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10/6【新日本】SANADAが技巧派対決で雪辱の2勝目 ザックは「437番勝負で決着だ」

『レック Presents G1 CLIMAX 30』広島サンプラザホール(2020年10月6日)
Bブロック公式戦 ○SANADAvsザック・セイバーJr.×

 SANADAとザックの日英技巧派対決がG1広島Bブロック公式戦を舞台に実現。年頭ドーム大会でザックに敗れていたSANADAが鮮やかな逆転勝利で雪辱に成功し、連勝となる2勝目を手にした。

 幾多の技巧勝負を展開してきた両雄がG1でも激突。今年の東京ドーム大会でもブリティッシュヘビー級王座を懸けて対決し、ザックが防衛に成功していた。

 この日は序盤からザックが圧倒。のっけからコブラツイストの狙い合い、回転エビ固め合戦…と技の限りを尽くしあったが、ザックがことごとく腕関節を奪って主導権を握った。

 SANADAプランチャを放っても避けたザックは場外卍固めを繰り出し、SANADA低空ドロップキックで流れを変えにかかっても、すぐさま腕を足で巻き込んでツイスト。その後もSANADAの反撃をことごとく無に還す“切り返し無双"っぷりを発揮した。

 止まらないザックは、SANADAのSkull End狙いも後転で逃れ、後方回転エビ固め合戦に発展してもヨーロピアンクラッチでニアフォールまで追い込む。ドラゴンスリーパーをめぐる先の読み合いでSANADAが回転足折り固めを決めても、ザックはすぐさま胴締め式の変型ドラゴンスリーパーで切り返して圧倒し続けた。

 だが、どうにか立ち上がってドラゴンスリーパーの仕掛け合いに持ち込んだSANADAは、ザックを担ぎ上げるや、トップロープでバウンドさせての変型TKO発射に成功。ここしか無いとばかりにラウンディングボディプレスを投下し、ワンチャンスを生かして3カウントまでつなげてみせた。

 鮮やかな逆転勝利でザックに雪辱。SANADAが“ホーム"長岡大会に続く連勝で2勝目を手にしたが、バックステージでは無言だった。

 一方で敗れたザックは雄弁に大荒れ。「今日『G1』で勝ったのはお前だが、東京ドームで俺に負けたことは忘れてないだろ。そろそろ決着をつけようじゃないか。『G1』が終わったら勝負だ。この際、タッグベルトの防衛戦はひとまず置いといて、ニュージャパンのオフィスのヤツらに、次のシリーズを通してSANADAと試合がしたいと伝える。だから、437番勝負で決着をつけるのはどうだ。もちろん毎試合、俺がお前をタップアウトさせてやるけどな」と、相変わらずハチャメチャな要求を突きつけながら悔しさを露わにしていた。

【ザックの話】「(※キャリーケースに座り、それを転がしながらコメントスペースに入ってくる。しばらく下を向いてつぶやくように)ノーノーノー……今年の『G1』、今までとは違うはずだったのに。ナイトーは現2冠王だし、負けたところで別に気になんてしてない。KENTAにはノックアウトされてしまった。悔しいけど、仕方ない。(※ふてくされたようにフロアに大の字になり)でも今日、俺はSANADAからムーンサルトなんかで負けたなんて! 信じられない! あの野郎、ズルしやがった。俺は真っ向から公平に闘いたかったのに。ムーンサルトだと!? アクロバット気取り野郎が……。(※上半身を起こして)オイ、セーヤ…確かに今日『G1』で勝ったのはお前だが、東京ドームで俺に負けたことは忘れてないだろ。そろそろ決着をつけようじゃないか。『G1』が終わったら勝負だ。この際、タッグベルトの防衛戦はひとまず置いといて、ニュージャパンのオフィスのヤツらに、次のシリーズを通してSANADAと試合がしたいと伝える。だから、437番勝負で決着をつけるのはどうだ。もちろん毎試合、俺がお前をタップアウトさせてやるけどな。前は海賊みたいなコスチュームを身にまとってたけど、いまのテーマは何なんだ? よく分からないんだけど。まあ俺からすれば、いまでも海賊ぶってる野郎だ。ああ、ヒザが痛む……」

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