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11/15【DRAGONGATE】TARUが16年ぶり古巣参戦 DG若手勢にメッセージ「龍の如く」

『KOBE プロレスフェスティバル 2020』兵庫・神戸ワールド記念ホール(2020年11月15日)
○TARU&望月成晃&ドン・フジイ&堀口元気vs横須賀ススム&神田裕之&のはしたろう&K-ness.×

 TARUが16年ぶりに古巣・DRAGONGATEに参戦。TARUドリラーで勝利を飾り、若手たちに向けて「龍の如く」とのメッセージも送った。

 TARUはかつて2014年までDRAGONGATEに在籍。師匠ウルティモ・ドラゴンから11・15神戸ワールド参戦を要請され、「校長に義理を欠くということは俺からしたら、龍の子としてはあり得ない。他人の一言では上がらへんけど、鶴の一声、いや、龍の一声とあらば…11月15日、再び」と宣言。「たとえ土下座されても上がらないと決めていた団体」だった古巣帰還を決意した。

 実に16年ぶりにDRAGONGATEのリングに立ったTARUは旧知の間柄にある望月&フジイ&堀口と組んでススム&神田&K-ness.&のはしと対戦。望月とフジイが拡げたロープを神妙な面持ちでまたいだ。

 しばらくはコーナーに控える時間が続いたが、中盤になって出番が回ってきた。神田のチョップ連打を仁王立ちで受け止め、望月と堀口がのはしの両足を取って倒立状態に固定すると、TARUは得意の急所へのカカト落としを振り下ろした。

 終盤にはミドルキックで相手チームをなで斬りにし、ススムにはT-クラッシュをさく裂。ともに武輝道場出身である望月との連係も冴え渡り、ダブルミドルキック、ダブルカカト落としが立て続けに決まった。すかさず望月が三角蹴りを放ってお膳立てすると、TARUがTARUドリラーを敢行してK-ness.から3カウントを奪った。

 16年ぶりの参戦で快勝。望月&フジイ&堀口と勝ち名乗りを受けたTARUはマイクで「16年ぶりにこのDRAGONGATEのリングに戻ってきました。ウルティモ・ドラゴン校長の頼みを聞いて上がったつもりやけど、16年という歳月、街も、人も、みーんな変わってしまった」と感慨を口に。一方で「ゲートの熱い魂と、それを観に来るお前らは16年前と何にも変わってなかった」と当時と変わらない感覚を味わうこともできた。

 「呼んでくれた校長、望月、フジイ、堀口、おおきに」。そう感謝してリングを降りたTARUは「ナンボ憎み合っても、ナンボいがみ合っても、ウルティモ・ドラゴン校長から育った人間やからな。龍の一声は大きい」と参戦へと翻意した理由を改めて強調。最後に「DRAGONGATEの若い者たちに一言言っとく。お前らも龍の如く。それだけや」とメッセージを送った。TARUにすれば歳月が経とうと、DRAGONGATEは“龍の魂"が宿るリング。その言葉には直系にあたる後輩たちにそれを受け継いでいってほしいとの思いが込められていた。

【望月の話】「校長が欠場になって残念ですけど、今日は最後TARUさんのマイク、それ全て込みで非常に意味のある素晴らしい試合だったんじゃないかと思います。本当に今日はTARUさんにありがとう、そんな気持ちです」

【TARUの話】「ナンボ憎み合っても、ナンボいがみ合っても、ウルティモ・ドラゴン校長から育った人間やからな。龍の一声は大きい。俺の気持ちも変えさす。今の若い奴、DRAGONGATEの若い者たちに一言言っとく。お前らも龍の如く。それだけや」

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