プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

11/13【全日本】アブ小が名場面再現予告&スタン・小林降臨示唆、田中は宮原&諏訪魔意識 最強タッグ直前会見

 『2020世界最強タッグ決定リーグ戦』(11月18日開幕)へ向けた会見が13日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、出場8チーム14選手(ゼウス、ヨシタツは欠席)が出席。関本大介との「マッスル&ファットです」で初出場するアブドーラ・小林はかつて師匠アブドーラ・ザ・ブッチャーがテリー・ファンクの腕にフォークを突き刺した名場面を再現する構えをみせ、スタン・小林の降臨も示唆。TAJIRIとのチームECWで出場する田中将斗は改めて宮原健斗テーブル葬を予告したうえで、5冠王・諏訪魔の存在も強く意識した。

 暮れの風物詩・最強タッグの開幕が5日後と迫ったこの日、直前会見が行われた。第43回となる今年は8チームが出場しての総当たり戦。各々がリーグ戦へ向けた意気込みを語った。

 発表時に大きな話題を呼んだのが大日本・関本&小林組。関本は2011年&2012年に岡林裕二、2018年に秋山準、2019年にボディガーと組んで出場し、これが5度目の最強タッグ。小林は初出場となる。二人はかつて「マッスル&ファットです」を結成し、2005年10月に第21代BJW認定タッグ王者に君臨した実績もある。

 中でも異次元対決が続出する小林の存在が注目される。これまで全日本には2017年8・27両国、今年の1・2後楽園と2度参戦したことがあるが、本格参戦はこれが初めて。師匠・ブッチャーばりに額に傷があしらわれたマスクをかぶって会見に登場した小林は「今日は敵地に来たということで、かなり気合入ってます」とすでに戦闘モード。「まともに全日本の風を感じたことないので、その全日本の風に負けないように我々の風を吹かそうと思います」と全日マットを自分色に染めるつもりだ。

 もちろん出るからには狙うは優勝。「僕は僕なりにこの伝統ある団体に上がるってことに関しては非常に敬意を表してます」との意向を示す一方で、「勝つために来てますから。勝つために使えるネタは何でも使います」、「PWFルールは5カウント以内なら反則OKなんでしょ。その5カウントを有効に使おうと思います」と手段を選ばない構えだ。

 開幕戦の11・18新宿大会では宮原健斗&青柳優馬組と当たる。会見で最高男と舌戦を展開した小林は昨年2月のジャイアント馬場没20年追善興行・両国大会で師匠・ブッチャーから「これからのプロレス界、お前みたいな過激な奴いないんだから面白くしなきゃいけないんだ」とお墨付きを得たとあって、「こんな時代だからこそ俺みたいのが暴れないといけない」と改めて決意。最強タッグの前身である77年のオープンタッグ選手権でブッチャーがテリー・ファンクの腕にフォークを突き刺したシーンは日本プロレス史に残る名場面として語り継がれているが、「そこから始まってるタッグリーグだと思ってますので、この令和の時代にまたその再現をやってもいいかなと思ってますよ」と予告。小林にはスタン・小林というもう一つの顔がある。最強タッグ4度の優勝経験を誇るスタン・ハンセンを模したもので、「勝つためにスタン・小林が必要だったらいくらでも使います」とスタン・小林の降臨もほのめかした。

 田中は大谷晋二郎との炎武連夢で出場した2002年以来、実に18年ぶりの出場となる。パートナーはTAJIRIで「今回TAJIRIさんと組むということは、これは優勝しかないなと思ってるし、優勝できると思ってる」との確信を抱いている。10・24後楽園大会で久々の全日本参戦を果たし、宮原とタッグ対決。テーブル葬が未遂に終わっただけに、「誰にテーブルかましてやろうかなというのは頭の中では考えてる」とキッパリ。当然その中に最高男が入っているのは明白で、「あの続きが見たかったっていう人はあの会場にたくさんいたと思う」と予告した。

 「あいつにかましてやったら面白いんじゃないかなって思ってる人に狙っていこうかなというのは頭の中であります」と言い切ったように、田中がテーブルクラッシュの餌食とするのは宮原だけではない。そこでクローズアップされるのが三冠&世界タッグ5冠王に君臨する諏訪魔だ。最強タッグで初遭遇が実現することになり、田中は「ホント強いなっていう印象が凄くありますよね。年齢的にもそんな離れてないけど、グッドコンディションにいる」と諏訪魔をそう評し、「全日本さんに上がるにあたって、外から見た目でも宮原という名前と諏訪魔という名前は、意識しなくても聞こえてきた名前なんで、そこは対戦するにあたって意識したい」と王者&エースの存在を強く意識した。

 対する宮原は「全国の宮原健斗ファンが悲鳴を上げる、そして田中将斗はその宮原健斗を応戦する日本全国のファンの皆様から誹謗中傷される覚悟があるなら、宮原健斗にクラッシュやってみろ」と挑発。「田中将斗を逆にテーブルクラッシュしちゃってもいいのかなと思ってるぐらいなので。11月23日、田中将斗、逆テーブルクラッシュやってやりますよ」と掟破りを予告してみせた。

