。それも全部わざとだ。俺らの全て手の内に踊らされて、お前が調子取り戻せたと。おだててやったんだ、俺らがよ。絶好調ですね、棚橋さん。じゃあやりますか。何も変わっちゃいねーんだ、お前。その超好調ぶりを出さしてやってからのコロっと、これら、もう俺ら最初から練っていた。わかってたんだよ。あいつを調子に乗らせてやろうって。そっから一気にいってどん底につき落としてやるって。どうだ? ゴールデンボールズ!」

▼ザック「終わりだ」

▼タイチ「もうないだろ! ゴールデンボールズの馬鹿なファンどももよ。今日の俺らの戦い見て、文句つくとこあった? 前の時はよ、なんかガチャガチャガチャガチャ、ブスな女どもがよ、あいつら2人に抱かれたい女どもがよ、ガタガタ言いやがってよ。今回はどうだ、ガタガタ言えんのか? 調子に乗った棚橋が悪りいんじゃねーか? 俺らに文句つけるやついんのか? もうねーだろ。ゴールデンボールズもぐうの音も出ねーだろ。飯伏! やっぱりお前は死神だったな。お前がいるから棚橋が勘違いすんだよ。棚橋があんなんなってオメー。やっぱりお前は死神だった。棚橋、お前も俺が読んだ通り調子に乗ったとこで、コロっと全て、全て、俺らの手の中でお前ら踊ってたんだよ。それぐらい気付かないか。だからこの結果になってんだよ。ベルトはあいつらを求めてない、俺らを求めてんだ。わかるか、なあ? このベルトは俺らを求めて戻ってきたじゃん」

▼ザック「誰も俺たちを止めることはできない。ゴールデンボールズはお終いだ。バカどもが。防衛戦でも負け、今日のリマッチでも俺たちに敗北。そもそもリマッチの権利さえなかったくせに。俺たちは心優しいから仕方なく挑戦させてやっただけだ。だが、俺たちは同時に危険なんだ。でもこれであいつらも完全に終わりだろう。エースは死んだ。ベルトはデンジャラス・テッカーズのものだ。俺たちこそが新日本最強のチームだ。もう誰も俺たちを止められない」

▼タイチ「オイ、どうすんだ新日本プロレスよ! お前らが一番可愛がってて、一番獲って欲しかったチームが2回も俺らにやられて。まさか3回目も出してくんじゃねーだろうな(苦笑) 下らねーことぬかすなよ。オイ、お前らゴールデンボールズのファンも誰も認めねえ。まあ、ゴールデンボールズも終わったけどな。どうすんだ新日本プロレス? いいんだな、じゃあ? 約束通り、このベルトが俺らにあるってことはよ、なあ? 前も言った通り俺とザックが中心なってやっていくぞ。俺らにだってよ、プランがあるんだ。この先のプランがあるんだ。だからこのベルトはゴミみたいなベルトかもしんねーけどよ、ゴミみたいなやつが挑戦して来っからよ。ゴミみたいなもんにも価値あんだよ、一応な。俺らにだってよ、考えてることあんだよ。」

▼ザック「ベルトの防衛こそが第一の目標だ。お前らバカども、目を見開いてよく見とけよ」

ここで、なぜかコメントルームの火災報知器が鳴る

▼タイチ「ほら、火災発生だよ、ほら。火事だ火事」

▼ザック「お前ら俺たちにケンカ売ってんのか? 火災報知器が鳴ってるのにケータイ見てるとはどういうことだ!」

▼タイチ「なに早く終わらせろっていうのか喋るのをよ! それ鳴らしてテメー、オラ、ガキ! お前鳴らしたんだろわざとよ! 早く帰れってことか! なんだお前、この野郎!」

