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10/7【新日本】オスプレイ4勝目 “父と同年齢"鈴木破るも「尊敬してる」

『レック Presents G1 CLIMAX 30』広島サンプラザホール(2020年10月7日)
Aブロック公式戦 ○ウィル・オスプレイvs鈴木みのる×

 オスプレイと鈴木のシングル初対決がG1・Aブロック公式戦で実現。激戦をモノにして4勝目を上げたオスプレイは“実父と同年齢"(52歳)の鈴木に敬意を表した。

 ともに3勝2敗で迎えた6戦目で激突。序盤から見せ場を連発したのは鈴木だった。のっけから激しい打撃戦で気合をみなぎらせ、オスプレイが空中戦でかく乱しにかかっても、スワンダイブ攻撃を2度に渡ってことごとく脇固めで絡め取った。

 苦境が続いたオスプレイもやはりスピードや立体的動作で打破しにかかったが、鈴木もしっかりと対応。オスプレイが狙った450゜スプラッシュも避け、オスプレイが不時着しても強烈な張り手を放つ。オスプレイも負けじとフックキックからのストームブレーカーを狙ったが、鈴木は鬼のエルボー乱打戦で真っ向から競り勝ってみせた

 さらに鈴木はオスプレイのハンドスプリング攻撃もスリーパーでキャッチし、後頭部フォアアームも避けるや、ここ一番の奥の手ラ・ミスティカを華麗に繰り出してからスリーパーで絞めに絞め上げた。

 だが、鈴木が素早くゴッチ式パイルドライバーに移行しようとしたところで、オスプレイも反動を利用したスクリューキックをズバリ。そのまま必殺ストームブレーカー発射に成功し、一気に3カウントをつかみ取った。

 年齢とは別次元の進化を続ける鈴木だが、オスプレイの実父と同い年。シングル初対決で“ボロボロの4勝目"を勝ち取ったオスプレイは「俺は本気でスズキを尊敬してる。これだけ長いあいだ第一線で活躍してきて、いまでもハイレベルな試合をしてる。その上、俺の親父と同い年だなんて信じられないよ」と素直な敬意を口にした。

【試合後のオスプレイ】
▼オスプレイ「(※右腕をアイスパックで冷やしながら引き揚げてくる)いやあ、ボロボロにされたよ。あの痛みが永遠に続くかのようだった。でも、最後に勝ったのは俺だ。これで俺は父親よりも強いと証明できただろ。まあジョークはこれくらいにして、俺は本気でスズキを尊敬してる。これだけ長いあいだ第一線で活躍してきて、いまでもハイレベルな試合をしてる。その上、俺の親父と同い年だなんて信じられないよ。頭がフラフラして、目の前に星がチカチカしてきそうだ。氷で冷やさないと(※と言って、アイスパックを頭の上に乗せる)。でも、ダメージはひどくない。次の相手もスズキグンのタイチか。このあとのアイツの試合も見たいけど、まずはトレーナーに腕の状態を診てもらうよ。ウーン、かなり悪そうだな。でも、『G1』はまだまだ続いていくし、俺の優勝の可能性もまだ十分にある」

――鈴木選手とあなたのお父さん、どちらが強く感じましたか?

▼オスプレイ「スズキだね。親父が相手だったらこんなに時間はかかってないよ。10年か15年前の親父なら倒されてたかもしれないけど、いまなら俺が簡単に倒せるよ。まぁでも、親父からスズキみたいに殴られることはないと思う。だってそんなことしたら教育上よくないだろ? おっと、気まずい雰囲気になりそうだから、その話題はやめとくよ。でもスズキは、俺の親父の何倍も強い。これはハッキリと言えるね」

【鈴木の話】「(※アリーナとを仕切る扉から入ってくるなり両ヒザをフロアに着け、うつむいたまま)ああ、クソッ! クソッ! チクショー……チクショー……チクショー! (※いきなり立ち上がると『ワーッ!!』とわめきちらし、『チクショー!!』と叫んで通路を仕切るパーテーションを蹴飛ばして消えていった)」

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