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10/8【新日本】矢野がレスリング技術発揮も3連敗 ザックが足攻め完遂

『レックPresents G1 CLIMAX 30』ジップアリーナ岡山(2020年10月8日)
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦 ○ザック・セイバーJr.vs矢野通×

 レスリングテクニックを披露した矢野だったが3連敗。ザックが理詰めの足攻めで料理した。

 開幕3連勝の快進撃を見せた矢野だったが、その後はジュース、後藤に連敗。中盤に入って失速しつつある。対するザックは2勝3敗で黒星先行。これ以上は取りこぼしたくない状況だった。

 のっけから矢野ワールド全開。「クリーンファイター!」とアピールし、隠し持っていたテーピングをことごとく投げ捨てると、レスリング仕込みのタックルで飛びつき、バックの取り合いで互角に渡り合う。普段見せない引き出しを披露したかと思いきや、コーナーマットを外しにかかったものの、阻止したザックにグラウンドコブラで丸め込まれてしまった。

 場外戦に活路を求めた矢野はリング下から持ち出したテーピングでザックの右腕をフェンス越しにイスに縛りつけてリングアウト勝ちを狙った。イスがフェンスに引っかかってジタバタもがいたザックだったが、イスをフェンスの隙間から抜けることに気づき、辛うじてリングイン。リングアウト作戦が失敗に終わった矢野だが、今度は飛行機投げ、フロントスープレックスとレスリングテクニックを駆使して意表を突いた。

 再び場外戦になるとザックのアンクルホールドに捕まった矢野は一転してピンチに。そのまま花道の奥へと連行されて逆にリングアウト寸前に追い込まれてしまう。ここからザックはアンクルホールドで絞め上げるなど左足に攻撃を集中。耐えた矢野も丸め込みを連発したが、ローブローはザックが阻止。鬼殺しもフロントネックロックで切り返し、矢野が放った急所蹴りをキャッチしての変型レッグロックでギブアップ勝ちを決めた。

 硬軟自在な矢野に苦しめられながらもザックが足攻めを完遂して3勝目。3位タイで優勝圏内に生き残った。「過酷な勝負だった。本当に厳しかったよ」と振り返ったザックは、「ヤノは優れたテクニックを持ったレベルの高いアスリートだ。あいつの実力は認めているし、1000%の力でぶつかってきてくれた。だからギリギリまで追い詰められた」と矢野を評価した。が、一転して「ヤノはただのバカ野郎でしかないってことだ! なんであいつなんかがG1に出てるんだ!? ふざけるな! G1を汚すな!」と怒りを爆発させた。

 ザックの次戦は10・11名古屋大会でYOSHI-HASHIと対決。3連敗で足踏みが続く矢野はKENTAとの対戦を控える。

【ザックの話】「(※コメントスペースに入ってくると、水を一口飲み、まじめな表情で)今日の勝利を俺の聖帝タイチに捧げる。いつも俺を聖なる力で見守ってくれてありがとう。いや正しくは『NJPW WORLD』から俺の試合を見ているだけだが。いやあ、過酷な勝負だった。本当に厳しかったよ。でも、それがG1だ。よく聞いてくれ、明日からまた新たな戦いが始まる。勝ちにこだわっていく。でも、勝ち点2点は、2点以下でもなければ2点以上でもない。そういうことだ。ヤノは優れたテクニックを持ったレベルの高いアスリートだ。あいつの実力は認めているし、1000%の力でぶつかってきてくれた。だからギリギリまで追い詰められた。でも最後まで耐えて俺が勝った。この1勝は大きい。この勝利の勢いに乗ってトップに上がってくぞ。まだまだこんなものじゃ満足できない。G1は全試合がハイレベルだ。気持ちを新たに、新たな戦いに挑んでいく。俺たちレスラーは常に負けから何かを学んで成長していくものだ。だけど勝ちから学べることはそれ以上に大きい。それで今日の勝利から俺が学んだことと言えば、(※一転して怒りの表情になって、一気にまくし立てる)ヤノはただのバカ野郎でしかないってことだ! なんであいつなんかがG1に出てるんだ!? ふざけるな! G1を汚すな!」

【矢野の話】「(※足を押さえ、引きずりながらコメントスペースに入ってくる。コメントスペース内をうろうろしながら)ああー、痛ぇ! ザック、テメェ、なんだと思ってんだ、俺の脚を! オイ、手羽先じゃねえんだぞ! なくなっちまうじゃねぇか、お前! ふざけんな、オイ! 名古屋は次だよ、名古屋は! 名古屋名物・手羽先じゃねぇんだよ、お前! ここは岡山だよ、お前! 脚が折れてんぞ、このバカヤロー! 痛ぇな! テメェ! オイ、俺はこのG1な、KOPWを背負って出てんだ、コノヤロー! それなのにクソーッ! タップして! チクショー! ザックのヤロー! 痛ぇ! ここは名古屋じゃねぇぞ! あいつは“風来坊"だ、コノヤロー!」

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