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10/24【全日本】初挑戦・亮生が進化みせるも 岩本が世界ジュニアV3、最強タッグへヘビー級食い宣言

『2020旗揚げ記念シリーズ〜ReOStaff株式会社presents〜』東京・後楽園ホール(2020年10月24日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○岩本煌史vs青柳亮生×

 ベルト初挑戦の亮生が進化をみせつけて奮闘したものの、岩本が貫録の世界ジュニア3度目の防衛。ジェイクと組んで出場する暮れの最強タッグでのヘビー級食いを宣言した。

 デビューから約1年10ヵ月にしてベルト初挑戦を決めた亮生は前哨戦でファイアーバードスプラッシュを決めて岩本を大の字にするなど、挑戦者らしい勢いをみせた。本番でも王者の牙城を崩さんと果敢に挑みかかった。

 新コスチュームで登場し、決意を示した亮生はベルト初挑戦とは思えない戦いぶりをみせた。序盤こそプランチャをキャッチした岩本にフェンスへのギロチンホイップを敢行され、首攻めでしばらく劣勢の時間が続いたものの、延髄斬りで反撃すると、トルニージョ、スワンダイブ式ミサイルキックと空中殺法を連発。初公開となるコークスクリュー式ジャンピングハイキックもさく裂させた。

 しっかり亮生を研究してきた岩本もハンドスプリングジャンピングエルボーをキャッチしての裏投げで亮生の攻勢を止めると、ネックスクリュー、ニーアッパー、ジャーマンで一気に巻き返したが、亮生は一歩も引かない。孤高の芸術を食い止めると、リバースフランケンシュタイナー、ハンドスプリングレッグラリアット、ロコモーション式フィッシャーマンバスターと新技を次々に繰り出し、ムーンサルトプレスも発射して勝機を作った。

 だが、満を持したファイアーバード狙いは岩本が一本背負いでコーナー上から叩き落として完封してみせた。すかさずラリアット、垂直落下式ブレーンバスターでたたみかけた岩本は、孤高の芸術で叩きつけて粘る亮生を一気に料理した。

 亮生の奮闘に手を焼きながらも岩本が快勝。世界ジュニアV3を飾り、王者の貫録を示した。試合後、大の字となった亮生の胸板に拳を当てた岩本。「シングルしたのは半年以上ぶりかな? やっぱ全然違う。別人。顔つきも違うし、体つきも違うし。怪我で遅れをとったって彼は言っているけど、怪我で彼の気持ちだったり、なにくそっていう反骨精神というものは、絶対に誰よりもたぶん若い中で強くなっているんじゃないかなって今日実感しました」と称え、「昔は丸め込みを使うイメージがあったんですけど、今日は1回も使わなかった。ということは、あいつはもう自分の技に自信を持っているっていうことなんで。このまま磨いていけばいいと思うし、また成長していくだろうし。その時に俺がこのままチャンピオンに居座って、また挑戦を受けたい」との構えをみせた。

 次期シリーズは暮れの風物詩・最強タッグ。岩本はジェイクとの陣コンビで臨む。昨年、アジアタッグ王者でありながら出場が叶わなかった岩本にとってはリベンジの意味合いもある。階級の差が立ちはだかることになるが、「小さいからこそデカいヤツに勝ったほうが面白いんだよ。それを俺が証明してやるよ」と豪語。「全日本プロレスの世界ジュニアヘビー級王者として、あのヘビー級たちの猛者の中の最強タッグで証明してやるよ。勝ってやるよ」とヘビー級食いを宣言してみせた。

 一方、亮生は初挑戦・初戴冠はならなかったものの、王者を大いに苦しめてみせた。特筆すべきは進化をみせつけたこと。しっかり対策を練ると宣言していた岩本に読まれないよう、初公開の新技をいくつも用意。これらが、ただのチャレンジマッチで終わらない熱戦を生む原動力となった。試合後はノーコメントだったが、この経験を糧に亮生の急成長が期待される。

【岩本の話】「よし。世界ジュニアV3。まだまだ3回目だけど、この1回の積み重ねっていうのがどれだけ大変かって、本当に身に染みますね、毎回防衛するたびに。今までの自己新が2回、今日更新して3回ですから。やっぱ1回1回の重みっていうのがありますし、全部タイプが違う。ベルトを取り返した横須賀選手、ジュニアだけどジュニアらしからぬパワー。田村男児、真っ直ぐ実直なファイト。日高さん、メチャクチャテクニシャンな技巧派。亮生、今まで全日本にはいなかった飛び技を多用するタイプ。やっぱいろんな種類があるし、チャンピオンはいろんなタイプに対応していかなきゃいけない。勝たなきゃいけない。いろんなタイプだ、いろんなタイプ。わかるか? この意味が。もう次から最強タッグに入るんだ。次のシリーズ。自分はジュニアながらエントリーされてるから、世界ジュニアの防衛戦っていうのはほぼほぼ、もう事実上、今日で今年2020年は終わり、フィニッシュだ。全日本プロレスの世界ジュニアヘビー級王者として、あのヘビー級たちの猛者の中の最強タッグで証明してやるよ。勝ってやるよ。『ジュニアだから負けたか』とか、『ジュニアだからやっぱヘビーに勝てないか』とか、違うって。小さいからこそデカいヤツに勝ったほうが面白いんだよ。それを俺が証明してやるよ。ジェイク・リーと去年出れなかった悔しさもあるからね。去年はアジアタッグチャンピオンとして出れなかったから。2年分の思いっていうのを俺が最強タッグでぶちかましてやる。亮生に関しては、シングルしたのは半年以上ぶりかな? やっぱ全然違う。別人。顔つきも違うし、体つきも違うし。怪我で遅れをとったって彼は言っているけど、怪我で彼の気持ちだったり、なにくそっていう反骨精神というものは、絶対に誰よりもたぶん若い中で強くなっているんじゃないかなって今日実感しましたし。あと、試合で昔は丸め込みを使うイメージがあったんですけど、今日は1回も使わなかった。ということは、あいつはもう自分の技に自信を持っているっていうことなんで。このまま磨いていけばいいと思うし、また成長していくだろうし。その時に俺がこのままチャンピオンに居座って、また挑戦を受けたいと思うし。あいつも努力を積み重ねるだろうけど、俺もそれに負けない…いや、追いつかせないぐらい積み重ねて先にいくから。待ってるぞ。楽しかった」

※亮生はノーコメント

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