 5冠王・諏訪魔も「田中将斗っていう部分に触れたことがないんでね。楽しみ」と意識。石川修司との暴走大巨人で連覇がかかる今年、「今5冠、そして最強タッグも優勝して6冠にしたいと思いますね。そして今年のプロレス大賞でまたベストタッグ記録更新ということを目標にね。それが俺の中でモチベーション」とさらなる勲章取りに色気をみせた。

 また、新型コロナウイルス陽性判定が出たゼウスは入江茂弘とのPURPLE HAZEタッグで出場する。今月11日まで大阪市内のホテルで療養生活を過ごし、この日の会見は欠席となったが、「厚生省の基準に基づいては、もう人には感染させない」とのお墨付きを得たという。「コンディションを作り上げ、必ずこの最強タッグシリーズには18日より参戦したいと思っております」と誓ったゼウスは「このタッグチームなら必ず優勝できると信じております。いつも見るのは勝利のみ!! 今年の最強タッグはゼウス、入江茂弘組が必ず優勝いたします」と豪語している。

☆『2020世界最強タッグ決定リーグ戦』

[出場チーム]
◆諏訪魔&石川修司組(2017年、2019年優勝/現世界タッグ王者組)
◆宮原健斗&青柳優馬組
◆ゼウス&入江茂弘組
◆ジェイク・リー&岩本煌史組
◆ヨシタツ&崔領二組
◆TAJIRI&田中将斗組
◆芦野祥太郎&羆嵐組
◆関本大介&アブドーラ・小林組

[試合形式及び、得点方法]
◆2020世界最強タッグ決定リーグ戦は、参加全8チームが11月18日新宿大会〜12月7日後楽園大会までの総当りリーグ戦、全28戦で得点を争い、最多得点チームが優勝となる
◆同点チームが多数の場合は、12月7日後楽園大会にて優勝決定戦を行う
◆公式リーグ戦は全て、PWFルールによるタッグマッチ30分1本勝負
※優勝決定戦は時間無制限1本勝負で行う
◆勝ち=2点、負け=0点、時間切れ引分け=1点、両軍反則・両軍リングアウト・無効試合=0点

[公式戦日程]
◆11/18(水)新宿
諏訪魔&石川vs芦野&羆嵐
宮原&青柳vs関本&小林
ジェイク&岩本vsゼウス&入江
ヨシタツ&崔vsTAJIRI&田中

◆11/21(土)長岡
諏訪魔&石川vsゼウス&入江
ジェイク&岩本vsヨシタツ&崔
芦野&羆嵐vs関本&小林

◆11/22(日)春日部
諏訪魔&石川vsヨシタツ&崔
宮原&青柳vs芦野&羆嵐
TAJIRI&田中vs関本&小林

◆11/23(月・祝)後楽園
諏訪魔&石川vsジェイク&岩本
宮原&青柳vsTAJIRI&田中
ゼウス&入江vs芦野&羆嵐

◆11/29(日)前橋
宮原&青柳vsヨシタツ&崔
ジェイク&岩本vsTAJIRI&田中
ゼウス&入江vs関本&小林

◆12/4(金)名古屋
諏訪魔&石川vs宮原&青柳
ジェイク&岩本vs関本&小林
ヨシタツ&崔vsゼウス&入江
TAJIRI&田中vs芦野&羆嵐

◆12/5(土)新潟
諏訪魔&石川vsTAJIRI&田中
宮原&青柳vsゼウス&入江
ジェイク&岩本vs芦野&羆嵐
ヨシタツ&崔vs関本&小林

◆12/7(月)後楽園
諏訪魔&石川vs関本&小林
宮原&青柳vsジェイク&岩本
ゼウス&入江vsTAJIRI&田中
ヨシタツ&崔vs芦野&羆嵐


【会見の模様】
▼崔「今年もオファーいただいて、参戦させてもらえることに感謝します。今までの中で今回が、この開幕戦が一番自分の中でしっくりきてます。いつも素晴らしいカードを組んでもらえてるんですけど、意味合いも全部含めて、この二人と対戦するというところに、それが開幕というところにも凄く意味があるのかなと思っていて。田中さんとはベルトをかけて新宿FACEで、同じ会場で激闘を繰り広げた過去も10年前にあったりして、思い出の地でタイトルマッチじゃないですけど、一番肝心な開幕戦というところでこういう熱い試合ができる。ヨシタツと組んで。自分の中でもうホントに燃えてるというか、過去にこんなにいろいろ試合前に考えたことはなかったんで、TAJIRIさんも含めてみんな縁があってここに集まったと思うんで。開幕戦の中でこの試合が一番熱い試合にならなかったら失格やなと自分の中で思っています。とにかく熱い試合するだけじゃなくて、意味あるものにしたいなと思ってますので、これに勝って優勝したいと思います」

――出場チームの中で気になるのは?

