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9/5【新日本】ジュニアタッグ王座決定リーグ戦開幕 ヒロム&BUSHIと田口&ワトが初戦白星で直接対決へ

 『NEW JAPAN ROAD』千葉・幕張メッセ国際展示場・3ホール大会が5日、行われ、第62代IWGPジュニアタッグ王座決定リーグ戦が開幕。高橋ヒロム&BUSHI、田口隆祐&マスター・ワトが白星スタートを切り、明日9・6幕張大会で無敗対決に臨むことになった。

 RPG 3KがYOHの左ヒザ負傷による欠場のためIWGPジュニアタッグ王座を返上。田口&ワト、ヒロム&BUSHI、エル・デスペラード&金丸義信、石森太二&外道の4チームが出場しての王座決定リーグ戦の開催が決まった。この日の幕張、9・6幕張、9・9仙台の3大会でリーグ戦が行われ、上位2チームが9・11後楽園大会で優勝決定戦=王座決定戦を争う。

 開幕戦となったこの日、リーグ戦2試合が行われた。まずは田口&ワトとデスペラード&金丸が激突。ワトは8・29神宮大会で金丸との一騎打ちに敗れたばかり。「こい金丸オイ!」と挑発したワトは金丸にローリングソバットを見舞って先手を取ったものの、スワンダイブ攻撃をデスペラードに妨害されて失速。デスペラード&金丸が代わる代わる首攻めに出て、ワトは防戦一方に追い込まれた。

 それでもワトがデスペラードにローリングソバットを見舞って打開すると、田口が得意のヒップ攻撃を連発して巻き返した。デスペラードをオーマイ&ガーアンクルで捕らえたが、どどんは決められず。デスペラードがスピアーで反撃し、金丸がアトミックドロップを敢行されても田口は微動だにせず。ヒップアタックを放ってワトに託した。

 だが、はやるワトはデスペラード&金丸のバックドロップ&ドロップキックの合体技で出鼻をくじかれてしまう。金丸がブリティッシュフォール、ディープインパクトでたたみかけてワトはピンチの連続。それでもタッチアウトを不発に終わらせると起死回生の旋風脚をさく裂。デスペラードが介入しても、田口がスワンダイブ式ヒップアタックで蹴散らす好フォローに出る。レシエントメンテ、ハイキックで金丸を攻め込んだワトは、再三カットに入ってくるデスペラードをトルニージョで撃退。最後は田口のどどんによる援護射撃を受けると、RPPを発射して金丸から3カウントを奪った。

 ワトが金丸に雪辱を遂げて白星スタート。試合後、ベルト獲りポーズを何回も決めたワトは「チャンスつかんでやるよ」と豪語し、田口とのジュニアタッグ王座獲りを見据えた。

 メインイベントに据えられた公式戦2試合目はヒロム&BUSHIのロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンと、石森&外道のBULLET CLUBが激突。8・29神宮大会で石森にIWGPジュニア王座を奪われたヒロムにとっては雪辱戦となった。

 開始早々、外道を孤立させたヒロム&BUSHIが好連係で攻め立てたが、ヒロムが石森のダイビングヒップドロップを被弾してBULLET CLUBに逆転を許してしまう。石森&外道は代わる代わるハンマーロックで絞め上げたり、コーナー金具に叩きつけたりとヒロムの右肩を徹底攻撃。それでも飽き足らず金具ホイップ攻撃を連発してヒロムの古傷である左肩を破壊しにかかった。

 耐えたヒロムがドラゴンスクリューで外道に反撃すると、BUSHIがミサイルキックを放ち、コルバタで二人まとめて吹き飛ばす大立ち回り。石森のYes Lock、サイファーウタキをことごとく阻止し、ドロップキックをお見舞い。ヒロムも正面飛びドロップキックで続いたが、パワーボムを石森にフランケンで切り返され、スライディングジャーマンで叩きつけられてしまう。ジャーマンの投げ合いで渡り合ったものの、ラリアット合戦に競り負け、ラ・ミスティカで左肩から叩きつけられるとYes Lockに捕まってしまった。

