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10/14【新日本】KENTAが如意棒を本体扱い YOSHI-HASHI返り討ちも脱落決定

『レックPresents G1 CLIMAX 30』神奈川・横浜武道館(2020年10月14日)
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦 ○KENTAvsYOSHI-HASHI×

 KENTAがYOSHI-HASHIの如意棒を本体扱いして挑発。怒りのYOSHI-HASHIが猛攻を浴びせたものの、返り討ちにしてG1・Bブロックで4勝目を上げた。しかし、首位タイに立つ内藤とEVILが勝利したことで脱落が決定した。

 3勝4敗と黒星先行中のKENTAがすでに脱落が決まっているYOSHI-HASHIと激突した。両者の一騎打ちは昨年の9・28ニューヨーク大会でKENTAが勝利して以来。これまでなにかとYOSHI-HASHIを揶揄してきたKENTAは、YOSHI-HASHIが入場時に持ち込む如意棒に目をつけ、最近は本人を「棒」扱いしていた。

 あとから入場したKENTAは、YOSHI-HASHIを無視して如意棒をにらみつける。ゴングが鳴ってもロープに押し込んで、頬を叩いてからかった。怒ったYOSHI-HASHIが猛攻に出ても、KENTAは付き合わずに場外に退避。如意棒を掴んで笑顔を見せる。YOSHI-HASHIは場外に急行したものの、これはKENTAの作戦。YOSHI-HASHIが痛めている左腕に照準を合わせ、鉄柱に肩から叩きつけると、一点集中攻撃へ。しつこくショルダーアームブリーカーを連発する。

 YOSHI-HASHIも逆襲に転じ、何度も逆水平で快音を鳴らすが、KENTAはパワースラム、スイング式スタンガン、ダイビングラリアットで流れを引き寄せると、串刺し顔面低空ドロップキック、ダイビングフットスタンプと大技ラッシュ。一気にgo 2 sleepの構えに。

 粘るYOSHI-HASHIは上手く切り抜け、カウンターのトラースキックから決死の反撃へ。ランニング式ライガーボムからバタフライロックに絡め取る。アームロックも複合させてギブアップを迫ると、さらにスリーパーに移行。ロープを目指すKENTAをバッククラッカーで鎮圧する。ダブルニーアタックは読まれてしまい、GAME OVERを狙われるが、YOSHI-HASHIは極まる前にロープにエスケープ。打撃戦になると、エルボーやミドルキックを果敢に打ち合い、クロスカウンター式掌底やツバメ返しに被弾しても、go 2 sleepはDDTで切り返した。

 強烈な逆水平やビンタでKENTAを棒立ちにさせると、YOSHI-HASHIはドラゴンスープレックス、カチ上げ式ラリアット、KUMAGOROSHIと大技を惜しげもなく連発。トラースキックからカルマで勝負に。しかし、その瞬間、序盤で痛めつけた左肩を空中で絡め取ったKENTAはGAME OVERに捕獲。YOSHI-HASHIは懸命にロープへ手を伸ばしたものの、KENTAは勝負所を逃さず、後転してリング中央に引きずり込み、執念でギブアップを奪った。

 KENTAがYOSHI-HASHIを返り討ちにして4勝目を獲得した。「今日、俺、棒さんとの試合、すごい楽しみにしてたから。なんかでも正直、残念っていうか、棒さんとやれると思ってずっとこのG1中、楽しみにしてたのに、出てきた変ななんか、大きな付き人が出てきて。しかも付き人、なかなかやるじゃねえか、あいつ! ふざけやがってよ」とYOSHI-HASHIを如意棒の付き人扱いしつつも、一定の評価を与えたKENTAだったが、他の試合の結果を受けて脱落が決定した。

 残る公式戦は10・17両国での内藤戦のみ。1・5東京ドームでの襲撃を皮切りに抗争を繰り広げた因縁の相手だ。2・9大阪城ホールの二冠戦では敗れており、雪辱戦となる。「次は(内藤)テツヤか。久しぶりだなあ、テツヤ。なあ、元気でやっとんのか、お前は?」と問いかけたKENTAだったが、当然リベンジを果たして、内藤のブロック突破を阻止するつもりだ。一方、敗れたYOSHI-HASHIはCHAOSの同門・矢野と対戦する。

【KENTAの話】「(※ビデオカメラの背後から忍び寄って、レンズを手で隠して)お〜れだ! なんちゃって。(※笑顔でカメラの前に顔を出して)また今日も来てくれたんだ。ありがとう。すぐ後ろ姿でわかった。だって、おにぎり持ってないもん。すぐわかった。やっぱり君が、勝った時に君がいるとホッとする。わあ、でもなんか今日は君の前でなんか……見苦しいとこ見せちゃったな。ちょっと熱くなっちゃった。だって、だって俺……ちょっと座ろ。落ち着かせよ(※と言って3、4度、深呼吸をする。そしてフロアに直接座り)。ほんとは君の前でこんな仕事の話、持ち込みたくなかったんだけど。今日、俺、棒さんとの試合、すごい楽しみにしてたから。なんかでも正直、残念っていうか、棒さんとやれると思ってずっとこのG1中、楽しみにしてたのに、出てきた変ななんか、大きな付き人が出てきて。しかも付き人、なかなかやるじゃねえか、あいつ! ふざけやがってよ。でも、でも君がいてくれたおかげで勝てた。絶対。絶対。マジであいつだったらヤバいよ。あの太ったヤツだったらヤバかった、マジで。ちょっと気になることが最近起きてさ。こないだ家に帰ったんだよ。そしたら玄関の前に、(家に)入られた形跡はないんだけど、玄関の前に、いっぱい大量の米粒が落ちてたんだよ。あいつじゃねえの、マジで? ウチ来たな、あいつ。(自宅を)突き止めよった、ついに。マジ、怖えんだけど。マジ、ヤベエだろ、あいつ? 防犯カメラ、設置しないと。次は(内藤)テツヤか。久しぶりだなあ、テツヤ。なあ、元気でやっとんのか、お前は? 絶対に落とせないから。マジこんだけG1一生懸命やってきて、最後太ったヤツは、マジそれヤバイからね。頼むよ、絶対。ねえ、国技館は来てくれる? (※カメラがうなずく動きをみて笑顔で)よかった! あいつ、ストーカーし始めてる。気をつけないと。(※片ヒザを着いてうつむき加減で)まあ結局、俺が何を言いたいかっていうと……“棒のタオルって俺、本人より俺の方がPR、宣伝してんじゃないの!?"ってこと!」

【YOSHI-HASHIの話】「(※右腕を押さえながら)最後、まあ負けちまったものはしょうがねえよ。ただ、棒とか、スタッフとかいろいろ、まあ俺とかイジるのはいいけど、でも俺らがやってるのはリングの上だから。リングの上でオイ、示せよ。そうじゃないの? とりあえず、この借りはあいつにこれから先、必ず返してやるからな。覚えとけ。それから(G1公式戦)最終戦、矢野さん。俺はちょっと前から、もう決勝いけないかもしんないけど、でも一つでも価値上げるって言ったのは、それだけは揺るぎないから。まあ、たとえ同じCHAOSだろうと俺は必ず最後、勝ちを収めてこの『G1 CLIMAX』、終わってやるからな」

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