▼崔「入江選手が僕の中で凄く勢い乗ってる人間がきたなというのがあるんですけど、みんな実力あってここに出てきてるんで、これって挙げられないですけど。僕の中で開幕戦に集中してるんで、この二人と当たることに関して、どういう戦い方をして、どういうものを見せて、どう戦うか、ここだけに集中します」

▼TAJIRI「まず今日、何でヨシタツいないんですか?」

▼崔「連絡しまして、既読スルーということで。事務所の方には連絡いってるかもしれないけど、僕に関しては既読スルーだったんで」

▼TAJIRI「何か、昨日ヨシタツのツイッターみたらですね、『TAJIRI&田中将斗はECWタッグチームかもしれないが、実は私もWWEのECWでシンデレラボーイと呼ばれたことを皆さんご存知ですか?』って載っけてるのみました?」

▼田中「さっき見ました」

▼TAJIRI「誰も言ってくれないんで、自分で言ってるんだなって、かわいそうだなと思って。ECWもこんな言い方あれだけど、本物とニセモノが僕らの中であるじゃないですか」

▼田中「オリジナルECWという書き方を海外の人はしてるので、たぶんそういう人たちから言うと僕らがオリジナルだということだと思うんですね」

▼TAJIRI「あの時代を生き抜いた中で数少ない第一線でやってる私たちですから。さっき崔さんがいろんな縁があってこのリングに集まったって言いましたけど、昨日、ハッスルが懐かしくなっちゃってYouTubeで見てたら、さいたまスーパーアリーナで2万人近く集まって、有田総統が出てきた時、あの劇場で僕と崔さんが後ろで何か言うやつがあって。この試合は田中さんと僕のECWの歴史、ハッスルのつながり、ヨシタツとWWEのつながり、噛めば噛むほどいろんな味がにじみ出てくる試合になるんじゃないかなと。崔さんが言ったように、僕の中でこの試合、が然、最強タッグの中で注目の試合になってきましたね」

▼田中「僕が世界最強タッグに上がらせてもらうのは今回2度目なんですけど、今回TAJIRIさんと組むということは、これは優勝しかないなと思ってるし、優勝できると思ってるし。このチームというのはみんなわかる通り、他の出場者にないものを持って出場してきてるので、ホントに開幕が待ち遠しいという感じですね。崔君とも僕の団体であるZERO1、その団体やめてから初の対戦なので凄く楽しみです」

――出場チームの中で気になるのは?

▼TAJIRI「注目というか何ていうか、僕ら開幕前からやりかけたことがあって、テーブルスプラッシュちょっと未遂に終わっちゃったなっていう。クラスのハンサムで一番モテる男の子の足引っ張ってやれみたいな気持ちあるじゃないですか」

▼田中「WWEは凄くきれいな女性とかいて華やかな感じでしたけど、僕らが行ってた時のECWの会場というのはそんな女性の方たちいなかったですからね」

▼TAJIRI「そういう世界を俺たちが下から足を引っ張って、ぶち壊して盛り上がってやろうかっていう感じでECWって伸びてきたじゃないですか。ああいうのみるとやっちまいたくなるんですね。久々に…いつも全日本できれいにやってますけど、たぶんそんなんじゃないな、今回は。何の試合のことかはわかりません」

▼田中「同じような感じなんですけど、世界最強タッグという名前の中でみんな各選手たちが上がってきてると思うので、どれがというのはないんですけど、誰にテーブルかましてやろうかなというのは頭の中では考えてるんで。さっき言ったように前回上がった時に未遂に終わった奴にはかましてやろうと思ってるし、他も、田中があいつにかましてやったら面白いんじゃないかなって思ってる人に狙っていこうかなというのは頭の中であります。それはここでは言わないですけどね」

▼TAJIRI「もう極端には全試合そういうテイストにしたいですね。じゃないと俺たちが出る意味ないもん」

――前回、未遂に終わったというのは宮原健斗を指していると?

▼田中「あの続きが見たかったっていう人はあの会場にたくさんいたと思うので」

▼TAJIRI「今、僕はね思ったんですけど、ヨシタツが俺もECWだとか言って勘違いしてるけど、本物を教えなきゃいけないですね」

▼田中「彼はわかって言ってるのか、ただ単にECWという名前に組み込まれただけなんじゃないかなっていう気もするし」

――現三冠王者で世界タッグ王者の諏訪魔と初対決するが印象は?

▼田中「やっぱホント強いなっていう印象が凄くありますよね。年齢的にもそんな離れてないけど、グッドコンディションにいるし、あのチームというのは長年ずっと組んできて、結果を残してるチームだし、三冠チャンピオンもいるし、意識しないというのはウソになりますね。全日本さんに上がるにあたって、外から見た目でも宮原という名前と諏訪魔という名前は、意識しなくても聞こえてきた名前なんで、そこは対戦するにあたって意識したいなとは思ってます。楽しみ? もちろんです」

――崔選手はヨシタツとのコミュニケーションに不安はない?

