11/2【新日本】鈴木暴走で鷹木大の字…大阪決戦前にNEVER前哨戦過熱

『Road to POWER STRUGGLE』東京・後楽園ホール(2020年11月2日)
○鷹木信悟&高橋ヒロム&BUSHIvs鈴木みのる&エル・デスペラード&金丸義信×

　NEVER王座前哨戦がさらに過熱。試合を制した鷹木を鈴木が襲撃し、ゴッチ式パイルドライバーでKOすると、逆エビ固めで蹂りん。コメントブースでもパイプイスで暴行する大暴走で鷹木を大の字にした。

　11・7大阪での一騎打ちに向けて、連日激しい前哨戦を続けているNEVER王者・鈴木と鷹木。リング内外にとどまらず、バックステージでも乱闘を繰り広げるなど遺恨は日に日に深まっているが、今宵も2人の戦いが燃え上がった。

　乱闘で試合は幕開け。前夜にIWGPジュニアタッグ王座を懸けて対戦したばかりのデスペラード&金丸とヒロム&BUSHIがスピーディに競り合うが、鷹木の目には鈴木しか映らない。コーナーの鈴木に襲いかかり、罵声を浴びせて挑発する。これに鈴木がキレた。場外戦になった瞬間、鷹木を襲撃。場外で一方的に殴る蹴るの暴行を働くと、鉄柵を使って首を絞め上げた。

　2人は試合権利のある状態で対峙しても、ほとばしる激情をぶつけ合う。何度も怒号を上げながらエルボー合戦を展開。鷹木が顔面を蹴り上げれば、笑みを浮かべた鈴木が強烈なエルボーでお返しし、後頭部に一本足頭突きをねじ込む。鈴木がゴッチ式パイルドライバーを、鷹木がパンピングボンバーを狙っても、互いに意地になって阻止した。

　鈴木軍は鷹木に総攻撃を仕掛けたものの、ヒロム&BUSHIがアシストに回ると、流れは逆転。鷹木は粘る金丸をポップアップ式デスバレーボム、パンピングボンバーで追い詰めると、最後は強引に担ぎ上げてのラスト・オブ・ザ・ドラゴンで試合を制した。

　鷹木が勝利した直後に事件は起きた。鈴木はパイプイスを振り上げて鷹木を襲撃。ゴッチ式パイルドライバーでマットに突き刺してKOすると、その後も格下扱いするかのように、執ような逆エビ固めや逆片エビ固めで絞め上げて高笑いを浮かべる。そして、大の字になった鷹木を踏みつけ、「どの口が言ってんだ。鷹木、よく聞け。この俺がNEVER無差別級チャンピオン、鈴木みのるだ」と言い放った。

　鈴木はバックステージでも鷹木をパイプイスで暴行。「お前の望み通り…おい、俺はよその他のヤツの力なんて借りねえよ。俺のこの腕っ節だけで生きてきたんだよ。おい、鷹木信悟よ。オメエはまだ世の中に出たことのない高校生と同じこと言ってるぞ」と挑戦者を酷評した。

　一方、バックステージでも大の字になった鷹木だったが、「どんな状況になろうと! 別に言い訳はしねえよ。11・7大阪、必ず命ある限りリングに上がってやるよ! そしたら、完全に仕留めてやるからな、鈴木! オイ! お前を完全に破壊してプロレス界の風にしてやるよ」と強気に抹殺を誓った。

【鈴木の話】「おまえの望み通り……オイ、俺はよその他のやつの力なんて借りねーよ。俺のこの腕っぷしだけで生きてきたんだよ! オイ、鷹木信悟よ。おめーはまだ世の中に出たことのない高校生と同じこと言ってるぞ。オイ、“世の中なんてこんなもんでしょ"、“大人なんてこんなもんでしょ"、“生涯稼げる金ってこんなもんでしょ"って、オイ!　かーちゃんのおっぱい吸って学校行かせてもらってるようなやつ、そいつらと鷹木信悟が言ってることはまるで同じ。そう、俺と同じ飯は食ってねーんだよ。勘違いするな! 同じ日本の米を食おうが、俺が食ってるものと貴様が食ってるもの、まるで違うんだ! おまえは何のため飯食ってる? 何のためプロレスやってる? 何のためトレーニングしてんだよ。俺は全て生きるためだ。ぶち殺してやる!」

【試合後の鷹木】
▼鷹木「俺が甘かったよなあーオイ! 腐っても“プロレス王"鈴木みのるだ。そりゃ手段を選ばねーよな! ちょっとでも大阪で真っ向勝負ができると思った俺がバカだったぜ、甘かったぜ! いや甘すぎだぜ!! いいや、ちょうどいいハンデだクソッ! 11・7、腰と足がこんなになってるけどよ。オイ、腕が折れようが腰が折れようが足が折れようが…」

※ここで鈴木が椅子を持って乱入

▼鈴木「アハハハハハ! フハハハハハハ! (椅子を鷹木に大きく何度か叩きつけ)ウワア、アーハハハハハハ! ハハハ! ハハハハ、アーハハ!」

▼鷹木「ふざけんな!(と言って鈴木にしがみつく)」

▼鈴木「フー(鷹木に大きく2回蹴りを食らわせ)、ハハ。アー、アーハハハハ! アー(と控室へ)」

▼鷹木「どんな状況になろうと! 別に言い訳はしねーよ。11・7大阪、必ず命ある限りリング上がってやるよ! そしたら完全に仕留めてやるからな鈴木! オイ! おまえを完全に破壊してプロレス界の風にしてやるよ」

【デスペラードの話】「よー、縁起でもないけどさ俺、本当今日ノブさん死んだかと思ったよ。うん、しっかり足で歩いてたからなんとかなってるけどよ。最悪な場合、去年の俺みたいに欠場するんだったらDOUKIが出るしかないな。ヒロム、あとBUSHI、俺の目の前にいる状態でスーパージュニアに出るやつ、このメンバーしかいない。あとあれか、ノブさんとあとDOUKI? 凄いな。他のメンバーほとんど見てないぞ! んー何人出んだよ結局(発表)やってるからちょっとまだちゃんと把握してないけど日程的にいいとこ9人か10人だろ。うち5人しか今動いてない。まあ他の奴らはさ、この自粛期間と仕事からあぶれてる期間で何かしらちょこっとでも変わってるんだったら……楽しみだなあスーパージュニア。とか言ってると怪我して欠場とかになるからあんま張り切ったことは言わないようにしよう」

【試合後のヒロム&BUSHI】
▼ヒロム「全出場選手見させてもらった。いつまでも悔しがってるわけにはいかないんだよ。もう! 始まってんだよ! 始まってんだよ! 今日から! スーパージュニアの前哨戦が始まってんだよ。面白え。ブロック分けなしの1リーグ制、そしてアメリカはトーナメント。ということは全員と当たるわけだ。本当に誰が一番強えーかハッキリするわけだ。面白えじゃねーか。日本も! アメリカも! 盛り上がってこーぜ!! 全ジュニア選手が俺の敵だ!」

※BUSHIがバックステージにやってきてヒロムと対峙

▼ヒロム「もちろんBUSHIさん、あなたも敵だ。勝たせてもらう」

※ヒロムは控室へ

▼BUSHI「今の発表見たよ。スーパージュニアの。今年はアメリカでもJ-CUPがあって、この日本でのスーパージュニアは総当たり戦で、全ジュニア選手とやる訳でしょ。何が面白いって高橋ヒロムとのシングル、これが一番楽しみだよ」

※金丸はノーコメント