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10/20【大日本】二丁拳銃6年ぶりV届かず 瞬竜に逆転負けで準決勝敗退

『最侠タッグトーナメント2020〜準決勝&決勝戦』東京・後楽園ホール(2020年10月20日)
「最侠タッグトーナメント2020」準決勝 ○勝俣瞬馬&伊東竜二vs宮本裕向&木高イサミ×

 ヤンキー二丁拳銃が6年ぶり最侠タッグ優勝に届かず。瞬竜に逆転負けを喫し、準決勝敗退となった。

 2014年以来4度目の優勝を目指す“ヤンキー二丁拳銃"宮本&イサミは準決勝まで勝ち上がり、“瞬竜"伊東&勝俣と激突した。試合形式は「彩色蛍光灯デスマッチ」。勝俣発案のスタイルで、色とりどりのレゴブロックが付いた蛍光灯が2面のロープに吊され、金色などのきらびやかなモールが各コーナーにかけられた。勝俣は風船などでデコレーションされた蛍光灯の束も持ち込んだ。

 ゴング早々、宮本をロープに吊された蛍光灯に叩きつけた勝俣はリング上に大量のレゴブロックをまき散らす。しかし、宮本が逆にボディスラムでそこに投げつけて先制。お返しとばかりに蛍光灯にも投げつけると、そのスキにイサミはデコレーションされた蛍光灯の束を奪い取り、さらにしつこくパイプイスを投げつけて追い討ちする。

 その後も猛攻を受け、早くも血まみれにされてローンバトルに追い込まれた勝俣だったが、宮本を蛍光灯ごとフライングボディアタックで押し潰して窮地を脱する。あとを受けた伊東は二丁拳銃の連係攻撃をかいくぐり、宮本にニールキックをお見舞いすると、蛍光灯を挟み込んだカカト落としもさく裂。イサミには反撃を許すが、パイプイスを無造作に投げつけてきっちりと挽回すると、勝俣に勝負を託した。

 勝俣は赤く染められたパイプイスをイサミに持たせると、ミサイルキックで射抜く。イサミの背中に蛍光灯を固定した状態でライトニングスパイラルをお見舞い。イサミに奪われた蛍光灯の束を奪い返すと、それを自ら破壊して中に入った紙吹雪を中に舞わせ、しがみついてきたイサミにダブルニーアタックを発射。続けて蛍光灯を使ったダイビングボディプレスもクリーンヒットした。

 二丁拳銃はチームワークを駆使して反撃へ。宮本がフロントスープレックス、イサミがトペスイシーダを浴びせると、串刺しダブルニー&延髄斬りの合体技も火を吹く。さらに、宮本のサンダーファイヤーパワーボムからイサミがダイビングダブルニーへ。これは回避を許すが、イサミは勝俣のバズソーキックwith蛍光灯を空転させ、反対に蛍光灯を使ったサッカーボールキックを発射。パイプイスを巧みに使ってリング上に散乱したレゴと蛍光灯の破片を中央に集めると、一気に憤怒の罪を繰り出した。勝俣がギリギリでキックアウトすると、勝負を決するべく巨大ラダーの上からギガラダーブレイクを投下する。

 勝負あったかと思われたが、伊東が蛍光灯の束を投げつけて強引にカット。不意を突かれたイサミを勝俣が丸め込んで逆転の3カウントを手にした。

 最後の最後で逆転負けを喫し、決勝進出を逃した二丁拳銃だったが、「ちょっと勝俣のこと舐めてたかもしれないけど、あいつも考えてこうやってデスマッチやって、決勝まで上がって大したもんでしょう」(宮本)、、「私から言えるのは俺には君もかわいい後輩なんだよ。その成長がちょっとでも見れたのならよし。イサミの株が下がったなら、また上げなきゃいけないし。下が突き上げてくれるからこそ、上もまだ上げれると思うんで」(イサミ)と素直に勝俣の成長を認めた。宮本は「せっかくならね、あの2人に優勝してほしいね」とエールを送った。

 そのうえで、「これは僕らに課せられた課題だと思っています。ちゃんと受け止めて」と再起を誓うと、イサミは「ここからまた高めていって、来年の最侠タッグも二丁拳銃で出て。まだわからないけど、どうなってるか。状況はわからないけど、二丁拳銃で出て、そしてまた来年優勝しましょう」と早くも来年の最侠タッグ優勝を見据えていた。

【試合後の宮本&イサミ】
▼イサミ「申し訳ない」

▼宮本「いやいや、完全に勝ちを確信したけどね。あんなやり方もあるのか」

▼イサミ「決勝まで(ギガラダーは)とっておきたかったけど、もう出すしかないね。あそこまでいったら」

▼宮本「ここで出すしかないと思って。もうあれが決まった時点で、俺は勝ちを意識したんだけど。いや、伊東さんにもやられたね」

▼イサミ「やられたね。やっぱり頭いいね。さすがデスマッチアーティストだよね」

▼宮本「俺、ちょっと勝俣のこと舐めてたかもしれないけど、あいつも考えてこうやってデスマッチやって、決勝まで上がって大したもんでしょう」

▼イサミ「今は袂は分かったかもしれないけど、BASARAはもともとDDTグループだし、勝俣も大日本で再開する形になりましたけども。まあ、私から言えるのは俺には君もかわいい後輩なんだよ。その成長がちょっとでも見れたのならよし。イサミの株が下がったなら、また上げなきゃいけないし。下が突き上げてくれるからこそ、上もまだ上げれると思うんで。別に上にいるからってドンって構えているだけのレスラーじゃないと思うし、俺たちは」

▼宮本「もちろん。今年は本当に決勝、そして久々の優勝にいけると思ったけども」

▼イサミ「現実だね」

▼宮本「これは僕らに課せられた課題だと思っています。ちゃんと受け止めて」

▼イサミ「タッグの戦績は悪くないはずなんだよ、今年も。でも、それでも届かないっていうのは、なんかあるな」

▼宮本「俺らがあの2人に足りなかったんでしょうね、何かが」

▼イサミ「3カウント入ったってことはそういうことだからね。丸め込みだろうと3カウントは3カウント。負けは負け」

▼宮本「せっかくならね、あの2人に優勝してほしいね」

▼イサミ「そうね。それを願うね」

▼宮本「デスマッチの代表として」

▼イサミ「ぜひ勝ってもらいたいです。でも、ここからまた高めていって、来年の最侠タッグも二丁拳銃で出て。まだわからないけど、どうなってるか。状況はわからないけど、二丁拳銃で出て、そしてまた来年優勝しましょう」

▼宮本&イサミ「なぜなら俺たちは強い!」

▼宮本「負けても強いんだぞ、俺たちは」

▼イサミ「見栄だからな、これは」

▼宮本「気持ちは負けてねえからな」

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