▼崔「昔から知ってるんで、彼のことは。彼のペースで組むからにはやっていこうと。あとECWの話が出てきましたけど、気持ちは凄くわかるんですね。この二人からしたら何ECW名乗ってんねんみたいなところはもちろんあると僕は思っていて、実はその奥には意味があるんじゃないかなと思っていて、彼なりにアメリカで経験したこととか、彼なりに成功もつかんで、たくさんの失敗もあったと彼から聞いているし。これもひとつ彼の揺さぶりと僕は思っていて、ECWって誰に聞いてもヨシタツ=ECWとならないのは彼もわかっていて、この二人に対してあえて出して揺さぶってるんじゃないかなと。彼なりの戦略かなと思ってます。これに関して彼から聞いたわけじゃないから、このタッグ組むにあたって物凄くコミュニケーション取ってるかってそうでもないし。僕は彼の個性を壊したくないんで。彼のよくやるプロレスに対して、いろんな揺さぶりかけて、試合に意味を持たせて試合に臨むというやり方は昔から知ってるんで。そこの揺さぶりを二人はどう捉えるか、そこも自分も感じたいし、この試合で楽しみにしてます」

――かつてチーム3Dが全勝優勝しているが、同じECWとして意識する?

▼田中「僕はそんな意識はないですかね。全勝というのは狙ってやろうかなというのはありますけど、3Dが全勝優勝したというのはあまり気にはなってないです」

▼TAJIRI「僕も全く気にしてないです。そういえば田中選手は彼らの3Dを返した世界で唯一のレスラーじゃないですか」

▼田中「一番最初に返したのは僕だっていうのは聞いてるんですけどね」


【ヨシタツのコメント】「2006年以降の日本プロレス界のメインストリームの続きが、14年越しに全日本プロレスのリングで実現する。今のすべての全日本プロレスファンの方たちはもちろん、新日本プロレスとゼロワンのオールドファンの方たちにも響く、明るく、楽しく、激しいプロレスを見せていきます。We can do it」


▼入江「入江茂弘です。自分は去年、二つの団体のタッグリーグ戦を優勝しました。今年はチャンピオン・カーニバル残念ながら出場するチャンスがなくなってしまったんですけど、この最強タッグで3団体目のタッグリーグ戦優勝して、全日本プロレスで結果を残します」

――出場チームの中で気になるのは?

▼入江「もちろんチーム全員はちゃんとみてるんですけど、僕は初戦で当たる岩本煌史。この岩本煌史と全日本プロレスで、世界最強タッグリーグ戦で当たれるということに僕はグッときている部分があります」

▼岩本「岩本です。今回、世界最強タッグリーグにエントリーさせてもらって、初出場ということになりました。自分が見たところ皆さんもわかるとおりジュニアヘビー級です。このヘビー級の猛者の中でジュニアが戦うという部分に注目してもらえたらなと思いますし、自分自身、戦いを通じて体重差、数字というものが証明される、痛感することもあると思いますけど、その数字を超越できるんだと証明するのもジュニアの僕だと思ってますので、そこを楽しみにしてもらえたらなと思います」

▼ジェイク「全日本プロレスのジェイク・リーです。今回のパートナー・岩本煌史。ジュニアヘビー級だから? 僕からしてみたら何だって感じですよ。岩本煌史の適正体重がジュニアで、それ以上でもそれ以下でもないんです。だからこそヘビーにも通用すると思ってます。これは僕の意見ですけどね。けど僕の意見を彼はしっかりと結果として残してくれると思います。そのために俺も全力でサポートするし、相手から勝利をもぎ取るために、今までみせたことない関節技も披露していくつもりです。その俺らに注目していただければ幸いです」

――出場チームの中で気になるのは?

▼岩本「ヘビー級ばっかりのチームで、やっぱり自分自身どれも大変な戦いになるだろうし、どの試合も頭をフル回転させなければ絶対勝てないチームだと思うので、みんな警戒するところではありますけど、入江選手と同じになってしまうんですけど、個人的な部分で言えば入江選手への思い入れというのは、たぶん今回参加してるどの選手よりも一番強いと思うので、そこは開幕戦、体力満タンの状態でぶつけていきたいと思ってます」

▼ジェイク「これは2チームあるんですよ。その1チームがゼウス&入江組。何でかっていうと、俺チャンピオン・カーニバルでゼウスさんに負けてるんですよね。しっかりここで挽回したい。シングルではないけど、挽回したいという思いが強いので。もう1チームが宮原&青柳組。あいつら何を言ってるかわからないですけどね。僕もずっと黙ってましたけど、気に入らないとかなんとかって。特に青柳が言ってるみたいなのでね。気に入らないんだったらリング上でしっかりと、その思いをぶつけてきてほしいよねっていう感じで。それができるかどうかはわからないけど、きてほしいよね。きたらきた分だけ、お前の腕折ってやるぞっていうような感じなので僕は(笑)」

――入江選手はタッグリーグを勝ち抜く秘訣をつかんでいるのでは?

