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『レック Presents G1 CLIMAX 30』東京・両国国技館(2020年10月16日)
Aブロック公式戦 ○高橋裕二郎vsジェフ・コブ×

　裕二郎がG1・Aブロック最終公式戦でコブを撃破。意地の全敗回避を成し遂げ、「来年の『G1 CLIMAX』出場も脈アリだよ!」と2年連続出場を見据えた。

　5年ぶりのG1出場となった裕二郎だがここまで勝ち星はなし。それでも最後の公式戦で4勝4敗のコブに挑んだ。

　序盤はラフファイトとインサイドワークを駆使した裕二郎が場外リバースDDTで主導権を握ったものの、フラストレーションを溜め込んだコブはショルダータックル2連発から猛攻。フロントスープレックスやランニング式バックドロップなどで投げまくる。

　裕二郎も巨体のコブを首からトップロープに叩きつけて足止め。ラリアットで倒れないとみるや、フィッシャーマンバスターで引っこ抜く。コブがサイドスープレックスを狙っても指に噛みついて強引に阻止したが、コブの猛威は収まらず。コーナーでロープを掴んで抵抗する裕二郎の両足を引っ張り、空中でその体をキャッチすると、アスレチックプレックスが爆発。その場跳びムーンサルトプレスもさく裂し、一気にツアー・オブ・ジ・アイランドへ。裕二郎は土俵際まで追い詰められた。

　しかし、裕二郎はなりふり構わぬ抵抗を見せた。泥臭く首固めでピンチを切り抜けると、コブの突進は佐藤レフェリーを盾にして防御。無法地帯になった瞬間、アゴをスティックでカチ上げる反則攻撃を浴びせる。すかさずインカレスラム、マイアミシャインとレスリング出身らしい見事なスープレックスで畳みかけ、最後はピンプジュースで3カウントをもぎ取った。

　裕二郎が最終公式戦で価値ある1勝をゲット。意地の全敗回避を成し遂げた。「言っただろう、なぁ、『G1 CLIMAX』、最後まで諦めないってよ! 今日の勝ちはよぉ、でけぇんだよ」と強調した裕二郎は「0勝よりも、1つ…しかもよぉ、あのジェフ・コブに勝てば、来年の『G1 CLIMAX』の出場権利を獲得の可能性も上がっただろう」とニヤリ。「1回勝ったんだよ。だから、来年の『G1 CLIMAX』出場も脈アリだよ!」と早くも2年連続出場を見据えた。

【裕二郎の話】「(※自分でイスを持ち込み、それに座って)言っただろう、なぁ、『G1 CLIMAX』、最後まで諦めないってよ! 今日の勝ちはよぉ、でけぇんだよ。『G1 CLIMAX』? 0勝よりも、1つ…しかもよぉ、あのジェフ・コブに勝てば、来年の『G1 CLIMAX』の出場権利を獲得の可能性も上がっただろう。な? な? それがよぉ、0勝じゃ、来年出場できねぇんだよ。でもよぉ、1回勝ったんだよ。だから、来年の『G1 CLIMAX』出場も脈アリだよ!」

【コブの話】「俺としたことが油断してた。あいつは切羽詰まってたし、勝つためなら手段は選ばないに決まってる。あいつはBULLET CLUBなんだから」