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11/7【新日本】鷹木がNEVER王座返り咲き 鈴木との意地の張り合い制す

『POWER STRUGGLE』大阪府立体育会館〜エディオンアリーナ大阪〜(2020年11月7日)
NEVER無差別級選手権試合 ○鷹木信悟vs鈴木みのる×

 鈴木との壮絶な意地の張り合いを制して鷹木が約2ヵ月ぶりにNEVER王座に返り咲いた。

 鷹木は8・28神宮大会で鈴木に敗れ、NEVER王座陥落。しかし、G1公式戦で鈴木に雪辱を遂げると、2人の遺恨が再燃し、NEVER王座を懸けて今年3度目の一騎打ちが行われることになった。前哨戦では王者・鈴木が逆片エビ固めを駆使して鷹木の腰に集中砲火。鷹木は腰に不安を抱えた状態で決着戦に臨んだ。

 ゴング早々、エルボーや頭突きが激しく交錯する乱打戦となったが、鈴木が腰攻めに出ると、鷹木の動きが止まる。鉄柵に連続して投げ飛ばされ、パイプイスでも殴られ、リング内外で逆片エビ固めに捕まると、鷹木は苦もんの表情を浮かべた。

 鷹木はそれでも強引にバックドロップでぶん投げて逆襲に出ると、腰を気にしながらも喧嘩腰に押し返し、鈴木と真っ向からエルボー合戦を展開。そして、抗争の総決算ともいうべき激しい先読み合戦で火花。裏をかき合った末に、鈴木がフロントハイキックを連発すれば、鷹木もパンピングボンバーでやり返し、どちらも崩れ落ちると、場内は沸騰した。

 猛攻に打って出た鷹木だったが、MADE IN JAPANは腰が悲鳴を上げて投げきれない。すかさず鈴木はジェットスタンプから逆片エビ固めに捕らえる。いったんは鷹木が耐え抜いたものの、鈴木はここ一番で繰り出す豪快なドロップキックから再び逆エビ地獄に持ち込み、鷹木はギブアップ寸前に。それでも執念でロープに逃れてみせた。

 最後は壮絶な意地の張り合いになった。鷹木は腰のダメージを引きずりながらも、ゴッチ式パイルドライバーをリバースし、一本足頭突き連打も真っ向から受け止める。そして、お返しとばかりにショートレンジのパンピングボンバーを連発すると、今度は鈴木が絶叫しながら仁王立ち。鷹木の後頭部に頭突きをぶち込んだ。それでもアクセルを踏み続けた鷹木は、左腕ラリアットを前後から連打し、右腕も連続して唸らせると、ついに鈴木はロープまで吹き飛び、前のめりに崩れ落ちる。死力を振り絞った鷹木は一気にラスト・オブ・ザ・ドラゴンを繰り出し、熱戦に終止符を打った。

 セコンドの肩を借りて歩くのがやっとの状態だった鷹木だが、NEVERのベルトを肩にかけると、「いろいろ試合前からしんどかった。こんな最悪なコンディションで迎えたタイトルマッチはキャリアで初めてだ。できれば今回やりたくないっていうぐらい腰がしんどかった。でも、レスラーはやるしかねえだろう。どんな状況だろうと、五体満足じゃなかろうが、命ある限り、リングに上がるしかねえんだ。そして、そういう状況でも俺は奪還したぞ」と目をぎらつかせた。

 「勝手に言わせてもらうが、これで再びNEVERの価値は上がったんじゃねえか?」と激闘に手応えを感じた様子だったが、「おい、新日本プロレス! どういうことだ? ビッグマッチ、第2試合だと? この後、スペシャルシングルマッチ、権利証マッチ。タイトルマッチが2試合目? それはNEVER王者として黙ってらんねえからな」とNEVER王座の扱いには満足していない。「俺がチャンピオンである限り再び…価値を上げてみせる。もちろん、俺の今の価値もな」と誓ってみせた。

 激闘を繰り広げた鈴木は、最後もセコンドの肩を借りることなく、自らの足で花道を下がっていった。試合後はノーコメントだったが、鷹木は「鈴木に関して言えば、あいつの生き方はクソだと思うぞ。あいつの生き方なんか、何も真似したくねえ」と前置きしながらも、「だがよ、あのクソの生き様は大したもんだよな」と賞賛。「大先輩の生き様、ちょっとは参考にさせてもらうよ。あいつがプロレス王を名乗るんだったら、俺はドラゴン・キング、竜王を名乗ってやるぜ」と豪語した。

【鷹木の話】「(スタッフの肩を借りながらバックステージに現れて)ゆっくり、ゆっくり……おおッ(と腰の痛みに顔を歪めて着席し)しんどかったよ。いろいろ試合前からしんどかった。こんな最悪なコンディションで迎えたタイトルマッチはキャリアで初めてだ。できれば今回やりたくないっていうぐらい腰がしんどかった。でも、レスラーはやるしかねえだろう。どんな状況だろうと、五体満足じゃなかろうが、命ある限り、リングに上がるしかねえんだ。そして、そういう状況でも俺は奪還したぞ。奪い返したぞ。勝手に言わせてもらうが、これで再びNEVERの価値は上がったんじゃねえか? おい、新日本プロレス! どういうことだ? ビッグマッチ、第2試合だと? この後、スペシャルシングルマッチ、権利証マッチ。タイトルマッチが2試合目? それはNEVER王者として黙ってらんねえからな。俺がチャンピオンである限り再び…(囁くような声で)価値を上げてみせる。もちろん、俺の今の価値もな。(控室へ帰ろうと、再びスタッフを呼ぶが、自ら立ち上がり、再びしゃべり始める)鈴木に関して言えば、あいつの生き方はクソだと思うぞ。あいつの生き方なんか、何も真似したくねえ。だがよ、あのクソの生き様は大したもんだよな。大先輩の生き様、ちょっとは参考にさせてもらうよ。あいつがプロレス王を名乗るんだったら、俺はドラゴン・キング、竜王を名乗ってやるぜ(と言ってスタッフの肩を借りながら控室へ)」

※鈴木はノーコメント

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