▼入江「やっぱり僕はプロレスが大好きなんですけど、タッグマッチはプロレスでしかないものだと思ってるので。そういったところかなと。プロレスが大好きだからタッグマッチが得意なんだろうなと自負してますね」

――しかもパートナーが今年のチャンピオン・カーニバル優勝者のゼウス選手で優勝への手応えもあるのでは?

▼入江「ゼウスさんにチャンピオン・カーニバル、世界最強タッグ両方とも制覇してもらわないといけないと思ってるので。そこは自分にもかかってると思ってるので。もちろんフリーの入江茂弘として、自分にとっても大事なものなので、ここはしっかりと落とせない、結果をちゃんと残さないといけないと思ってます」

――ゼウス選手がコロナ陽性反応が出て療養していたが、連絡を取り合ったりした?

▼入江「特にはないですけど、ゼウスさんなら何も問題ないと思います。だって神ですから。ゼウスですよ」

――ジェイク&岩本組は昨年、アジアタッグ王者でありながら出場ならなかったが?

▼岩本「去年ジェイク&岩本組っていうタッグチームを僕の中で確立したと結構思っていて、アジアでも毎回相手によって戦い方、戦略をお互い練って戦って、結局、今年の3月に獲られはしましたけど、パートナーのジェイク・リーという選手に僕は絶大な信頼を置いてますし。だからこそ去年、保持しながら出られなかった悔しさがあるので。世界的にこういう情勢でたまたま出たんでしょって思う人たちもいるかもしれないですけど、そんな思いはぶっ壊してやろうと思うんで。僕は出るべくして出たんだと、2年分の思いを込めて証明したいと思ってます」

▼ジェイク「僕がケガ復帰した時からのパートナーで、やっぱり縁があるんだなと俺は思いますよ。シングルでここまで結果残して、お互い組まずに個々の力を伸ばそうという時期もあって、そんな中で今回パートナーとして岩本煌史がきてくれて、一緒に戦ってくれるっていうふうになってね。何だろうな。当時叶わなかったことであるけど、それもそれでタイミングなのかなと。まだ早かったんじゃないかなと。だから今こういうふうな場が設けられたと俺は思うんですよ。だから俺は優勝宣言させてもらいます。今だからこそだと思ってるんで」

――世界ジュニア王者として出場するが、全日本ジュニアを代表する気持ちはある?

▼岩本「それもあるんですけど、今のプロレス業界はヘビー級って言っちゃえばヘビー級になれる時代なのかなと思ってるんで。全日本プロレスのジュニアの代表としてもありますけど、リアルジュニアヘビーとして戦っていきます。なのでウソを暴こうかなと思ってます」

【ゼウスのコメント】「皆さん、こんにちは! ゼウスです。新型コロナウイルス感染し無事に11月11日にホテル療養を終えました。厚生省の基準に基づいては、もう人には感染させないとの事なのですが、万全を期して本日の記者会見は休ませていただきました。しかし、コンディションを作り上げ、必ずこの最強タッグシリーズには18日より参戦したいと思っております。初の入江茂弘選手とのタッグチームとなります。とても頼もしいパートナーです。自分たちの試合は、どの対戦相手と戦っても必ず名勝負になるでしょう。そして、このタッグチームなら必ず優勝できると信じております。いつも見るのは勝利のみ!! 今年の最強タッグはゼウス、入江茂弘組が必ず優勝いたします」


▼関本「マッスル&ファットです、マッスル担当の関本大介です。我々は以前、大日本プロレスでタッグのチャンピオンでした」

▼小林「15年前だよ」

▼関本「そのタッグのチャンピオンだった時を思い出し、この全日本プロレス最強タッグの冠を奪い取り、大日本プロレスに凱旋したいと思います」

▼小林「素晴らしい。マッスル&ファットです、ファット担当アブドーラ・小林です。何で俺がここにいるんだと思いますけど、こんな時代だからこそ俺みたいのが暴れないといけないと思ってます。今日は敵地に来たということで、かなり気合入ってます。ここぶっちゃけ湯島ってところなんですけど、上野公園近いでしょ。行きつけのうどん屋あるんですよ、上野公園に。そこに今日行ってません。この敵地乗り込みに集中するために。知り合いのうどん屋にいったらいろんな情が出ると思ったんで。今日は戦いだと思ってます。全日本プロレスのリング、今まで2回しか立ったことがありません。1回目はバトルロイヤル、2回目は主に絡んだのはザ・グレート・サスケだけ。王道のリングで超能力プロレスをやってしまいました。まともに全日本の風を感じたことないので、その全日本の風に負けないように我々の風を吹かそうと思います」

――出場チームの中で気になるのは?

