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10/11【NOAH】古巣ノアで佐野巧真プロレス卒業セレモニー 高山からもメッセージ、武藤・桜庭からも花束

 今年1月に「現役卒業」を表明していた佐野巧真の“プロレス卒業セレモニー"が11日、古巣ノアの大阪大会で開かれた。

 今年初頭、新日本の1・4&5東京ドーム大会2連戦で同期である獣神サンダー・ライガーの引退試合に立ち会った佐野は、その直後に自身もSNSを通じてひっそりと「現役卒業」の意思を示していた。ノアでも元所属で元GHCタッグ王者でもある佐野のセレモニーを当初、3月の横浜文化体育館大会で計画していたが、新型コロナの影響で延期となっていた。

 この日の大阪大会で改めて卒業セレモニーが開かれ、現在京都・上桂で営む焼肉店『焼肉巧真』のTシャツ姿で登場。丸藤正道、UWFインターナショナル時代の後輩・桜庭和志、新日本時代の後輩・武藤敬司、そして貴恵夫人から花束が贈呈された。

 また、現在リバビリと闘う元相棒・高山善廣からも電報が届いた。

 「佐野さんの対ライガー戦に、ファン時代、ルチャ・リブレ否定派だった俺がその戦いには目を奪われました。それが昨日のことのようです。数年経ち、UWFインターに乗り込んできた佐野さんのスパーリングパートナーとして、俺は誰もいない夜の道場で一緒に練習させていただきました。その後、俺だけよく食事や六本木に飲みに連れていっていただきましたね。対戦するようになり、ハイキック一発で顔面を陥没させられたからには、佐野さんとリング上で向かい合うのは恐怖でした。ノーフィアーのくせに。ノアではタッグチームを組むことになり、本当に心強く思いました。そんな強くて怖え先輩との繋がりがなければ、プロレス界の帝王として、俺も偉そうにこの業界をかっ歩できなかったかもしれません。本当にありがとうございました。そして、長い間、お疲れ様でした」とのメッセージが代読された。

 あいさつに立った佐野は「昭和59年3月にデビューさせていただきまして、今までご声援本当にありがとうございました! 子供の頃から大好きだったプロレスをこんなにも長くできたこと、本当に幸せなプロレス人生だったと思います。また、このような機会を作っていただいたプロレスリング・ノア様にも感謝いたします。36年間、本当にありがとうございました!」と感謝。引退の10カウントゴングが打ち鳴らされ、改めてコールを受けると、場内はねぎらいと感謝の大きな拍手に包まれた。

【佐野のコメント】

――改めて久々に古巣マットに立ってみて?

▼佐野「やっぱり一番長い間お世話になった団体ですんで、やっぱり馴染むというか、懐かしいなんとも言えない感じでしたね。10年以上在籍しましたから」

――武藤や桜庭もいて不思議な感覚だったのでは?

▼佐野「そうですね。昔に戻るというか、みんな時代は違うんですけど、こういう機会があって良かったと改めて思いますね」

――ノアでの一番の思い出というのは?

▼佐野「やっぱり一番最初に三沢さんと闘った時の感覚というのは忘れられないですね。凄い懐の深い人だなというのが一番印象に残ってますし、あとはやっぱり高山選手とタッグを組ませていただいて、チャンピオンになれたことは良い思い出です」

――高山からもメッセージが届いた

▼佐野「自分も高山のことは近くにいながらも怖い存在だと思ってましたし、高山もそう思っていてくれたのかと思うと、うれしいというか。お互い気持ちを持ってやれてたんだなと」

――焼き肉店の経営でもプロレスでやってきたことが生きている?

▼佐野「そうですね。プロレスもやっぱり“準備"が大変ですから。飲食も準備がちゃんとしてないと意味がないですんで。長い練習が無いと良いものはできない。同じ気持ちですね」

――今後のノアへのメッセージは?

▼佐野「選手一人ひとりのポテンシャルは本当に凄く高いと思いますんで、観にきてくれたお客さんが満足して帰ってもらえるように。僕も今日は観て帰ろうと思ってます。これからどんどん上に上がっていって、頑張ってもらいたいです」

――10カウントを聞いてどんな気持ちに?

▼佐野「やっぱり、今までやってきたことが走馬灯のように浮かびましたけど、やっぱり10カウントが聞けてよかったなというのが率直な気持ちですね」

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