プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

9/18【NOAH】“N-1初戦”清宮はドロースタート 望月と初シングルも激闘フルタイム

『N-1 VICTORY 2020』愛知・名古屋国際会議場(2020年9月18日)
Aブロック公式戦 △清宮海斗vs望月成晃△

 “N-1初戦"となった清宮だったが、望月との初シングルは激闘の末に時間切れ引き分けに終わり、ドロースタートとなった。

 昨年はGHCヘビー級王者として両国大会に専念するために『N-1 VICTORY』不参加だった清宮は今年が初出場となった。Aブロックにエントリーしたが、初戦の相手はベテランの望月。シングル初対決となったが、N-1の過酷さと悔しさを味わう結果となった。

 望月がベテランらしい老かいさを発揮し、左ヒザへの一点集中攻撃で先制するが、清宮も落ち着いて対処する。苦しみながらも左腕攻めで応戦。さらに、ギロチンホイップやスリーパーで首にも攻撃を集中させると、ジャーマンスープレックスで先にチャンスを掴み、タイガースープレックスの構えに。

 しかし、望月のタイガースープレックス対策は万全だった。ヒザを蹴り飛ばしたり、投げられてもニアロープに誘い込んでロープブレイクに成功したりと、ことごとくピンチを回避。逆に真・最強ハイキック、ツイスターの連続攻撃やジャーマンスープレックスなどで清宮を土俵際まで追い込んだ。

 三角蹴りを皮切りに、得意の蹴りを乱射して試合を制する作戦だった望月だったが、清宮はそれをしのいで新たな進化を見せつける。執ようなヘッドロックからのスリーパーや変型フェイスロックで望月を絞めに絞めて絶好機を掴んだ。だが、清宮もここで仕留め切れず。終盤には望月が猛攻に転じ、顔面ソバットやバズソーキック、ツイスターと大技攻勢。序盤に痛めつけた左足攻めの総仕上げとばかりに足4の字固めに捕らえたものの、清宮はなんとか耐え抜き、ブレーンバスターで反攻したところで、無情にも時間切れ引き分けのゴングが打ち鳴らされた。

 30分で決着つかず、清宮は悔しいドロー発進に。精根尽き果てた様子の2人だったが、望月が握手を求めると、清宮はその手を払い、悔しさを爆発させながら再戦をアピールした。

 バックステージでも清宮は「もう一度やらせてほしい! それだけです」と言葉少な。「俺は今日は1点取れたことを喜びたいと。そして、30分戦い抜いたことを、スタミナで戦い抜けたってことをプラスに捉えています」と語った望月とは対照的で、初戦でN-1の過酷さを体感する結果となった。

 清宮の次戦は9・22後楽園での北宮戦。ここではきっちりと白星を掴んでN-1初勝利を上げたいところ。一方、望月は9・20高崎で桜庭との対戦に臨む。

【清宮の話】「もう一度やらせてほしい! それだけです」

【試合後の望月】
▼望月「ちょっと50歳だから座らせてくれ。まあ、清宮海斗、どんだけ若いうちに実績を上げてきたか、それはわかっているけど、シングルで俺が清宮を怖いと思うか思わないかなんだよね。今日は自信満々に、これっぽっちもやられるつもりもなく、22分で仕留めるシミュレーションだったんだけども。シングルで1対1で向かってみたら、想像以上に大きく見えたね。これが正直なところだから、俺がいまいち攻撃に思い切りがなくて躊躇したぶん、最後に踏み込めなかったのかなと。まあ、スタミナで言ったら頑張っているほうじゃないの? でも、20代に勝てるわけねえじゃねえか。だから、今日はプラス1。今日は1点取ったっていう解釈でいくよ。まあね、5試合で俺は2点、3点…失点3点がギリギリかなと。もしかしたら2点かもしれないけど、このメンバーで全勝なんて俺はありえないと思う。まず1つ、清宮に三角をくっつけたし。だから、いろんな計算をして、俺は俺なりのやり方でスルスルッと頂点狙いますよ」

――だいぶタイガースープレックスを警戒していたが?

▼望月「俺は出てくる前にね、今日は神戸の道場から来たから。まあ、投げさせてないけど、タイガースープレックスの体勢から1個目わかるかな。カカトを落としたわけだ、ヒザに。あれが秘策。もう1つは危うかったけど、横はみんな警戒すると思うけど、頭の上にロープがあるってなかなか計算するヤツは少ないと思うから。まあ、その2つで防げたことで。清宮はタイガースープレックスというイメージがあったんで。あとは打撃もやっぱ重いけどさ、なんとかしのげたかなってとこですね。ただ、本当に雑誌とか、遠くで見ていると、優しそうな顔をしているし、華奢に見えるんだけど、やっぱり1対1で向かってみたら、デカく見えた。これだけは確か。だから、俺は今日は1点取れたことを喜びたいと。そして、30分戦い抜いたことを、スタミナで戦い抜けたってことをプラスに捉えています」

プロ格 情報局