▼関本「やっぱり世界タッグのチャンピオンであり、前年度の覇者である暴走大巨人。そこが一番注目してるチームです」

▼小林「正直、他のチーム知りません。けど、一戦一戦、全集中ですね。特に初戦は彼らか? このホストみたいなのと銀行員みたいなのとやるんで。初戦に集中してます。初戦に全集中です」

▼宮原「宮原健斗です。全日本プロレスもついに年末がやってきたなという気持ちで、開幕戦に向けて気持ちも体もそういうモードに入ったんですけど、やっぱり全体的に見てポイントになるのは11月23日の田中将斗&TAJIRI組かなと僕の中で思ってるので。田中将斗がテーブル葬を俺にやると宣言してるんでね。その勇気があるなら買おうかなと思ってますけどね。全国の宮原健斗ファンが悲鳴を上げる、そして田中将斗はその宮原健斗を応戦する日本全国のファンの皆様から誹謗中傷される覚悟があるなら、宮原健斗にクラッシュやってみろという感じですね。田中将斗を逆にテーブルクラッシュしちゃってもいいのかなと思ってるぐらいなので。11月23日、田中将斗、逆テーブルクラッシュやってやりますよ」

▼青柳「銀行員の青柳優馬です」

▼小林「よし」

▼青柳「最強タッグこのチームで出場すると発表したYouTubeチャンネルあるじゃないですか。あれで最後の方に僕らのチームだけ『ついにあのタッグが復活』ってなってたので、これはもう会社から優勝しろという圧力だなと感じてるので、優勝が最低限ということで優勝を目指したいと思います」

――出場チームの中で気になるのは?

▼宮原「もうね、日本を代表するチーム、暴走大巨人をやっぱり破らないといけないのは当たり前。それはファンの皆さんは認知してると思うんですけど。2組ずつ会見やるというのは今のご時世があって、何でこの二人が隣なんですか? 開幕戦? 見た感じ何かコンビニ行くような格好してるし、隣の人は素顔知らないのにマスクかぶられても困るしさ。関本、ちゃんと指導しろよ。どういう指導してんだよ、それ。ホントにさ、みた感じ幸せになりそうだな。みた感じは」

▼関本「指導ってこっち(小林)の方が先輩だから」

▼宮原「えっ? この並びだからいじらずにはおれないだろ。指導しろよ、ホントによ。マスクはいつもするんですか? このひょうきんなマスクは。本人から聞きたいな」

▼小林「まぁ、毎日してます。毎日してます、おっしゃる通りです。彼が田中将斗の心配をしてましたけど、開幕戦、我々と当たるんでしょ。言っちゃ悪いけど、田中将斗がミスターハードコアなら、私はミスターデスマッチですから。田中将斗までたどり着けるのかな。全日本のルール、PWFルールは5カウント以内なら反則OKなんでしょ。その5カウントを有効に使おうと思います。タッグだとよくあるブラインドを突くとかあるでしょ。そういうのも僕は存分に使いますよ。彼は田中将斗までたどり着けないね。全日本プロレスにブラッドレインメーカーが来るわけですよ。レインメーカーが。ただじゃ済まない」

▼宮原「あとね、何かの紙面でみたんですけど、アブドーラ・ザ・小林さんが言ってたのがアスリート系と、何でしたっけ? 怪奇派? 怪物? 」

▼小林「私は化け物枠と」

▼宮原「だからね、彼が勘違いしてるのは全日本プロレスって大きい人たくさんいるでしょ。ただね、全日本プロレスの選手というのはアスリート系で怪物なんですよね。みんなでかくて動ける選手しか集まれないので、それ大丈夫なの? そこ僕、開幕戦で不安要素のひとつです。関本大介選手は過去、三冠戦を争ったことあるような選手ですけど、アブドーラ・ザ・小林さんはその動きについていけるのか心配していて。みた感じ怪物感はあるけど、その動きについていけるのか。関本選手、大丈夫ですか?」

▼関本「問題ないです。あのケンドー・ナガサキのしごきを耐えた男ですよ! 舐めてもらっちゃ困ります!」

▼小林「ありがとうございます。そのへんを心配してるそうですけど、僕は僕なりにこの伝統ある団体に上がるってことに関しては非常に敬意を表してます。最強タッグの歴史、何となく振り返ってみたんですけど、最初オープンタッグからでしょ。そう考えると、ただのアスリートだけで勝てないタッグリーグだと思ってますから。アブドーラ・ザ・ブッチャー、いたでしょ。テリー・ファンクの腕に(フォークを)突き刺した。そこから始まってるタッグリーグだと思ってますので、この令和の時代にまたその再現をやってもいいかなと思ってますよ。2年前、馬場さんの追善興行でブッチャーさんの引退セレモニーもあったでしょ。その時に、人払いしたうえでアブドーラに『これからのプロレス界、お前みたいな過激な奴いないんだから面白くしなきゃいけないんだ』とお墨付きをいただいてますので。そういうこともあって、このリーグ戦に上がるってことは神の啓示だと思ってます。偶然じゃない。必然もあると思いますね。アブドーラがそう言ってくれたことで。まぁね、あんまり最高じゃないね」

