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10/1【新日本】内藤連勝ストップ SANADAが準地元で初白星、二冠王者を熱戦撃破

『レックPresents G1 CLIMAX 30』新潟・アオーレ長岡(2020年10月1日)
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦 ○SANADAvs内藤哲也×

 二冠王者・内藤の連勝が3でストップ。SANADAが2年連続のIWGPヘビー級王者撃破でようやく初白星をもぎ取った。

 ここまで3連敗と白星がないSANADAが4戦目を迎えた。舞台は長岡。新潟市出身のSANADAにとって準地元で、2年前のG1公式戦では飯伏に勝利後、「日本で一番長岡が好きです」と公言している。2年ぶりとなったG1長岡のリングでSANADAは内藤とのロス・インゴ対決に臨んだ。内藤は対照的に3連勝中。2018年のG1公式戦で内藤が勝利して以来、2年ぶりの同門対決となった。

 序盤から一進一退の先手争いが展開され、内藤が首攻めで主導権を握った。SANADAが低空ドロップキック、ドロップキック、プランチャと得意技を連発しても、TKOを阻止した内藤は後頭部への低空ドロップキックですぐさま逆転。再び首攻めで試合を支配した。

 SANADAも負けてはいない。雪崩式フランケンを阻止すると、コーナー上の内藤にドロップキックを見舞って鉄柱に激突させる。すかさずコーナーからダイブして自らのヒザに後頭部を落下させる雪崩式ネックブリーカーを敢行し、タイガースープレックスで攻め込んだ。

 内藤もScull Endを食い止め、ショートレンジのバックエルボーをこれでもかと連打。SANADAの動きが鈍ると、雪崩式フランケンシュタイナー、エスペランサと大技を重ねていく。SANADAのTKO狙いもデスティーノで切り返したが、SANADAも逆にデスティーノをTKOで切り返して譲らず。ムーンサルトで飛びついてのドラゴンスリーパーからScull Endに持ち込んでギブアップを迫った。

 耐えた内藤はラウンディングボディプレスを自爆させ、起死回生のデスティーノをさく裂。SANADAも3カウント寸前に返すと、内藤が狙ったデスティーノをドラゴンスリーパーで切り返し、バレンティア狙いも掟破りの逆デスティーノで切り返した。これでようやく流れを引き寄せたSANADAはラウンディングボディプレスを内藤の背中に投下。間髪入れずもう一発ラウンディングボディプレスを発射して3カウントを奪った。

 27分の大熱戦となったロス・インゴ対決はSANADAに凱歌が上がった。試合後、SANADAは内藤と拳を合わせてノーサイド。「長岡の皆さん、久しぶりにあれ、やりますか?」と呼びかけると、場内が暗転。長岡のファンが携帯電話で灯すライトが幻想的に光る中、「こんな大変な状況の中で、ここに皆さんが集まってくれたので、これは俺からのギフトだよ」と準地元で感謝を口にし、「長岡が日本で一番好きです」と2年前と同様に長岡LOVEをアピールして締めた。

 接戦の末に二冠王者を撃破し、SANADAが4戦目にしてようやく初白星。昨年は当時のIWGP王者・オカダの連勝を止めたが、今年は二冠王者に待ったをかけてみせた。次戦は10・6広島大会のザック戦。連勝で巻き返したいところだ。

 連勝が3でストップした内藤は勝ち点6止まり。ぶち上げていた全勝優勝は夢とついえた。「皆様の予想通りの結末になっちまったぜ。まあ、でも俺はちゃんと耳元で3カウント聞いたからね。言い訳はしないよ」と潔く負けを認めた内藤は、「さすがだね、SANADAは。さすがだよ」とロス・インゴの盟友を称えた。

 折り返しとなる5戦目の舞台は10・6広島大会。相手はYOSHI-HASHIだ。広島東洋カープの大ファンである内藤にとって広島の地は「ホーム」で、「YOSHI-HASHI調子いいんでしょ? 俺が気にかけてた、燃え尽き症候群じゃないみたいだからね。仕切り直しの相手としてはちょうどいいよ」と前向きに気持ちを切り替えていた。

 内藤、矢野が揃って初黒星を喫し、Bブロックは全勝選手がいなくなった。星取り争いもさらに激化していくことになりそうだ。

【内藤の話】「(フラフラした足取りでやって来て倒れ込み、寝転びながら)ああ、皆様の予想通りの結末になっちまったぜ。まあ、でも俺はちゃんと耳元で3カウント聞いたからね。言い訳はしないよ。さすがだね、SANADAは。さすがだよ。これで俺が(目標に)あげてた全勝優勝はなくなってしまったけど、次戦は俺のホームである広島でのYOSHI-HASHI戦。うん、まあ仕切り直しの舞台としてはちょうどいいでしょう。結果がついてきてないとはいえ、なんかYOSHI-HASHI調子いいんでしょ? 俺が気にかけてた、燃え尽き症候群じゃないみたいだからね。仕切り直しの相手としてはちょうどいいよ。舞台も俺のホームである広島だしね。それにしても、今日の負けは……悔しすぎるぜ! カブロン!」

※SANADAはノーコメント

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