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10/10【新日本】オカダが鬼門・大阪で初対決・鷹木と死闘V 首位タイ死守で今G1初のメイン締め

『レックPresents G1 CLIMAX 30』大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)(2020年10月10日)
「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦 ○オカダ・カズチカvs鷹木信悟×

 オカダが鬼門・大阪で死闘となった鷹木との初対決に激勝。首位タイの座を死守し、今G1初のマイクで締めたレインメーカーは大阪のファンに優勝を約束した。

 オカダが2012年2月にIWGPヘビー初戴冠を果たしたのがここ大阪。ゲンのいい土地だったはずが、昨年はSANADAに連勝を止められ、今年も開幕戦で飯伏に敗北と鬼門となっていた。しかも首位タイだった飯伏、オスプレイ、ジェイが揃って5勝目をマークし、試合前から重圧がかかる状況に。ここで負ければ首位グループから脱落となってしまうところだった。

 ましてや相手は強敵・鷹木。オカダは闘龍門13期生で、鷹木は15期生。原点を同じくし、違う道を歩んで今の地位を築いた二人がG1の舞台で運命的な初対決を果たした。

 10・7広島大会から腰のテーピングがなくなったオカダだが、鷹木に腰を狙い撃ちされて守勢に回ってしまう。負けじと首攻めで対抗し、熨斗紙をマネークリップで切り返そうとしても時期尚早で決められず。うつぶせ状態からジャーマンで引っこ抜かれた。

 それでもオカダはカウンターのドロップキックで突破口を開き、ツームストンパイルドライバーで突き刺してからマネークリップで捕獲。ようやく勝機を作ったものの、余力を残す鷹木はギブアップしない。トップロープからの雪崩式ブレーンバスターを敢行すると、腰を痛打したオカダの動きがガクンと鈍った。

 すかさず鷹木が後頭部へのパンピングボンバーを叩き込むと、オカダもジョン・ウーで応戦したが、ダメージの影響で追撃に動けず。すぐさま立ち上がった鷹木にスライディングパンピングボンバーを叩き込まれてしまう。手拍子が両者を後押しする中、20分が経過し、打撃戦に突入。ここでも鷹木がワンツーエルボーで押し込んで優位に立った。

 流れがつかめないオカダだったが、鈴木、コブを破ってきた丸め込みで一発逆転を狙う。返されても旋回式ツームストンから再びマネークリップへ。耐えた鷹木も鷹木式レインメーカーで逆襲し、お株を奪うレインメーカーポーズまで決めると、MADE IN JAPAN、パンピングボンバーで追い込んだ。が、オカダはいずれも3カウントを許さない。ラスト・オブ・ザ・ドラゴンをことごとく食い止めると、起死回生のローリングラリアットがさく裂。そして3度目となるマネークリップで捕獲した。鷹木も左腕でオカダの腕を殴りつけて抵抗し、試合を止めようとするレフェリーをつかんで拒否したが、オカダがなおも絞め続けると、ついに鷹木は抵抗すらできなくなり、レフェリーが試合を止めた。

 残り時間2分15秒でオカダが鷹木にレフェリーストップ勝ち。鬼門・大阪で激闘を制して5勝目をつかんだ。しかも今G1のメインで勝利するのは初めて。足をふらつかせながらも「5勝目!」と絶叫したオカダは、大阪のファンに向かって「お待たせしました! 個人的なことだけどG1 CLIMAX大阪大会、久しぶりに勝つことができました。ありがとうございます」と喜びの弁。「大阪で勝ったらG1 CLIMAX優勝しないとダメでしょ!? 次の大阪大会、G1覇者として来なきゃダメでしょ!? ちゃんとその約束は果たしますので、とりあえず公式戦あと2つ、CHAOS対決、皆さん期待してください」と自らに言い聞かせるように誓って締めた。

 「結果としてはレフェリーストップでしたけど、あれは鷹木選手の意地なんじゃないかなと思います。初対決、あんな熱い戦いができてますんで」と鷹木を称え、「皆さん、初対決の意味っていうのは知ってますか? また次がありますっていうことですよ。また次を楽しみにしてもらえたら」と今から再戦を見据えたオカダ。これで勝ち点10をマークし、首位タイを守り抜いた。残る公式戦は石井戦(10・13浜松)、オスプレイ(10・16両国)のみ。CHAOS対決2連戦となる。「楽しい戦いができて、ある意味、また改めて気を引き締めていこうかなというような感じ」と鷹木との戦いで新たな刺激を得たオカダは大阪のファンに約束したG1制覇を成し遂げ、有言実行する。

【オカダの話】「久しぶりにいい勝ち方ができたんじゃないかなと。結果としてはレフェリーストップでしたけど、あれは鷹木選手の意地なんじゃないかなと思います。初対決、あんな熱い戦いができてますんで。皆さん、初対決の意味っていうのは知ってますか? また次がありますっていうことですよ。また次を楽しみにしてもらえたらいいんじゃないかなと。僕も楽しい戦いができて、ある意味、また改めて気を引き締めていこうかなというような感じです。メインイベントで勝つのも久しぶりですし、G1だけじゃなく、大阪でメインイベントで勝つのも久しぶりのような気がしますしね。でも、改めて言いたいのは、こんな状況でもしっかりお客さんの歓声っていうのは届いて、こういう熱い戦いを僕たちはできてると思います。そういう意味で、G1 CLIMAX、声は出せないけど、こういう熱さをともにできる。それは僕たちだけじゃダメだし、しっかり応援してくれてるお客さんや、テレビやインターネットの向こうから応援してくれてるお客さんのおかげで僕たちは当たり前のように戦いができてますし、熱い戦いができてると思うので、やっぱり、もらってばかりっていうのは好きじゃないので、結果で返していかなきゃいけないと思うから。G1 CLIMAX優勝して、もっともっと先のことやっていきたいと思います」

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