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9/19【新日本】初戦から壮絶打撃戦…2年ぶりG1で鈴木が石井粉砕

『レックPresents G1 CLIMAX 30』大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)(2020年9月19日)
「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦 ○鈴木みのるvs石井智宏×

 NEVER王者・鈴木が壮絶な打撃戦の末に石井を粉砕し、G1開幕戦で1勝目を挙げた。

 2018年にブリティッシュヘビー級王座を巡る壮絶な抗争を繰り広げた鈴木と石井の一騎打ちが開幕戦で実現した。2年ぶりのシングルとなったが、この2人がリングで向かい合えば、いつ何時でも感情むき出しのケンカマッチになる。今宵も激しい打撃戦となった。

 ゴングと同時にビンタ合戦から幕を開けると、早くもエルボー合戦で激情をぶつけ合う。石井が馬乗りになってビンタを乱射し、顔面を踏みにじれば、笑みを浮かべて立ち上がった鈴木はフルスイングのエルボーを連発。直撃を受けた石井は前のめりに崩れ落ちた。その後も打撃戦はいつ果てることなく続き、場内に何度も衝撃音が響き渡ると、そのたびに場内はどよめく。

 接戦の中から先にチャンスを掴んだのは石井だった。ゴツン!とノーモーション頭突きをぶち込むと、強引にラリアットを叩き込む。鈴木がゴッチ式パイルドライバーを狙っても、リバースすると見せかけて頭から真っ逆さまに突き刺す。2年前の抗争時にも披露した荒技で鈴木を追い詰めると、スライディングラリアットや延髄斬りもさく裂した。

 しかし、ラリアットを狙って動きが単調になったのを鈴木が見逃さず、スリーパーに絡め取る。ここでもゴッチ式パイルドライバーを阻止した石井がなおもラリアットを放ってきても、鈴木は仁王立ち。またまた打撃戦になだれ込んだが、鈴木が強烈すぎるエルボーでねじ伏せた。破壊力のすさまじさに場内がどよめく中、鈴木はジェットスタンプで追撃する。

 不死身の石井はそれでも立ち上がり、ラリアットを発射。鈴木のフロントハイキックをキャッチしてノーモーション頭突きでカチ上げ、垂直落下式ブレーンバスターへ。あとは落とすだけの状態となった瞬間、鈴木は丸め込むようにして後方に回転し、そこから流れるようにゴッチ式パイルドライバーを繰り出して接戦をものにした。

 石井とのケンカマッチを制した鈴木だが、多くを語らず、「次はタイチだ」と宣言。9・23札幌大会で待ち受けるタイチとの鈴木軍対決に意識を集中させた。黒星スタートとなった石井は札幌でオスプレイと対戦する。

【鈴木の話】「(※ビデオカメラ、記者の一人ひとりを順ににらみつけてからボソッと)次はタイチだ……」

※石井はノーコメント

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