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10/23【新日本】6人タッグV2・YOSHI-HASHIがIWGPタッグ挑戦逆要求 大奮戦・DOUKIに“雪辱"

『Road to POWER STRUGGLE』東京・後楽園ホール(2020年10月23日)
NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 ○YOSHI-HASHI&後藤洋央紀&石井智宏vsタイチ&ザック・セイバーJr.&DOUKI×

 YOSHI-HASHIが大奮戦をみせたDOUKIにリベンジを遂げ、後藤&石井とNEVER6人タッグ王座V2。IWGPタッグ王者・タイチ&ザックに挑戦を逆要求し、パートナーには後藤が名乗りを上げた。

 史上初の秋開催となったG1でYOSHI-HASHIは屈辱を味わった。公式戦は2勝7敗と大きく負け越し、最終戦の10・18両国大会ではタイチ&ザックの合体技ザックメフィストを食らった直後とはいえ、DOUKIにピンフォール負けを喫した。鈴木軍の挑戦要求を受け、この日、後藤&石井と保持するNEVER6人タッグ2度目の防衛戦が実現。YOSHI-HASHI、DOUKIを男にしようと、後藤&石井、タイチ&ザックがいずれも後方支援に回ったタイトルマッチは二人の対決を軸に30分を超える熱戦となった。

 DOUKIはこれが新日マット参戦以来、初のベルト挑戦。現在、鈴木軍で唯一の無冠とあって、ようやくめぐってきたチャンスで大奮戦をみせた。開始早々、エルボー合戦でYOSHI-HASHIと渡り合い、逆水平で押し込まれても、場外戦では鉄パイプをYOSHI-HASHIのノドに食い込ませて逆襲。タイチの「てめぇがチャンピオン? 笑わせんな雑魚チャンピオン!」との罵倒が響きわたった。

 その後、石井がG1中に痛めた右ヒザに集中砲火を浴びるなど王者組の劣勢が続いたが、これを脱すると、YOSHI-HASHIとDOUKIが向き合った。タイチから「ぶちのめせ、このヤロー」とゲキを飛ばされたDOUKIはラリアットを連発して真っ向から立ち向かい、延髄斬りで攻め立てる。YOSHI-HASHIがヘッドハンターで逆襲しても、後藤との合体技をタイチが妨害して場外に蹴散らすと、DOUKIがコーナー最上段から場外へのダイビングセントーンを敢行した。

 ここから両軍が入り乱れる混戦模様となったが、鈴木軍が孤立したYOSHI-HASHIに集中砲火。タイチとザックにお膳立てされたDOUKIがデイブレイクからのイタリアンストレッチNo.32で絞め上げて勝機を作った。YOSHI-HASHIが耐えると、後藤&YOSHI-HASHIの合体牛殺し、石井のスライディングラリアット、YOSHI-HASHIのランニングダブルニーが立て続けに決まったが、タイチがYOSHI-HASHIをバックドロップで突き刺して再びお膳立て。上半身裸となって気合を充満させたDOUKIは往復式ラリアット、スワンダイブ式フットスタンプで攻め立て、スープレックス・デ・ラ・ルナで勝負に出た。

 これは後藤のカットがギリギリで間に合った。流れを取り戻したYOSHI-HASHIがバタフライロックで捕らえたが、DOUKIは意地でもギブアップせず。カルマを丸め込みで切り返したが、タイチとザックのザックメフィストによる援護射撃は後藤が急行して阻止。逆に後藤&YOSHI-HASHIの合体技・GYR、合体GTRが次々に決まると、YOSHI-HASHIがカルマを爆発させて、粘りに粘ったDOUKIに引導を渡した。

 32分25秒の熱戦の末、YOSHI-HASHIがDOUKIに雪辱を遂げ、後藤&石井とNEVER6人タッグ王座2度目の防衛に成功した。試合後、YOSHI-HASHIはIWGPタッグのベルトを手にすると、「何が雑魚だコノヤロー。今日キッチリNEVERのベルト防衛したからな。オイ、次このIWGPタッグ、俺が挑戦させてもらうからな。覚悟しとけコノヤロー」とタイチ&ザックに挑戦を逆要求。「あのベルトは俺たちがいただくからな。IWGPタッグのベルトを俺たちがいただく時も一瞬だ!」と豪語して後楽園大会を締めた。

 G1中に「他のタイトルも狙う」と宣言していたYOSHI-HASHI。その第一歩がIWGPタッグ獲りとなりそうだ。パートナーにはこの日、随所で好フォローをみせた後藤が立候補。YOSHI-HASHIは「タイチ、ザック、雑魚だろうが何だっていいよ。時間はな、どんどん前に進んでんだ。俺も後藤さんもどんどん進化してるから」と言い切ると、「その減らず口、黙らせてやるから覚悟しとけよ」と王者組に通告。ベルト獲りはこれにとどまらず「このベルトを持ったままIWGPタッグのベルトを持って、そして次のベルトも俺がいただくからな!」と力強く宣言してみせた。

