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10/1【新日本】棚橋連勝で巻き返し YOSHI-HASHI逸材に肉薄も3敗目

『レックPresents G1 CLIMAX 30』新潟・アオーレ長岡(2020年10月1日)
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦 ○棚橋弘至vsYOSHI-HASHI×

 棚橋が2連勝で巻き返しに成功し、「ちょっくら優勝してきます」とようやくV宣言。YOSHI-HASHIは逸材に肉薄したものの3敗目を喫した。

 内藤、矢野と連敗が続いた棚橋だったが、9・29後楽園大会でジュースを破って初白星を挙げた。ここから巻き返しを図る逸材はこの日、4戦目でYOSHI-HASHIと対決した。

 セカンドロープに飛び乗ってのダイビングボディアタックで先手を取った棚橋はエアギターを披露する余裕もみせたが、YOSHI-HASHIがお株を奪うドラゴンスクリューから右ヒザに攻撃を集中。珍しいヒザ十字固めで絞め上げる。しのいだ棚橋もフライングフォーアーム、ドラゴンスクリューで反撃し、ダイビングサマーソルトドロップを投下したが、YOSHI-HASHIも負けじとジャンピングスピンキック、トラースキックで攻め立て、ジャンピングライガーボムで叩きつけた。

 守勢に回った棚橋だったが、ダルマ式ジャーマンで逆襲ののろしを上げた。ラリアットを狙って突っ込んだYOSHI-HASHIにスリングブレイドをカウンターでさく裂。一気にハイフライフローを放ったものの、YOSHI-HASHIが両ヒザで迎撃して決めさせない。意地のエルボー合戦から棚橋がエルボースマッシュを突き上げれば、YOSHI-HASHIは逆水平で応戦。棚橋が左張り手を見舞っても、すぐさま張り返し、ラリアットを連発。バタフライロックで捕らえ、アームロックとの複合技で絞め上げてギブアップを迫った。

 YOSHI-HASHI勝利のムードが漂ったが、棚橋は何とか耐え抜いた。カルマを食い止め、ツイストアンドシャウトで逆襲。グラウンドドラゴンスクリューを連発し、テキサスクローバーホールドを狙う。YOSHI-HASHIが首固めで切り返し、再びバタフライロックを狙っても棚橋は丸め込みで切り返し、グラウンドドラゴンスクリューでもん絶させた。

 粘るYOSHI-HASHIもスリングブレイドを回避してドラゴンスープレックス、ジャンピングダブルニーで必死に食い下がる。KUMAGOROSHIで叩きつけたが、棚橋は3カウントを許さない。再びカルマを阻止すると、ショートレンジのスリングブレイドを発射。すかさずハイフライアタック、ハイフライフローで一気にたたみかけて逆転勝利を決めた。

 2連敗から一転2連勝。棚橋が星勘定をイーブンに戻した。「負けが続いて、まくったこともあるよ」とここからの逆転に自信をのぞかせた逸材は、「やっと言える。言うの忘れてた。ちょっくら優勝してきます」と決め台詞も飛び出すほど、手応えを得たようだった。折り返しの5戦目となる10・6広島大会ではKENTAと対決。同ブロックとなった昨年は敗れており、1年ぶりの雪辱戦となる。

 「今日はたまたま俺が勝ったということ」と棚橋が振り返ったように、YOSHI-HASHIは勝利寸前まで肉薄してみせたものの惜敗。「最後、手応えは十分あった」だけに悔やまれる敗戦で、「俺は必ず弘至の前に立ちはだかって、次こそは俺が勝ちを収めてやるからな」と逸材超えを誓ってみせた。YOSHI-HASHIの次戦の相手は内藤。棚橋の牙城に迫った勢いで二冠王者食いを狙う。

【棚橋の話】「よし、2勝目。これで2勝2敗、五分に戻した。負けが続いて、まくったこともあるよ。まくったこともあるけど、やはり点数っていうのはね、1点差の世界だから。やっと言える。言うの忘れてた。ちょっくら優勝してきます。(いったん引き揚げかけたが、思い出したように再びカメラの前に戻って満面の笑みで)YOSHI-HASHI、お前には負けたくないよ。ただ、今日は俺がたまたま勝ったということ」

【YOSHI-HASHIの話】「最後、手応えは十分あったから。でも、最後の最後、返されちゃったから意味ないかもしれないけど。でも、俺は必ず弘至の前に立ちはだかって、次こそは、次こそは俺が勝ちを収めてやるからな。それまではヒザが悪いとか、そんなこと言ってる場合じゃねえぞ」

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