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8/31【新日本】新王者・内藤が二冠「統一か別々か」の明確化と「真夏の野外ビッグマッチ恒例化」を要望

 IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル王者・内藤哲也が31日、新日本プロレスワールドでのオンライン会見に登場。8・29神宮球場で二冠王者に返り咲いた内藤は、菅林直樹会長に「2本のベルトを統一か、別々に防衛戦をやっていくのか」の明確化と、真夏の野外ビッグマッチの恒例化を求めた。

 21年ぶり開催となった神宮球場大会で内藤はEVILに雪辱を遂げ、48日ぶりに二冠を奪回。この日、二冠王者として会見に臨み、「プロレスがスポーツ紙の一面を飾るのは最近では東京ドーム大会、G1 CLIMAX、あとプロレス大賞ぐらいですかね。そんな中、神宮球場大会が今日の東京スポーツの一面ですよ。これこそが今回の神宮球場大会の成功の証」と一面を飾った東京スポーツ紙を誇らしげに掲げた。ひと息つく間もなく9月3日から始まる次期シリーズへ向けて「短期シリーズですけど、埼玉、千葉、茨城、宮城、そして後楽園ホール。この2本のベルトともに入場する姿を皆様にお見せしますよ。楽しみに待っていてください」と予告した。

 この日、内藤が会見に臨んだ目的は二つあった。一つは「二冠問題」だ。今年の1・4&5東京ドーム2連戦で初のIWGPヘビー&ICダブル戴冠を果たした時、内藤は「個人的には同時に2本かけてやるっていうのはやんなくていい」との意向を示していた。が、ここまで両王座戦は全てダブルタイトルマッチで行われてきた。「もともと俺は二つのベルトを同時に保持することを目指した。別に俺は統一したかったわけではない」と改めて強調した内藤は、「でも毎回毎回2本のベルトがかけられたタイトルマッチが行われ、何か新日本プロレスとしては統一って思ってるんですかね?」と現状に疑問を投げかけた。

 「統一なら統一で構わないと思いますよ。だったら2本のベルトを1本にまとめればいいんじゃないですか。そのほうがわかりやすいよ。でも統一じゃないというのであれば、やはり俺の希望通り別々にタイトルマッチを行った方がいいと思うし、お客様もみやすいでしょう」。そう主張した内藤は、菅林直樹会長に向けて「ぜひ新日本プロレスとしての見解を示してほしいかな。この先どうするのか。統一するの? それとも俺の要望通り別々に防衛戦にやっていくの? そのへんの答え、菅林会長、ぜひお聞かせください」と二冠の方向性を明確にすることを求め、「そりゃ1シリーズでさ、2回もタイトルマッチがあったら精神的にも肉体的にもしんどいですよ。でもこれは2本のベルトを保持した男の宿命かな。たとえきつくてもそれぐらいやりますよ」との覚悟を示した。

 もう一つは8・29神宮球場で感じた思いから芽生えたものだ。「俺個人としては野外のビッグマッチ初めてだったんで、あの開放的な空間、そして試合中に感じる風、何か凄く気持ちよかったし、心地よく感じましたね」と振り返った内藤だが、一方で不満も残った。政府による大型イベント入場者数5千人以内の制限もあって、当日の観衆は4710人。飛沫感染防止のため観客は声を出しての応援ができず、恒例の「デ! ハポン!」の大合唱締めもかなわなかった。内藤が「これはしょうがないことなんですけど、リングに立って巨大なスペースのあるグラウンド、そしてガラガラのスタンドを見て悔しかったですね。せっかく21年ぶりに神宮球場、野外でのビッグマッチを行ったのに寂しかったし、悔しかった」と唇を噛むのも無理はない。

 だからこそ、内藤は「このままで終わりにしてほしくないなと。終わらせたくないなと」と真夏の野外ビッグマッチの恒例化を訴えた。会場は神宮球場に限らず「毎年毎年、開催場所を変えてもいいんじゃないですか。プロ野球が使用している野外スタジアムでもいいし、別にプロ野球が使用してない野外の野球場でもいいじゃないですか。そうなってくると全国いろんなところにありますからね。北海道の端っこの方にもあるし、プロ野球が存在してない県の球場でもできる。沖縄でもできますよ」と提案。広島東洋カープの大ファンとあって「その先には広島マツダスタジアムでの大合唱というのも見据えてますよ。何ならそれがやりたいと言っても過言ではないぐらい、野外での大合唱をしてみたいという俺の勝手なわがままな部分が8割、9割かもしれない」とホームでの大合唱の夢も描いた。

 新二冠王者からの要望を受け、菅林会長からの返答が待たれる。

【会見の模様】
▼内藤「21年ぶりに開催された神宮球場大会。俺個人としては野外のビッグマッチ初めてだったんで、あの開放的な空間、そして試合中に感じる風、何か凄く気持ちよかったし、心地よく感じましたね。っていうか皆様ご存知ですか? 今日の東京スポーツ、一面ですよ。神宮大会、そして内藤がスポーツ紙の一面ですよ。プロレスがスポーツ紙の一面を飾るのは最近では東京ドーム大会、G1 CLIMAX、あとプロレス大賞ぐらいですかね。そんな中、神宮球場大会が今日の東京スポーツの一面ですよ。これこそが今回の神宮球場大会の成功の証かなと。一番の要因はリング上でも言いましたけど、テレビ中継、インターネット中継をご覧の皆様、暑い中、わざわざ神宮球場に駆けつけてくださった皆様のおかげ。心から感謝しております。9月3日から始まる次のシリーズ、短期シリーズですけど、埼玉、千葉、茨城、宮城、そして後楽園ホール。この2本のベルトともに入場する姿を皆様にお見せしますよ。楽しみに待っていてください。その先に控えるはG1 CLIMAX。でも、ちょっとまだ先のことなんでね、その時に話しますよ。今回はまだ話す必要がないかな。だって、次のシリーズの開幕が迫ってるわけだからね」