――鳴らしていません

▼タイチ「お前だろ、この野郎! お前、ゴールデンボールズの刺客か、テメーこの野郎!」

▼ザック「なんで誰も気にも留めないんだ? やっぱり新日本は俺たちに喧嘩を売ってるんだろ。ちっとも笑えないぞ」

▼タイチ「いつまでも喋ってやるぞ、この野郎! 10分でも20分でもこの野郎テメー! なんだあいつこの野郎、ふざけんな。いいところでよ。まあ、そういうこった。他にいねーだろ。俺らにもうこねーだろ。俺らはよ、実力だけじゃねーんだ。(頭を指して)こっちもあんだよ、お前らと違って。こっちも全て使うんだよ。今日の試合みたいにな。ただ勝ちますって言ってるだけねえ。なあ、ゴールデンボールズ! お前らが体をシェイプしてもさ、どんだけ絞っていい体になっても意味がないってこと今日わかったろ? 最後に出るのは(お腹を叩き)体重差だ。体重差とこのザックのこの絡みつくこのボディだ。わかったか。なあ、絞ってなあ、筋肉つけたって意味ねーんだよ。次行くぞ。これ(IWGPタッグベルト)持って。次はG1だ、なんだ? 知らねーぞ。G1ももうなしだ」

▼ザック「次はG1か? でも俺たちはタッグ王者だからな、G1なんて今はどうでもいい」

▼タイチ「こんな暑いのに。つーかこれ(IWGPタッグベルトを叩き)ある以上俺ら、やらせてもらうぞ。な、今はまだ言えないけどな、ザックな。まあ楽しみにしとけよ。残念だったな、ゴールデンボールズ。解散だ。あとは好きにしろ。死神さん、俺のとこに来てもいいぞ」

【試合後の棚橋&飯伏】
▼飯伏「大丈夫ですか? 大丈夫っすか?」

▼棚橋「うわああああああ、くそっ!!」

▼飯伏「なんで負けたんですか? え、入ったんじゃないですか、ハイフライフローが。勝ってないっすか。何があったんすか? 完全に優勢だったじゃないですか。なにが起きたっすか?」

▼棚橋「せっかくさ、飯伏くんが俺を待ってて、こうしてタッグもね、タイトルマッチにこぎつけたのに。情けない! 本当ごめん。でも…今日は負けてしまったけど…俺はゴールデン☆エース、まだ続けたいと思ってるけど、それが本当にいいことなのかどうか…。すぐには答えは出ないと思う。だから! 飯伏くん…またいつか組もう。またいつか組んでくれ! 俺が絶対、調子上げて、今よりも調子よく戻ってくるから。それでいいか?」

▼飯伏「棚さん。棚橋さんが、僕のところまで来てくれるんだったら」

▼棚橋「オシッ!」

▼飯伏「僕はいつでも組みますよ」

▼棚橋「オシッ!」

▼飯伏「一旦…一旦」

▼棚橋「そうだな」

▼飯伏「そのタッグ戦線としては、ここで」

▼棚橋「そうだな。G1も始まるしな…」

▼飯伏「でも!」

▼棚橋「でも、このまま中途半端で終わらせるの本当なんか俺のキャリアの中で一番悔しいから。絶対、絶対またいつかでいいか」

▼飯伏「それは僕も思ってます。これは終わらせてはいけないと思ってるし。ただ、僕は僕で、シングル戦線。G1も始まるし。絶対にG1をトップで、そして棚さん」

▼棚橋「うん」

▼飯伏「そこで、また組みましょうよ」


▼棚橋「それ言っちゃう? それ言ったら俺、G1獲るよ!」

▼飯伏「同じブロックだったら負けません」

▼棚橋「そうだな、ブロック分けまだわからないもんな」

▼飯伏「もし、違うブロックだとしても決勝で会いましょう」

▼棚橋「そうだな、そういうことになるよな。そしたら俺が完全に復調したって証明にになるからな」

▼飯伏「そこで勝ったら、さらに僕は認めますよ」

▼棚橋「じゃあ、『G1 CLIMAX』の決勝で俺が勝たないとタッグは組めないってことだよな?」

▼飯伏「組めないっす」

▼棚橋「よしわかった! 答えは出たぞ!」

※棚橋が先に去っていく

▼飯伏「答えは出ました。僕が優勝します。でも優勝したら、僕、権限ありますよね、発言権、ね。そしたらまた組めます」

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