 王者組もこれを受諾した。YOSHI-HASHIを見下す姿勢は変わらず、ザックが「石井でも後藤でも好きな方とタッグを組んでかかってこい」と受けて立つ構えを見せれば、タイチは「どれだけ愚かな挑戦だったかわからせてやるよ。無様な姿を見せてやるよ」と通告したうえで、「やろうじゃねぇか。今までで最高に雑魚のチームだ。かかってこい!」と迎撃を宣言した。

 王者組が受けて立ったことでYOSHI-HASHIのIWGPタッグ挑戦が決定的となった。

【試合後の後藤&YOSHI-HASHI】
▼後藤「完璧だな。完璧な防衛だよ、オイ。誰も文句のつけようねぇだろ。次! YOSHI-HASHIがタッグ(王座)に挑戦する。そのタッグのパートナーに、この俺が立候補させてもらうよ」

▼YOSHI-HASHI「行きましょう!」

▼後藤「NEVER(6人タッグ)に続いて、タッグ王座だ」

▼YOSHI-HASHI「もちろん!」

▼後藤「一瞬で!」

▼YOSHI-HASHI「一瞬で!」

※後藤は先に控室へ

▼YOSHI-HASHI「オイ、タイチ、ザック。雑魚だろうが、何だっていいよ、オイ! 時間はな、どんどん前に進んでんだ。俺たち、俺も後藤さんもどんどんどんどん進化してるから。今までどうだったか? 関係ねぇよ、これからだよ。オイ、これからのヤツがIWGPのベルトに挑戦するんだ。何の文句があるんだこの野郎、オイ! オマエのその減らず口、黙らせてやるから覚悟しとけよ! (※NEVER6人タッグのベルトを示し)このベルトを持ったままIWGPタッグのベルトを持って、そして次のベルトも俺がいただくからな!」

※石井はノーコメント


【試合後のタイチ&ザック】
※ザックが「YOSHI-HASHI!」と叫び、タイチとともにドアを蹴飛ばしながらインタビュースペースに登場。すぐ後からヨロヨロとやってきたDOUKIは2人の前に倒れ込む

▼タイチ「ふざけんなよ、オマエ!」

▼ザック「3人がかりでやっとか!」

▼タイチ「見たろ! あんなクソみてぇな、何も思ってねぇヤツより、(※床に倒れているDOUKIを指し)コイツの方がよぉ、いいんじゃねぇかオイ!」

▼ザック「アイツらにまだ王者としてのプライドはあるのか? DOUKIを相手に3人がかりで必死だったくせに。DOUKI、お前はよくやった。あいつらを追い詰めたな」

▼タイチ「コイツの試合じゃねぇかよ。何だアイツら、特にYOSHI-HASHI。オマエ、お荷物なんじゃねぇのか? 邪魔なんだよ、オマエなんかよぉ。笑わせんな、テメェみてぇなCHAOSのお荷物が。たまたま、たまたまあんな6メン獲ったぐらいでよぉ、次はこれ(※と手に持っていたIWGPタッグのベルトを示す)に簡単に手が届くと思うなよ。ナメやがって。笑わせんな! テメェが、テメェがベルト持ってること自体、お笑いなんだ。最高のお笑いだよ。笑いが止まんねぇよ、オマエが大事そうにベルト巻いてるのを見るとよ。ガウンのとこについてるの、何なんだ?」

▼ザック「(※床にうつ伏せになっているDOUKIをチョンチョン蹴る)DOUKI、お前はすごいよ。強い。10年間メキシコで戦ってきたお前にはこんなの朝飯前だっただろ」

▼タイチ「大丈夫だ。コイツは10年間、メキシコでこうやって生きてきたんだよ。(※DOUKIの背中を踏む)こうやってよぉ、足蹴にされてよぉ。それでも汚ぇ水飲んで、汚ぇメシ食ってきたんだよ。これぐらいでコイツは終わんねぇよ。(※なおも2人で踏みながら)こうやってされてきたんだよ」

▼ザック「YOSHI-HASHIは俺たちのIWGPタッグのベルトに挑戦したいようだ。石井でも後藤でも好きな方とタッグを組んでかかってこい。どっちも大して変わらない。CHAOSは(日本語で)ショッパイ」

▼タイチ「次はぶっ殺してやるよ、コイツが。(※ザックにベルトを示して)いいじゃん、YOSHI-HASHIにやらせようよ。YOSHI-HASHIに、どれだけ愚かな挑戦だったか分からせてやるよ。無様な姿を見せてやるよ。今日はコイツを無様な目に遭わせやがってよ。同じ目に遭わせてやる。面白ぇ、かかってこいこの野郎。ザック、やろうじゃねぇか。今までで最高に雑魚のチームだ。かかってこい!」

▼ザック「さっさとYOSHI-HASHIを片付けてやろう。その次は矢野だ。CHAOSを全滅させてやる」

※2人は控室へ。残されたDOUKIは鉄パイプで体を支えながら何とか立ち上がると、「アーッ!」と短く叫んで控室へ

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