プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

9/16【NOAH】「プライド無いのか!?」拳王に猛反論&決勝指名 N-1直前・清宮海斗インタビュー

 開幕が近づいてきた『N-1 VICTORY』初出場・初優勝を宣言している清宮海斗。

 グローバル・リーグ戦から『N-1』に改称された昨年は不参加。若きGHC王者として、両国大会に専念するための選択だった。それだけに今年はN-1“初出場"となる。

 これに噛み付いたのが昨年覇者の拳王だった。「去年の不参加でN-1の価値を落とした」と清宮を糾弾し「決勝で底の浅さを晒してやる」と“決勝指名"した。

 清宮もこれに猛反論。逆に拳王を決勝指名し、昨年の両国頂上決戦で火花を散らした両雄が、N-1直前で再び引き寄せられた――。

【清宮海斗インタビュー】

――『N-1 VICTORY』が近づいてきた

▼清宮「気合入ってますよ。N-1に名前が変わってからは初めてですけど、(前身の)グローバル・リーグ戦については、優勝してそのままベルトに近づいていった経験があるんで、良いイメージしかないですね」

――昨年の『N-1』を外から見ていて、どんな感想を持った?

▼清宮「ノアの新しいブランドが誕生したな、って思いましたね。大阪での優勝決定戦(拳王vs杉浦貴)も凄かったですし。自分が出るのは初めてなんで、自分が優勝することによって、そのブランド価値を高めていきたいですね」

――今年は年明けのGHC戦(対潮崎)で敗れ、その後のナショナル戦(対杉浦)でも敗北、武藤敬司とのシングルも勝てずに、昨年とは違って要所のシングル戦績がかんばしくない

▼清宮「勝負の世界なので結果は重要。ただ、結果以外の部分で自分のステータスが上がった部分が大きいと思ってるんですよ。今年は特に、一つひとつの試合に自分でテーマを持ってやってきた。この間の武藤選手との闘いでも、シングルへと至る過程も含めて、自分なりに自信が持てる闘いができたと思うんですよ。だからこそ“アップデート"できたと言ったワケで。結果こそ出なかったですけど、今までのスタイルとはガラッと違ったものを出して行ける。そんな手応えをつかめてますね」

――確かに試合を見ていても、自信をもっていろいろ試しているというか、試行錯誤している取り組みを感じる

▼清宮「まだまだレスラーとして成長途上。毎日が挑戦だし、変わってきてる実感もあります。今日と昨日で全然違う…くらいの日々が続いてるんですよね。試合の中でも“感覚的にとっさに出る"ということが増えてきてるんですよ。自分の中から自然に何が出てくるのか。自分でも分からない領域に入りつつあって、変な話、今日の自分がどうなるのか、試合前に楽しみな部分もあるんです。練習でやってきた動きって、必ずしも試合で出せるとは限らないじゃないですか。でも、積み重ねていけば、とっさの場面で反射的に出てくる。その蓄えというか引き出しはホントに増えてきてるので」

――自身が入ったAブロックについて思うことは?

▼清宮「他の選手には申し訳ないんですけど、自分が目指すのはGHCなんで、やっぱりマークするのは潮崎豪ですよね」

――年初に潮崎に敗れて王座から陥落した悔しさは、新しい挑戦への原動力だった?

▼清宮「もちろん。あそこで自分が負けずにベルトを持ち続けていけたら、もっと違う景色が見られたかもしれない。でもずっと過去を振り返っていても仕方がないんで。ベルトを落としたからこそ、色んなことに目を向けて、あらゆる挑戦をしてきた。ベルトを持っていたらできなかったことだとも思ってるので、それを潮崎さんとの闘いでぶつけて、どこまで自分自身が行けるのか、どんな自分自身が出るのか、楽しみな部分もあります」

――桜庭戦も注目だが?

▼清宮「リング上では関わりがほぼ無いので…未知なんですよね。どういう試合の流れになるのか。だから、それこそ出たとこ勝負じゃないですけど、自分自身の中から自然と出てくるもので勝負したいですよね。でも、今回のリーグ戦って、みんなノアで闘ってきて、実績や存在感を引っさげて出てくる人たちばかりじゃないですか。だからこそ、ぶっちぎってやりたいですよね。GHCヘビーを狙ううえでも」

――そして、ここに来て別ブロックの拳王が再び“口撃"を強めている。『去年参加せずにN-1の価値を下げたのに、初出場・初優勝ってどの口が言ってんだ?』と

▼清宮「あぁ、また始まったな…ってカンジなんですけど、ちょっと“うれしい"部分もあって」

――うれしい?

▼清宮「つい最近まで、ずっと大人しかったじゃないですか、あの人。ナショナル獲ってから元気になってきて。そこはまぁ…ハイエナ並みの嗅覚だなとは思ってますけど、自分は何を言われようが『新しい景色をみせる』ことを最優先でやってきたし、そこはもう“中途半端"(な覚悟)じゃないんで。たとえイレギュラーなことだったとしても、新しい景色のためだと思って信じてやってきた。他人にどうこう言われてブレることは無いですから」

――拳王は『不出場を無かったことにしてる清宮、それを許してる会社、異議を唱えない他のレスラー。すべて含めてN-1で今のノアの図式を破壊してやる』とも言っている

▼清宮「壊す壊すと良く言ってますけど、僕は“創っていきたい"と思ってるんですよ。歴史は創るものだと思いますし、やっぱり破壊よりも創造のほうが難しいし、やりがいがあるし、何よりも前向き。基本的に拳王の話って、全部の話が後ろ向きじゃないですか。過去をみて、過去をほじくり返して、揚げ足とって。前を向こうよって。後ろ向きな思いから生まれた“破壊"から、ノアが大きく広がることにつながることは無いと思うから」

――『N-1ナメてんじゃねえぞ!』とも言っていた

▼清宮「何を言ってんだ?と。なんで俺がN-1をナメなきゃいけないんだと。言わしてもらいますけど、そっちは初代N-1王者なんだろ? そのプライドは無いのか?って言いたいですね。『清宮が去年出なかったから、俺が優勝したN-1の価値は下がった』って言ってるようなモンで。何いってんだ?って。僕は去年のN-1に価値はあったと思うし、ブランドができたと思ってますよ。だから安心して欲しい。今年のN-1は俺が絶対優勝して、また価値を上げるから。拳王も価値を上げたいんだったら、決勝に上がって来い。そこで俺ととことんやりあえばいいでしょ」

プロ格 情報局