 絶体絶命のピンチだったが、BUSHIのカットが間に合って難を逃れた。応えるようにヒロムも串刺し攻撃を狙う石森をフロントスープレックスでコーナーに叩きつけて逆襲。BUSHIも外道にトペスイシーダを発射し、フィッシャーマンスクリューで攻め立てる。エムエックスは石森のコードブレイカーで撃墜されたが、ヒロムが急行してライガーボムで鎮圧。次の瞬間、外道がコンプリートショットでヒロムを叩きつけ、4人が倒れ込んだ。

 勝負の行方が見えない中、外道がBUSHIをコーナー金具に激突させてからスクールボーイで丸め込んでニアフォールに追い込む。トラースキック連打で追撃し、メリケンサックを右手に装着して殴りかかったが、かいくぐったBUSHIは延髄斬りで逆襲する。石森が乱入してもバッククラッカーで返り討ちにし、外道にコードブレイカーをさく裂。外道もエムエックスを回避し、急所蹴りからの外道クラッチで丸め込んで粘ったが、BUSHIとヒロムは回転エビ固め&ジャーマンの合体技で黙らせると、合体技・LATで顔面から叩きつけて3カウントを奪った。

 20分を超える熱戦の末、ヒロム&BUSHIが初戦白星を飾った。試合後、BUSHIが「外道! 石森! 残念だったな。勝ったのは俺たちだ」と勝ち誇り、「今日から始まったこのジュニアタッグ王座決定リーグ、明日のメインも勝って、最後にマイクを握るのは俺たちだ。エンセリオ、マ・ジ・で!」と連勝を誓って締め。「今回は自信あるよ。たとえ空白の時が過ぎても、俺たち二人がリングに揃えば絶妙のコンビネーションだ」と豪語したように、ヒロムとの好連係が勝利の呼び水となった。

 「必ず俺とヒロムでIWGPジュニアタッグのベルト獲るよ。これは約束してたんだよ」。そうBUSHIが宣言すると、ヒロムも「このまま2勝、3勝、そうすればベルトだろ。全勝すれば自然とベルト獲れるんだろ。もらうぜ」と呼応。突然、声色が変わり、「あれ? おかしいぞ、見えたぞ何かが今。ほら。えぇ!? みんなにみえないの? 今のこの状況。みえた、みえた。俺とBUSHIさんベルト巻いてる」とベルト獲りを確信していた。

 明日6日の幕張大会でも公式戦2試合が行われる。組み合わせは「田口&ワトvsヒロム&BUSHI」、「デスペラード&金丸vs石森&外道」だ。リーグ戦はわずか3試合で1敗が命取り。初戦白星対決となる前者の勝者チームが優勝戦=王座決定戦に大きく近づくことになり、初戦黒星対決となる後者の敗者チームはほぼ絶望的な状況に追い込まれることになる。

【BUSHIの話】「今日からこのジュニアタッグ王座決定リーグ戦、第62だっけ? 今返上されて空位になったこのベルト、悪いけど俺とヒロムでいただくよ。今回は自信あるよ。たとえ空白の時が過ぎても、俺たち二人がリングに揃えば絶妙のコンビネーションだ。必ず俺とヒロムでIWGPジュニアタッグのベルト獲るよ。これは約束してたんだよ」

【ヒロムの話】「(BUSHIが去ると)あぁ、いっちゃったよ、いっちゃったよ。俺はBUSHIさんとしゃべりたかったのに。こうやって『完璧だぜ』『ベルト獲るぜ』ってやろうと思ったのに仕方ない。いいじゃない。このまま2勝、3勝、そうすればベルトだろ。全勝すれば自然とベルト獲れるんだろ。もらうぜ。みえてきた。あ、あれ? あれ? おかしいぞ、見えたぞ何かが今。ほら。えぇ!? みんなにみえないの? 今のこの状況。みえた、みえた。俺とBUSHIさんベルト巻いてる。あれ、何だろ、これ。この感覚。これ当たるやつだ。これ当たるって有名なやつだ。俺知ってる。これBUSHIさんに教えなきゃ」

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