10/7【新日本】ジェイが“バカし合い"制して4勝目 3連敗タイチは「親方と相談だ」

『レック Presents G1 CLIMAX 30』広島サンプラザホール(2020年10月7日)
Aブロック公式戦　○ジェイ・ホワイトvsタイチ×

　ジェイがG1・Aブロック公式戦でタイチとの“バカし合い"を制して4勝目。首位タイ浮上を果たした。

　ともに3勝2敗で迎えた6戦目で激突。いきなり同時に場外に出て誘い合うなど、くせ者同士の“バカし合い"が続いたが、中盤に入ると徐々に読み合いを含んだシーソーゲームな激戦に。

　タイチの串刺しジャンピングハイキックを避けたジェイが老かいに足裏への低空エルボーを見舞えば、タイチも流れを読んで後頭部やショートレンジのアックスボンバーを叩き込んでいく。ジェイもタイチ式ラストライドを足をすくって切り抜け、ジャンピングハイキックも避けてぶっこ抜きジャーマンを繰り出すや、カウンターの裏投げを発射だ。負けじとタイチもブレードランナーを急角度バックドロップで切り返した。

　ところがタイチ式外道クラッチで丸め込んだところで荒れ模様に。ジェイのマネージャーの“本家"外道が飛び込んでレフェリーのカウントを阻止。救われたジェイもレフェリーとの交錯を誘ってリング上を無法地帯に。

　タイチも外道を急所蹴りで排除し、背後から狙われたジェイの急所攻撃も先読みしてキャッチ。逆にジェイの股間を蹴り上げるや、今度こそのタイチ式外道クラッチで丸め込む。

　だが、ジェイもギリギリでキックアウト。続くタイチの天翔十字鳳をレフェリーとの交錯未遂で切り抜けると、ブラックメフィストとブレードランナーの読み合いへ。タイチが強烈なカウンター・エルボーで競り勝ったかにみえたが、今度こその天翔十字鳳を狙ったところを、ジェイがカウンターのブレードランナーで迎撃して電光石火の3カウントが数えられた。

　ジェイが“ワル"同士の駆け引きを制して4勝目。首位タイ浮上を果たしたジェイは「お前と闘っていると正直楽しい。お前も俺と同じように、ファンの意見に囚(とら)われないヤツだし、それにファンを小バカにする態度まで俺に似てる。そういう点でお前のことはリスペクトしてるんだよ」とタイチを評し、「お前が負けてくれたおかげで“2020 JAY 1 CLIMAX"、また俺は2点追加だ」とゴキゲンに語った。

　一方のタイチは3連勝からの3連敗。ひとしきり悪態をついたうえで「はあ、3連敗か。3連敗……3連敗……。いまから部屋帰って、親方と相談する。3連敗……休場もやむなし!」と好角家らしくつぶやいていた。

【ジェイの話】「イスは用意されてるか?(※コメントスペースにすでにイスが2脚用意されているのを見て)サンキュー。(※外道と並んでイスに座り)タイチを見てるとなんとなくナイトーを思い出す。お前と闘っていると正直楽しい。お前も俺と同じように、ファンの意見に囚われないヤツだし、それにファンを小バカにする態度まで俺に似てる。そういう点でお前のことはリスペクトしてるんだよ。お前が負けてくれたおかげで“2020 JAY 1 CLIMAX"、また俺は2点追加。次は誰だった? ン、ユージローじゃないか! 休みと同じようなもんだ! これでジェフとタイチから受けたダメージを回復できる。ユージローのことはすごく信頼してるし、アイツは賢いからゲームプランもちゃんとわかってるだろう。ユージローはいつだってチームプレーに徹して忠実に動いてくれる。Bブロックのあいつとはまるで違う。じゃ、氷をもらってきてちょっと休もうかな。ユージロー、また一緒に飲みに行こうぜ。俺たちらしい試合をファンに見せてやろう。TOO SWEETだな」

【タイチの話】「(※コメントスペースにたどり着くや、IWGPタッグベルトをフロアに置き、崩れ落ちるように片ヒザを着いて)クソッ……あんなヤツらの手なんてよ、お見通しのはずなんだよ。クソッ……。やることワンパターンなんだよ、テメエら。わかってんだよ。俺には通用しねぇんだよ。今日は余裕だと思ったんだけど……。でもお前、俺のこと『好きだ』って言ってたらしいじぇねえか。俺のことリスペクトしてんのか? いいぞ、やってやってもいいぞ、一緒に。だけど、まずは俺の付け人からだ。それだったらいいぞ、一緒にやってやっても。それか! 外道、テメェも気に入らねぇ。(※ベルトを2度叩いて)テメエとジェイ、外道、お前で来い。来てもいいぞ。(挑戦を)認めてやるよ。ボコボコにしてぇからな。いいぞ、お前ら来ても。な。外道、弱ぇから、簡単に勝てんだろ。(※立ち上がって)はあ、3連敗か。3連敗……3連敗……。いまから部屋帰って、親方と相談する。3連敗……休場もやむなし!」