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9/19【新日本】タイチがコブ突破 鈴木戦へ「殺す実力あるならやってみろ」

『レックPresents G1 CLIMAX 30』大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)(2020年9月19日)
「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦 ○タイチvsジェフ・コブ×

 タイチがコブを撃破してG1白星発進。9・23札幌大会での鈴木戦へ向けて「いつまでもお前の知っているタイチじゃねえんだ。お前に俺を殺す実力があるんだったらやってみろ。返り討ちにされるかもな」と言い放った。

 今年のG1では同門・鈴木と同じAブロックにエントリーしているタイチ。第2戦となる9・23札幌で鈴木軍対決が控える中、開幕戦でコブを迎え撃った。コブは昨年末以来の来日。両者は昨年2度対戦しており1勝1敗のイーブンとなっていたが、NEW JAPAN CUPで棚橋と飯伏に勝利するなど実力を増したタイチが勢いを見せつけた。

 握手からの奇襲は読まれてしまい、ドロップキックで場外に蹴落とされたタイチだが、あとを追ってきたコブをゴング用の木槌で殴打。鉄柵を使ったレッグロックを皮切りに左ヒザ攻めに転じて、強引に自分のペースに持ち込む。正攻法とラフファイトを絶妙なバランスで展開し、コブのヒザを痛めつけた。

 コブのパワーに手を焼き、ラリアットやランニング式バックドロップなどをもらってしまう場面もあったが、効果的にヒザを攻め、打撃戦を優勢に進める。好機を迎えると的確にジャンピングハイキックをぶち込み、ロングタイツを脱ぎ捨てて天翔十字鳳を予告した。蹴り足を掴んだコブはブレーンバスター、その場飛びムーンサルトプレスで反撃に転じるが、必殺のツアー・オブ・ジ・アイランドはタイチが首固めで阻止。デンジャラスバックドロップで巨体のコブをぶん投げると、こん身のアックスボンバーを振り抜き、ブラックメフィストの構えに。

 踏ん張ったコブはロコモーション式サイドスープレックス、アスレチックプレックスと投げまくって猛追したものの、ツアー・オブ・ジ・アイランドはやはり決まらず。不時着して切り抜けたタイチはローキックでコブを棒立ちにし、ジャンピングハイキックを一閃。倒れないコブにカウンターの天翔十字鳳を突き刺すと、最後は完璧なブラックメフィストで試合を制した。

 「ま、面白いよ。何回やってもお前は面白いよ。お前のこと、(頭に)入れとくから。俺はお前のこと認めてるぜ。コブタ……コブか。いい一番だった」とコブに一定の評価を与えたタイチ。次戦はついに鈴木との一騎打ちとなるが、「殺すだ? 俺のこと殺す? やってみろ。やれるんだったら、やってみろ。いつまでもお前の知ってるタイチじゃねえんだ。お前に俺を殺す実力があんだったら、やってみろ。返り討ちにされるかもな。それでいいんだったらやってこい」と通告し、気持ちで一歩も引く気はない。「これがよ、どんな結果になることも、テメエらが勝手に言ってること、やってること、関係ねえんだよ。これは俺とヤツの10年間の闘いだ。お前らには関係ねえんだ。なんと言おうと……」と思い入れの深さを垣間見せた。

 鈴木軍同士の対決は情けなどなく、普段にも増して非情に戦うのが掟。ヘビー級に転向し、ここ数年で実力をさらに増したタイチと鈴木の一騎打ちは、大きな意味を持つ一戦となりそうだ。一方、敗れたコブは鷹木と激突する。

【タイチの話】「(※コメントスペースに着くなりベルトと首から下げていたアイアンフィンガーが入った袋をフロアに置いて片ヒザを着き)さすが、さすが、さすが関取代表だな、あいつ。気持ちいいよ。あいつとの一番は気持ちいいよ。ああいう体のようなヤツ待ってた。(※記者の一人に目をやって)おめえだけじゃねえか、ブクブク太ってんのは。ああいうヤツ待ってたんだよ。あんなデブ相手にして疲れちまったよ。この俺だって疲れることあんだよ。ああ、年中、疲れっ放しか、俺は……。クソォ、だから嫌なんだよ、G1。いいじゃねえか、コブ。コブタ……いや、もうコブタって言うのはやめよう。ま、面白いよ。何回やってもお前は面白いよ。お前のこと、(※自身の頭を指して)入れとくから。俺はお前のこと認めてるぜ。コブタ……コブか。いい一番だった。関取らしく初日白星。あと14日か。この調子で一日一番、集中していきます。そして、(9・23)札幌。殺すだ? 俺のこと殺す? やってみろ。やれるんだったら、やってみろ。いつまでもお前の知ってるタイチじゃねえんだ。お前に俺を殺す実力があんだったら、やってみろ。返り討ちにされるかもな。それでいいんだったらやってこい。これがよ、どんな結果になることも、テメエらが勝手に言ってること、やってること、関係ねえんだよ。これは俺とヤツの10年間の戦いだ。お前らには関係ねえんだ。なんと言おうと……」

【コブの話】「(※ゲイブリエルに肩を借りて引き揚げ、コメントスペースにたどり着くなり座り込んでしばらく大きく息を切らせる。しばらくして振り絞るように)G1 30……開幕戦にバッチリのスタート……ってそんなわけないだろ。G1はプロレス界で最もタフで厳しいトーナメントだ。だから今日タイチに負けたけど、自分を恥じたりしない。タイチは現IWGPタッグ王者だ。現在の勝敗は0勝1敗。でもスタートでしくじっても、結局は終わり良ければ全て良しだ(※ゆっくり立ち上がって控室へ)」

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