プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

10/10【新日本】オスプレイがせめぎ合い制して首位キープ、タイチ悪夢の4連敗で「体力の限界…」

『レックPresents G1 CLIMAX 30』大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)(2020年10月10日)
「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦 ○ウィル・オスプレイvsタイチ×

 オスプレイがタイチとのせめぎ合いを制して首位タイの座を死守。悪夢の4連敗で負け越しに王手がかかったタイチは「体力の限界…」と再び休場を示唆した。

 オスプレイはここまで4勝2敗。10・5高松大会で飯伏に2敗目を喫して足踏みしたが、10・7広島大会で鈴木を破って立て直しに成功した。対するタイチは広島でジェイに敗れて痛恨の3連敗。首位グループから降格となり、「親方に相談する」と大相撲ファンらしい言い回しで休場を示唆していたが、この日、大阪での7日目を迎えた。

 スピードを駆使するオスプレイを止めるように、タイチはコング用木槌攻撃を連発したり、マイクコードで首を絞め上げたりと手段を選ばず。オスプレイがオスプレイスペシャル、スワンダイブ式エルボー、その場飛びムーンサルト、スカイツイスタープレスと空中殺法を連発しても、タイチはジャンピングハイキックで主導権を奪い返し、急角度バックドロップで突き刺した。

 すかさずタイチは雪崩式ブラックメフィストの構え。不発に終わってもオスプレイが放ったファイアーバードスプラッシュをヒザで迎撃し、後頭部へのスライディング、正調とアックスボンバーを連発し、タイチ式ラストライドを爆発させたが、オスプレイは3カウントを許さない。タイチが天翔十字鳳を狙ったところを一歩先に出てトラースキックをさく裂。逆にオスカッターはタイチがトラースキックで撃墜に成功した。

 一進一退のせめぎ合いに手拍子が自然発生する中、両者の攻防はさらに激化していく。タイチのブラックメフィスト、オスプレイのストームブレイカーは2度とも決まらず。勝負の行方が見えない展開の中、先をいったのはオスプレイ。電光石火のオスカッターで飛びつくと、後頭部へのランニングバックエルボーをフルスイング。すかさずストームブレイカーにつないで3カウントを奪った。

 オスプレイがタイチを撃破。5勝目を挙げ、首位タイをキープしてみせた。ほぼ正攻法に終始したタイチとの熱戦を制し、「あいつのキックは強烈だった。そのせいで今、話すのもつらい。でも意地で耐えた。これぞブリティッシュヘビー級王者の実力だ」と胸を張ったオスプレイ。8戦目となる10・13浜松大会ではコブとの外国人対決を控える。昨年4月のニューヨークMSG大会でコブに敗れ、NEVER王座を奪われているが、その借りを返す機会がようやくめぐってきたとあって、「今日の石井さんとの勝負は素晴らしかったよ。でも俺はさらに上をいくレベル。別次元なんだ。お前を完璧に破壊してやる」と豪語してみせた。

 一方、タイチは一歩及ばず4敗目。次戦の相手は鷹木だが、これに敗れれば負け越しが決まる。3連勝から一転して4連敗と泥沼状態だけに、タイチは珍しく「負け越しに王手……体力の限界、そして気力も底を尽き、休場する……かもしれない」と弱気な言葉を連発していた。

プロ格 情報局