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9/24【新日本】後藤がSANADAとの接戦制して初日 「俺を突き動かしてるのは悔しさと怒りと夢」

『レックPresents G1 CLIMAX 30』北海道立総合体育センター 北海きたえーる(札幌)(2020年9月24日)
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦 ○後藤洋央紀vsSANADA×

 後藤がハイレベルな読み合いとなったSANADAとのシーソーゲームを制して初白星。12年ぶりV2達成へ向けて「俺を突き動かしてるのは悔しさと怒りと夢」と反骨心を燃やした。

 2008年覇者・後藤は初戦でKENTAに敗北。対するSANADAは5年連続出場で初優勝を狙うが、初戦で矢野にリングアウト負けを喫した。両者は2016年、2018年も同ブロックで、1勝1敗。2年ぶりとなるG1公式戦での対決が初勝利をかけて実現した。

 後藤はKENTA戦で痛めたか右肩にテーピングを施して出陣。それでもショルダータックルでなぎ倒して先手を取ったが、場外戦でラリアットが鉄柱に誤爆し、右腕をさらに痛めてしまう。すかさずSANADAはピンポイント攻撃を開始。フェンスに引っかけて右腕を絞め上げ、リングに戻っても絞め上げたり、殴りつけたりと集中砲火を浴びせると、後頭部に低空ドロップキックを見舞った。

 その後もSANADAが右腕攻めに出たが、後藤は痛む右腕でエルボーを連発し、バックドロップで反撃ののろし。村正、ブルドッギングヘッドロックの波状攻撃に出て巻き返そうとしたが、SANADAはリープフロッグで翻ろうしてのドロップキックからプランチャを放って逆転。スワンダイブ攻撃を後藤が牛殺しで切り返そうとしても食い止めたSANADAは、時間差ラリアットもかいくぐると、オコーナーブリッジをフェイントにしてScull Endで捕らえた。

 万事休すと思われた後藤も何とかロープに逃れた。TKOを不時着すると、ショートレンジローリングラリアットを叩き込み、自らの右腕もダメージを受けても立ち上がった後藤はGTRを狙う。SANADAはドラゴンスリーパーで切り返したが、Scull Endは後藤が後方回転で食い止め、スリーパーで絡みつく。すかさず後藤式で丸め込んでニアフォールに追い込むと、SANADAは回転十字固めで丸め返す。後藤の牛殺し、GTRをことごとく阻止してサムソンクラッチで3カウント寸前に追い込んだ。

 ここでSANADAは掟破りの逆牛殺しを敢行。それでも後藤はドラゴンスリーパーを食い止め、昇天・改を狙ったが、SANADAはマジックスクリューで動きを止めると、ラウンディングボディプレスを放った。これは後藤が自爆させ、ムーンサルトで飛びついてのドラゴンスリーパーも阻止。トップロープに乗せてのリバースGTRで叩きつける。ノーモーション頭突きをぶち込むと、奥の手GTWをさく裂。雄たけびとともにミドルキックで蹴り飛ばすと、GTRを爆発させて熱戦に終止符を打った。

 ハイレベルなシーソーゲームを制した後藤が2戦目にして初白星を挙げた。「G1のGは後藤のG」と豪語しながら、2008年以来優勝から遠ざかっている荒武者。「やっぱり年々そう簡単には1勝、獲れなくなってきてますよ。それはこの体が一番よくわかってる」とG1の過酷さを改めて痛感しているが、「そんな俺を突き動かしてるのは悔しさと怒りと夢」と反骨心たっぷりに言い切った。

 後藤の次戦は9・29後楽園大会。内藤戦を控える。今年のG1で「夢」をつかみ、長年味わってきた悔しさを払しょくつもりの後藤は、二冠王者狩りでさらなる追い風を吹かせる。

 一方、真田は開幕2連敗で勝ち星なし。後楽園大会では同じく2連敗中のYOSHI-HASHIと初勝利をかけて対決する。

【後藤の話】「やっぱり年々、そう簡単には1勝、獲れなくなってきてますよ。それはこの体が一番よくわかってる。でも、そんな俺を突き動かしてるのは悔しさと怒りと夢。それだけだよ」

※SANADAはノーコメント

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