10/20【大日本】タッグ王者・アストロノーツが準決勝で脱落 大神に雪辱許す
『最侠タッグトーナメント2020〜準決勝&決勝戦』東京・後楽園ホール(2020年10月20日)
「最侠タッグトーナメント2020」準決勝 ○神谷英慶&橋本大地vs阿部史典&野村卓矢×
BJWタッグ王者・アストロノーツが最侠タッグ準決勝で脱落。大神の雪辱を許した。
タッグ王者の“アストロノーツ"野村&阿部は、8・10後楽園でベルトを巻いた勢いのままに最侠タッグでも準決勝まで勝ち上がってきた。準決勝では“大神"橋本&神谷と対戦。1・25新木場、7・12後楽園と大神には連勝中だっただけに、一気呵成に3タテを狙ったが、強烈な“しっぺ返し"を食らってしまった。
のっけから白熱した打撃戦に。アストロノーツはアグレッシブに大地を攻め立て、阿部はエルボー合戦でも押し勝つと、ミドルキックで蹴り倒した。大地もニーリフト、ミドルキックでやり返すと、2人は壮絶なビンタ合戦を展開。ここは痛み分けに終わり、両者大の字に。タッチをもらった阿部も高速ドラゴンスクリューなどで追撃したが、冷静な大地はSTFに固めてペースを押し戻した。
あとを受けた神谷がパワフルな攻撃で主導権を握ると、野村相手に大地と合体。連続串刺し攻撃から大地のファルコンアロー、神谷のダイビングエルボードロップが立て続けにさく裂してチャンスを掴む。そして、俺ごと刈れの構えに。
しかし、神谷のラリアットが大地に痛恨の自爆。それでも神谷は追撃に出るが、ダイブ攻撃は阿部の介入を受けて失敗に。すかさずアストロノーツは交互にビンタを乱射し、阿部が伊良部パンチ、野村が張り手を立て続けにグサリ。大地のカットも阿部が阻止すると、野村はジャーマンを連発してチャンスを掴んだ。
野村はドラゴンスープレックスで勝負に出るも、踏ん張って阻止した神谷はノーモーション頭突き、ラリアットと怒とうのラッシュ。大地も阿部を押さえて好フォローを見せると、神谷が一気にバックドロップで引っこ抜き、逆転勝利をあげた。
優勢に進めながらも、タッグ王者のアストロノーツが準決勝で無念の敗退。阿部が「いつも負けちゃいけないんだけれども、今日は特に負けちゃいけない時だったと思いますけど。大神は底なしというか、やっぱり大神は凄いんだね」と試合を振り返ると、2人は肩を落とした。
それでも、タッグ王座を懸けてのリベンジマッチを要求。野村がすでに防衛戦開催が決定している11・8札幌を舞台に指定すると、阿部は「橋本大地&神谷英慶をイクラの海に沈めてやるよ。わかったか? 美味しいイクラじぇねえぞ。本物じゃない、ちょっと硬いイクラの海に沈めてやる」と通告した。最終的に大神が最侠タッグを制覇。ベルト獲りを表明しており、両チームによる王座戦は決定的となった。
【試合後の野村&阿部】
▼野村「ごめんなさい」
▼阿部「大丈夫か? いつも負けちゃいけないんだけれども、今日は特に負けちゃいけない時だったと思いますけど。大神は底なしというか、やっぱり大神は凄いんだね」
▼野村「頑丈だな」
▼阿部「頑丈だな。(野村は)ちょっと今はこんな感じですけど、今は賢者タイムみたいな感じなんですけど、大丈夫です。3時間後には大丈夫なんで。大神だよ。チャンピオンなのに、大神に負けちゃったよ」
▼野村「負けちゃダメだよ」
▼阿部「決勝行きたかった。欲を言えば、2年前の二丁拳銃のあの恨みを今日晴らしたかった。目の前で中指立てたかった。それが今年だと思ったけど、プロレスってそんなに甘くないというか、勝負ってそんなに甘くないんだなとまざまざと今日思いました。そして、今日負けたから、タッグのタイトルマッチはこれはぜひ大神とやらしてほしい」
▼野村「やらせてください」
▼阿部「どこでやる?」
▼野村「どこで?」
▼阿部「チャンピオンが決めていいの? PWFとかに聞いたほうがいいの?」
▼野村「うーん、北海道・札幌で」
▼阿部「北の地に行くね」
▼野村「まだカードは発表されてないけど、タッグタイトルマッチの相手は大神。もういいでしょ?」
▼阿部「橋本大地&神谷英慶をイクラの海に沈めてやるよ。わかったか? 美味しいイクラじぇねえぞ。本物じゃない、ちょっと硬いイクラの海に沈めてやる。わかったか? 美味しいイクラが食べれると思うなよ、大神。そんな冗談はさておいて、必ずこの借りは返す。ただ、今日は優勝しなきゃいけない時だったな。二丁拳銃への中指はもう少し先に取っておく。それは絶対に忘れてないから。この恨みっていうのはまだ先に持ち越そう。憎悪を広げてね。大丈夫? 眠い?」
▼野村「眠くない。ごめんね」
▼阿部「ごめんねってやめようよ、それ。俺もごめんねなんだから、ごめんねってやめようよ」
▼野村「いや、ちょっと崩せなかったね」
▼阿部「ごめんね。また頑張ろう。明日からまた生きちゃえ。明日からまた生きますよ。クソ、やり返してやる、コノヤロー」