▼宮原「あと誌面でみたんですけど、あなた『最高ですか?』って言いたいらしいですね開幕戦。大丈夫ですか? そんなこと言えるんですか?」

▼小林「勝ったうえで言います! 大日本プロレス、アブドーラ・小林最高ですか?って言いますよ。勝ったうえで」

▼宮原「関本そんなこと言わすんじゃねぇ! 指導しろよ」

▼関本「俺に言うなよ! 小林さんは俺の先輩だ!」

▼宮原「わかりましたよ。今までこのチームの知識がなかったんですけど、関本選手が後輩でアブドーラ・ザ・小林さんが先輩ってことは十分わかったんで、それを聞けただけでも今日会えてよかった」

▼関本「アブドーラ・ザ・小林じゃない! アブドーラ・小林だ!」

▼小林「ありがとうございます」

▼青柳「銀行員よくないですか? これだけしゃべれば。一つだけ言うとしたら最後の12月7日でしたっけ。後楽園ホールで当たる陣、あのチームだけは刺し違えてでも倒します。あのチームは終わらせます。あとは開幕戦の、最強タッグには一つか二つぐらいネタチームも必要だと思うんで、開幕戦らしく楽しくやりたいと思います」

――小林選手は被り物もブッチャーを意識しているようだが…

▼小林「意識してるっていうより、愛弟子ですよ愛弟子。ネタって言われたけど、芸歴25年ですからね、こっちは。アブドーラ・小林やって25年ですよ。俺らの芸歴をネタ扱いしてんじゃねぇ」

▼関本「芸歴って…」

▼小林「取り乱しました」

――スタン・小林という顔もあるが、最強タッグに登場することもありそう?

▼小林「君も私をネタ枠として取り扱うのか? 勝つためにスタン・小林が必要だったらいくらでも使います。何だかんだで勝つために来てますから。勝つために使えるネタは何でも使います」

――宮原&青柳組は先シリーズ久しぶりに組んだが、違和感はなかった?

▼宮原「やっぱり今まで1年前と違う緊張感はありますね。ああやってジャーマンスープレックスで投げられたのが今年の2月ですね。そこから組んでない期間が長かったんで。いい緊張感はありますけどね。心の中でどう思ってるかというのはわからないですけど、問題ないんじゃないですかね。優勝以外はやっぱり意味がないですからね」

▼青柳「僕は組んでる時の違和感は特に感じないですね。プロレスラー・宮原健斗に違和感は感じてないです。人間的にはちょっとアレな部分もありますけど、僕は違和感ないです。大丈夫です」

――言える範囲で人間的にアレな部分とは?

▼青柳「いや、ここでは言いたくないです」

――刺し違えてでも陣を倒すとのことだが?

▼青柳「単純に嫌いなだけです。特にジェイク・リーが嫌なんです。プロレスラー、ジェイク・リーが嫌なんです。最近、思いません? チャンピオン・カーニバルあたりから、何かあの人らしくないなって感じが。僕だけですかね。たぶん柔術とかああいうのが好きで取り入れてやってるんでしょうけど、今まで凄くスラっとした長い足で…スラッというか、男が憧れるような長くてゴツくて長い足して、あの足から繰り出される蹴りとかヒザ蹴りがメチャクチャ強烈で、プロレスラー、ジェイク・リーって凄いなと思ってたんですけど、最近、迷走してるというか、自分らしさを打ち消してるように感じるんですね。ルックスもいいのに残念なイケメンって感じで最近ちょっとつまらなくなってきたんで、いい加減終わらさないと、そろそろ全日本プロレスもやばいんじゃないかなと思うんで、僕が全日本プロレスを変えるためにこの最強タッグ優勝しますので。そのためにまず陣を終わらせます」


▼芦野「Enfants Terriblesの芦野祥太郎です。この世界最強タッグにかけてる思いというのは今年最後の締めくくりとしてもそうですし、前回後楽園でこのベルトに挑戦して負けてしまったというのもあります。ここで必ず俺たちが暴走大巨人、この二人から勝ち星を必ず挙げて、最初で最高のスタートを切っていけたらと思ってます。優勝すればここに並んでる、こんなたくさんのベルトに挑戦できるでしょう。まだね全日本に来てから何も残してない、何も獲れてない。このタッグリーグ必ず獲ります」

▼羆嵐「羆嵐です。10月24日、世界タッグ戦、僕の力不足で負けてしまいました。でも、どうしても俺は世界タッグの由緒正しきこのかっこいいベルトをどうしても巻きたいんで、世界最強タッグリーグ優勝して、まずはあのでっかいトロフィーを手にして、またこの世界タッグのベルトに挑戦してやりたいです」

――出場チームの中で気になるのは?

