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9/27【新日本】神戸の悪夢再び…オカダ序盤で痛恨2敗目 ジェイ3連勝で「裏切り2周年祝い」

『レックPresents G1 CLIMAX 30』兵庫・神戸ワールド記念ホール(2020年9月27日)
Aブロック公式戦 ○ジェイ・ホワイトvsオカダ・カズチカ×

 “神戸の悪夢"再び――。神戸大会のメインイベントに据えられたG1・Aブロック公式戦で、オカダがジェイに敗れて痛恨の2敗目。2年前の神戸事変同様、無傷の3連勝としたジェイの高笑いが響いた。

 2018年9月の神戸大会。ジェイと外道がまとめてオカダを裏切って結託した。あれから2年。両雄が“因縁の地"でG1・Aブロック公式戦を舞台に相まみえた。

 “神戸事変"を呼び起こすかのように、いつも以上に外道が介入。開始直後からオカダに手を出して注意を引きつけるや、まんまとジェイが背後から急襲。テーピングで保護してあるオカダの腰を徹底的に狙い撃ちにしていった。

 苦境が続いたオカダも、フラップジャックで流れを変えると、再び介入してきた外道もろとも特設花道上DDTの餌食に。ならばとジェイもコーナーへの投げ捨てブレーンバスターやスクリュー式ブレーンバスターで再び腰を狙ったものの、オカダもリバースネックブリーカードロップからエルボー合戦に持ち込んで譲らない。みたび介入してきた外道との誤爆も誘いつつ、後頭部へのドロップキックも叩き込んでみせた。

 譲らぬジェイも、続く正調ドロップキックは自爆を誘う。腰から落ちで動きが止まったオカダをジャーマンでぶっこ抜くと、あろうことか“ウルフパック式"レインメーカーポーズで挑発し、大胆にも“逆"レインメーカーを狙う。

 オカダもカウンターで蹴り飛ばして怒りをあらわに。今度こそのカウンター・ドロップキックをヒットさせると、ツームストン・パイルドライバーで突き刺し、必殺の変型コブラクラッチで絡みつく。ジェイも必死に逃れて反攻し、またもや外道が介入せんとしてもジョン・ウーやドロップキックでジェイもろともナデ斬りにしてみせた。

 それでもジェイは続く変型コブラクラッチを噛みつきで脱出。止まらないオカダもローリング・ラリアットから三度目の変型コブラクラッチでとらえたものの、エプロンに上がった外道がレフェリーの注意を引きつけると、ジェイも急所打ちを放って脱出に成功だ。

 なおもオカダはジェイの必殺ブレードランナーを変型コブラクラッチで切り返したが、ジェイはSSS(スリーパースープレックス)で強引に投げ捨てるや、今度こそ一気のブレードランナー発射に成功して3カウントを奪い去った。

 “神戸の悪夢、再び"で、オカダが序盤にして痛恨の2敗目。力なく退場するオカダの背中に、ジェイはマイクで「オカダ! 『サンキュー』とだけ言わせてくれ。俺と外道の記念日を祝ってくれてありがとう。俺と外道がプロレス史上もっとも衝撃的な瞬間を作ったあの日から2年だ。オカダ、お前がこの場で一緒に祝ってくれたことに感謝してるよ」と追い打ちをかけた。

 一方のジェイはこれで無傷の3連勝。「お前(オカダ)はもう過去の人間で、俺は現在と未来を進んでいる。いいか、これは『G1』じゃない。“Jay1"だ。記憶力が悪いお前たちに、もう一度ここで思い出させてやる。俺は“ラスト・ロックンローラ"“キングスイッチ"。たった一人の力でマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)を完売させた。そしてこの“Jay1 CLIMAX"、俺は無敗。お前たちファンにできることといえば、俺の新時代でスイッチブレードとともに呼吸することだけだ!」と大演説とともに神戸大会を締めくくり、G1初制覇をより尊大に宣言した。

【ジェイの話】「(※コメントスペースにイスが用意されているのが目に飛び込んできて笑顔がこぼれる。投げキスをしてから外道と並んで座る。集まった記者に向かって)もう、俺の勝者コメントも見慣れてきたもんだろ?俺の公式戦は常に勝つ方に賭けた方がいいぞ。この“Jay1"、現在の俺の成績は3勝0敗。このリーグは『G1』じゃない。俺のものだ。開幕戦から3連勝。これでわかっただろう。2年前のコーベで俺とゲドーがプロレス界をひっくり返し、プロレス史上もっとも衝撃的な瞬間を作った。ニュージャパンだけにとどまらず、プロレス界が丸ごと激変した。オカダ、お前がいなければ、あの瞬間は生まれなかった。だから礼を言うよ。いまだにゲドーに『なぜオカダを裏切って、凱旋帰国したばかりのジェイと結束したのか?』と問うファンがいるが、それだけゲドーには先を見越す力があるからに決まってるだろ。お前らファンの基準で俺たちをはかるな。なぜゲドーが俺を選んだのか、考える意味もない。お前らは黙ってろ。知った気になって語るな。俺はたった2年で3つのベルトを巻いてきた。今日またオカダを倒し、これであいつとの戦績は3勝1敗だ。イブシとの戦績は2勝1敗。この結果にゲドーの天才ぶりが証明されてるな。お前ら知った気になって、俺とゲドーを批判するな。俺たちは誰も追いつけないレベルにいる。最強だ。“Jay1"は俺たちのもの。ニュージャパン・プロレスリングは俺たちBULLET CLUBのものだ。それが気に入らないとぬかそうともな……お前らにはせいぜい、ただ黙って呼吸しながら見てるだけしかできないんだ」

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