▼内藤「さてさて、今日この会見で俺がどうしても言いたかったことは二つ。一つはこの二冠問題について。もともと俺は二つのベルトを同時に保持することを目指した。別に俺は統一したかったわけではない。でも毎回毎回2本のベルトがかけられたタイトルマッチが行われ、何か新日本プロレスとしては統一って思ってるんですかね? 統一なら統一で構わないと思いますよ。だったら2本のベルトを1本にまとめればいいんじゃないですか。そのほうがわかりやすいよ。でも統一じゃないというのであれば、やはり俺の希望通り別々にタイトルマッチを行った方がいいと思うし、お客様もみやすいでしょう。そりゃ1シリーズでさ、2回もタイトルマッチがあったら精神的にも肉体的にもしんどいですよ。でもこれは2本のベルトを保持した男の宿命かな。たとえきつくてもそれぐらいやりますよ。だから、ぜひ新日本プロレスには、いや今日姿の見えない菅林会長にはぜひ新日本プロレスとしての見解を示してほしいかな。この先どうするのか。統一するの? それとも俺の要望通り別々に防衛戦にやっていくの? そのへんの答え、菅林会長、ぜひお聞かせください」

▼内藤「そして、もう一つは野外でのビッグマッチについて。本来、新日本プロレスはこの8月、ニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデンでビッグマッチを行うはずでした。しかしコロナの影響でいろいろと困難な状況になり、そして神宮球場大会ということになったわけですが、21年ぶりに開催された神宮球場大会。皆様、神宮球場の様子ご覧になりました? あの広いグラウンドに巨大な、誰も入ってない、使ってないスペースがめちゃくちゃあったわけですよ。そしてスタンドを見てくださいよ、空席だらけですよ。そりゃ入場者数の制限があるわけで、これはしょうがないことなんですけど、リングに立って巨大なスペースのあるグラウンド、そしてガラガラのスタンドを見て悔しかったですね。せっかく21年ぶりに神宮球場、野外でのビッグマッチを行ったのに寂しかったし、悔しかったですね。だからこそ、俺はこのままで終わりにしてほしくないなと。終わらせたくないなと。だから、また野外でのビッグマッチがあってもいいんじゃないかなって俺は思いました。天気の不安とかいろいろありますけどね。でも、ぜひまた来年も開催してほしいなと」

▼内藤「場所は毎年恒例、真夏の神宮球場でもいいですよ。もしくは毎年毎年、開催場所を変えてもいいんじゃないですか。どこでやるのかな? どこでやるのかな? あそこでやるのかな? もしかしたらあっちかな?と思いながらワクワクして待って、そして今年の野外大会はここです!みたいな発表があっても俺はいいんじゃないかなと思いますね。プロ野球が使用している野外スタジアムでもいいし、別にプロ野球が使用してない野外の野球場でもいいじゃないですか。そうなってくると全国いろんなところにありますからね。北海道の端っこの方にもあるし、プロ野球が存在してない県の球場でもできる。沖縄でもできますよ。そうしていくことで可能性は広がっていくのかなと思うんで、ぜひ真夏の野外でのビッグマッチを恒例にしてほしいかなと思いました。もちろん、その先には広島マツダスタジアムでの大合唱というのも見据えてますよ。何ならそれがやりたいと言っても過言ではないぐらい、野外での大合唱をしてみたいという俺の勝手なわがままな部分が8割、9割かもしれないですけどね。真夏のビッグマッチ毎年恒例にする。このへんもぜひ検討していただきたいなと思います」

▼内藤「昨日、俺、オフだったんですよ。仕事が何もなくオフだったんで、地元である東京都足立区の東綾瀬公園の野球場で草野球をちょっとみてたんですよ。暑かったですよ。暑い中、帽子かぶってみてました。そしたら、その直前ですね。連絡が来て、どうしても取材をさせてくれと、あの某記者がうるさいんで野球場で取材を受けましたよ。めんどくさいなと思いながら取材を受けたんですけど、その結果これですよ。東京スポーツ様には感謝いたします。ありがとうございます。ちょっとは岡本記者の力もあるのかな。だとしたら、この東京スポーツ一面になったお礼も兼ねて、岡本記者、ぜひこのあと聖地であるファミレスいかがですか? どうせ、この会見みてるんでしょ? 暇なんでしょ? このあと聖地ファミレスの取材はいかがですか? 会見終わりですぐに連絡しますよ、携帯片手に待っていてください。というわけで、岡本記者のために高級ファミレスを予約しなきゃいけないんでね。僕はこのあたりで失礼しますよ。質疑応答に答えたいんですが、岡本記者のために高級ファミレスを用意しなきゃいけないので、ちょっと今日は失礼しますわ。またの機会にゆっくりお話ししましょう。ではでは、9月3日から始まる次期シリーズでまたお会いしましょう。アディオス」

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