▼芦野「やっぱり関本&アブドーラ・小林、マッスル&ファットです。そこですね。あとはTAJIRI&田中将斗。そう言い始めると、どんどん出てきちゃうんですけど。あと強く意識してるのは宮原&青柳。ここは絶対負けたくないですね」

▼羆嵐「僕は崔領二&ヨシタツ組がとても怖いと思ってます。理由は何を考えてるかわからないからです。僕は凄く注意してます」

▼石川「チャンピオンとして迎える最強タッグ。前年獲ったということで正直、僕らが競馬で言えば二重丸ついてる、本命だと思ってます。結果もそうですけど、内容も僕らが圧倒して、やっぱり暴走大巨人しかいないというのを証明できるリーグ戦になるんじゃないかなと僕は思ってます。あとはどんどん話題を振りまいて、諏訪魔さんにはスキャンダルにやってもらって、そこを僕がギリギリ収めていって。そういう絵も見えてるんで、イメージ通り。開幕戦、芦野&羆嵐。羆嵐のセントーンにだいぶやられたんで、その分、僕も腹筋鍛えてるんで、鋼の腹筋でセントーンを跳ね返して、もう一回痛い目みせようと思います」

▼諏訪魔「最強タッグ今年、5冠で挑むということなんですけど、このベルト今5冠、そして最強タッグも優勝して6冠にしたいと思いますね。そして今年のプロレス大賞でまたベストタッグ記録更新ということを目標にね。それが俺の中でモチベーションですよ。石川選手と仲直りもしましたから絆もバッチリ。コンディションもいいんでね。開幕戦の芦野&羆嵐組に勢いいいところをみせつけてね、この間試合やって2タテして幸先いいスタートを切りたいと思いますよ」

――出場チームの中で気になるのは?

▼石川「全チーム強いチームしかいないなと思うんですけど、挙げるとすればTAJIRI&田中組で、田中選手とは6人タッグで軽く当たったことしかないんで、こういう公式戦で戦ったことがないんで、僕自身も楽しみだし、諏訪魔さんとマッチアップする田中選手というのが凄くいい絵だと思うんで。ただ、体重軽そうなんで、ヘビー級の重さを味わってもらいたいなと思ってます」

▼諏訪魔「自分も注目というか田中将斗&TAJIRI組の中の田中将斗っていう部分に触れたことがないんでね。楽しみでありますね。あとは宮原&青柳も復活してるっていうのは非常に気になりますね。うまくいくのかなというところが自分の中でも意識してやってみたいなと思います」

――6冠がかかる今年、連覇もかかるが記録は意識する?

▼諏訪魔「優勝の記録もチャンスあるんでね。何年連続まであるのかわからないんだけどさ、そこも挑戦してみようかなと。今思いました」

――最優秀タッグ受賞へ向けたいい実績にもなりそうだが?

▼諏訪魔「そうですよね。どんどん名前刻んでいきたいですよね、プロレス界に。石川選手が最近コンディションもよく、腹筋鍛えてると言ってたんで、どういう腹筋が出てくるか俺も楽しみですよ」

――世界タッグ防衛で仲直りしたが絆は大丈夫?

▼石川「この間、ウチのファンクラブサイトの方でもクイズ形式で僕の質問を諏訪魔さんが全問正解したんで、40歳以上の絆って濃いなと思ってるんで。なかなか絆は壊れないと思ってます。大丈夫です」

▼諏訪魔「お前ら、大丈夫なのか? どうなんだよ、アンファンなんとかよ?」

▼芦野「俺らは大丈夫です」

▼諏訪魔「ホントかよ?」

▼羆嵐「バッチリです」

▼諏訪魔「他の奴もいるだろ。仲間いんでしょ?」

▼芦野「いますけど…」

▼諏訪魔「困惑しちゃってるからね」

▼芦野「出ないから」

▼諏訪魔「お前、俺のモノマネ今日しねぇじゃん」

▼羆嵐「したことないじゃないですか。何言ってるんですか」

▼諏訪魔「この間してただろ?」

▼羆嵐「してないですよ。いつでも大真面目ですよ。したことないですよ」

――アンファンのお二人は全日本参戦以来、勲章を取れていない分、優勝で来年につなげたいと?

▼芦野「ホント勝ちに飢えてるので、とにかく勝たなければいけない。その内容はもうついてると思うので、まずは勝ちだけを狙っていく。それだけですね今は」

▼羆嵐「僕も一緒です。勝ちだけ狙って、その由緒正しき世界タッグのベルトも、光り輝くでっかいトロフィーも手に入れたいですね。(小声で)オイ」

――諏訪魔選手、聞こえました?

▼諏訪魔「えっ? 何が? やったの? わかんないわ」

▼羆嵐「変なこと言うんじゃないよ! 暴れたらどうすんの?」

▼諏訪魔「うるせぇんだよ、お前。今回、芦野選手がレスリングやってんだからよ、投げどっちが冴えるかっつうのも勝負してぇなんて思ってるんだ。そこが俺の中で楽しみ。お前のモノマネなんか別に楽しみじゃねぇんだよバーカ」

▼羆嵐「怒ってるじゃないか」

▼芦野「そういうことですよ。今回は投げたいです。絶対負けたいです。モノマネしてんじゃないよ」

▼羆嵐「(さらに小声で)オイ」

プロ格 情報局