10/14【新日本】EVILが首位タイ死守、ジェイとの対戦示唆 後藤は無念の脱落

『レックPresents G1 CLIMAX 30』神奈川・横浜武道館(2020年10月14日)
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦 ○EVILvs後藤洋央紀×

　EVILが後藤を粉砕してG1・Bブロック首位タイ死守。ブロックが別ながら舌戦が続くBULLET CLUBの同門ジェイ・ホワイトに対し「どうやら、戦わねえと、わからないみてえだな。近いうちにあるかもな…」と言い放った。一方、後藤は4敗目を喫し、無念の脱落が決まった。

　EVILは10・11名古屋で単独首位の内藤を撃破。5勝2敗で内藤と並び、終盤戦で首位タイに立った。今宵の相手は4勝3敗の後藤。NEW JAPAN CUP公式戦(7・1TVマッチ)ではEVILが勝利しているが、通算成績では後藤が3勝2敗で勝ち越している。

　ゴング直後こそ真っ向勝負が展開されたが、EVILのセコンドについたディック東郷が場外から後藤の足をすくって介入すると、流れは一変。EVILは後藤が負傷している右肩を痛めつけると、荒武者の首にパイプイスを引っかけ、別のイスで豪快にカチ上げた。リングに戻っても、むき出しになったコーナー金具に投げつけて暴行する。

　痛む右腕でエルボーを連射した後藤は、コーナーの金具にEVILを自爆させると、バックドロップでぶん投げて反撃ののろしを上げた。村正からブルドッキングヘッドロックも繰り出す。EVILもフィッシャーマンバスターなどで巻き返すが、後藤は横殴り式ショルダータックル狙いを完璧に読んで、牛殺しをお見舞いした。

　セコンドの東郷に気を取られてダイブ攻撃に失敗し、デッドリードライブ、ラリアット、ダークネスフォールズを食らってしまった荒武者だが、エルボー合戦になだれ込むと、ラリアットでEVILを場外に蹴散らし、東郷もろともプランチャで押し潰す。雄叫びを上げた後藤は傷む右腕でダイビングエルボードロップを投下した。

　EVILも引かずに2人はラリアット合戦で火花。ここぞとばかりに東郷が乱入したが、後藤は牛殺しで排除すると、EVILにはノーモーション頭突きをぶち込む。裏GTRも繰り出すと、正調GTRの体勢に。しかし、暗黒の王もEVILで切り返しを狙って攻防が二転三転。混戦の最中、EVILは後藤とレフェリーの衝突を誘うと、寸前で踏みとどまった後藤がローリングラリアットを放った瞬間、カウンターのEVILをお見舞いし、一気に3カウントをもぎ取った。

　EVILが首位タイを堅守して6勝目。「オイ、見たか、オイ。これが正義だ。これがほんもんだよ。これが頂点だよ」と勝ち誇った。最終公式戦となる10・17両国での相手は元パートナーのSANADAとなるが、「次は…SANADAか。また、返り討ちにしてやるよ」と予告した。

　同率首位の内藤を公式戦で下しているだけに、SANADAに勝利すれば文句なしでブロック突破が決まる。その先も見据えているのか、EVILは舌戦が続くBULLET CLUBの同門ジェイにも言及。優勝決定戦で相対する可能性もあるスイッチブレードに対し「もうマインドゲームは終わりにしてやるよ。どうやら、戦わねえと、わからないみてえだな。近いうちにあるかもな…」と意味深げに語っていた。一方、脱落が決まった後藤はノーコメント。最終公式戦ではジュース・ロビンソンと対戦する。

【EVILの話】「オイ、見たか、オイ。これが正義だ。これがほんもんだよ。これが頂点だよ。オイ、見たか。次は……SANADAか。また返り討ちにしてやるよ。それとジェイ。じゃあ、もうマインドゲームは終わりにしてやるよ。どうやら戦わねえとわからないみてえだな。近いうちにあるかもな……。(※すぐ横でずっとダメージから頭を押さえていた東郷に向かって)行くぞ(※と声を掛けて、2人で控室に消えていく)」

※後藤はノーコメント