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9/30【新日本】オカダ腰痛深刻か 無傷タイチ絞殺で苦闘2勝目も…

『レック Presents G1 CLIMAX 30』東京・後楽園ホール(2020年9月30日)
Aブロック公式戦 ○オカダ・カズチカvsタイチ×

 オカダがG1・Aブロック公式戦で無傷のタイチをマネークリップ(変型コブラクラッチ)で絞め落として2勝目。しかし、痛めた腰のダメージは深刻で、今後の戦いに暗雲が立ちこめた。

 オカダは6年ぶりVに向けてスタートダッシュを遂げることができず、現在1勝2敗と黒星が先行している。痛めている腰も9・27神戸でジェイに攻められて状況は悪化。厳しい状態で4戦目に臨んだ。今宵の相手は無傷の3連勝を遂げたタイチ。2人は2・2札幌で12年ぶりに一騎打ち。その時はオカダが30分を超す激闘の末にレインメーカーで勝利している。

 タイチはいきなり奇襲して腰攻めに。場外では連続して腰から鉄柵に投げつけ、パイプイスをピンポイントで振り下ろした。その後もリング内外で一点集中攻撃を展開すると、オカダは何度も力なく崩れ落ちる。逆襲に転じても、ミサイルキックは避けられて自爆。腰にさらなるダメージを与えたタイチは、風車式バックブリーカーから拷問式逆片エビ固めに捕獲した。

 オカダは何度も反撃に出るが腰のダメージゆえに単発で終わり、自分のペースに持ち込めない。リバースネックブリーカードロップを繰り出しても、串刺しジャンピングハイキック、バズソーキックを食らって急ブレーキ。天翔十字鳳にはカウンターのドロップキックをぶち込んだものの、マネークリップには持ち込めず、デンジャラスバックドロップで引っこ抜かれた。

 それでも抵抗をやめないオカダは、タイチ式ラストライドを不時着して切り返し、スクリュー式ツームストンパイルドライバーをグサリ。ついにマネークリップに絡め取った。タイチがチョーク攻撃で応戦しても、逆さ押さえ込みで転がし、ショートレンジ式レインメーカーを発射。さらに、連発の構えに。

 タイチは浅見レフェリーを盾にして防ぐと、急所蹴りからタイチ式外道クラッチでクルリ。オカダがなんとか肩を上げても、ジャンピングハイキックをぶち込んだ。オカダもスキあらばマネークリップやローリング式レインメーカーを狙っていくが、完璧に読んだタイチはアックスボンバーをぶち込むと、ブラックメフィストで勝負を急ぐ。

 しかし、着地したオカダはスタンディングで今度こそマネークリップに捕獲。タイチは強引に前方へ投げ飛ばし、またもブラックメフィストを仕掛けるが、オカダはここでも執念でマネークリップに捕らえて、絶叫しながら絞めに絞める。タイチは必死にロープを目指したものの、オカダはマネークリップに捕らえた状態でバックブリーカーを繰り出し、そのまま一気に絞め落としてレフェリーストップ勝ちを手にした。

 苦闘を制してオカダが2勝目。無敗だったタイチに土をつけ、G1の戦績も2勝2敗のイーブンとした。とはいえ、腰の状況は深刻で、「強いオカダ、カッコいいオカダ、クソくらえってんだ、この野郎。これが今のオカダ・カズチカだから。別にこのままボロボロでG1制そうなんて思ってないから。みんな知ってるでしょ? オカダがどんなことがあっても立ち上がってきたのを。G1 CLIMAX、2回倒れたけど、何回でも立ち上がって、ボロボロのオカダ・カズチカだろうと…でも、こんなんじゃまだまだボロボロのオカダ・カズチカとは言えないよ」と悲壮な決意を吐露した。

 「とりあえずいい勝ち方ができたんじゃないかなと。まあ、いいっすよ。別にレインメーカーだけじゃないから。他にもカッコいいとこ、強いとこ、たくさんあるから」と強気の姿勢は崩さなかったものの、今後の公式戦が心配になるところ。次戦の10・5高松では鈴木みのるとの対戦が控えている。今日以上の苦闘が予想されるが、レインメーカーは窮地を切り抜けることができるのだろうか。

【オカダの話】「俺にはもう勝つことしかできないから。負けることができないんで。強いオカダ、カッコいいオカダ、クソくらえってんだ、この野郎。これが今のオカダ・カズチカだから。別にこのままボロボロでG1制そうなんて思ってないから。みんな知ってるでしょ? オカダがどんなことがあっても立ち上がってきたのを。G1 CLIMAX、2回倒れたけど、何回でも立ち上がって、ボロボロのオカダ・カズチカだろうと…でも、こんなんじゃまだまだボロボロのオカダ・カズチカとは言えないよ。まだまだ。とりあえずいい勝ち方ができたんじゃないかなと。まあ、いいっすよ。別にレインメーカーだけじゃないから。他にもカッコいいとこ、強いとこ、たくさんあるから」

※タイチはノーコメント

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