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11/22【NOAH】拳王が「本物」清宮絞殺でナショナル激闘V1 代々木へ桜庭指名

『PRO WRESTLING NOAH 20th ANNIVERSARY NOAH the CHRONICLE vol.4』神奈川・横浜武道館(2020年11月22日)
GHCナショナル選手権試合 ○拳王vs清宮海斗×

 拳王が激闘の末に清宮を返り討ちにし、GHCナショナル王座2度目の防衛に成功。12・6代々木大会に向けて、次期挑戦者に自ら“IQレスラー"桜庭和志を指名した。

 昨年はGHCヘビー級王座戦で両国国技館のメインを飾った「拳王vs清宮」が、今年は立場を逆にしたナショナル王座戦で実現。のっけからノンストップかつハイレベルな先の読み合いを繰り広げた。拳王が場外で“鉄柵超え"ブレーンバスターをみまえば、清宮もコーナーを飛び越えるノータッチ・トペを敢行し、声援禁止の場内も相次いで思わずどよめいた。

 その後も清宮の低空ドロップキックを、拳王がその場飛びフットスタンプで迎撃したり…と手の内を知り尽くした攻防が続いたが、先に決定機を迎えたのは拳王。ミドルキックとエルボーの猛打戦に競り勝つや、ここ一番のムーンサルトダブルニーも発射し、PFS(ダイビング・フットスタンプ)連発を狙う。

 負けじと清宮も2発目をドロップキックで空中撃墜。拳王がスリーパーで絡みついてきても、力技のオーバースロー(変型エメラルドフロウジョン)で切り返す離れ業をみせるや、後頭部へのドロップキック、急角度ジャーマン、タイガースープレックスホールド…とつなげて勝負あり、かと思われた。

 だが、拳王はギリギリで肩を上げる。場内が熱を帯びるなか、清宮の追い打ちを着地して逃れると、再びスリーパーホールドへ。胴締めに移行し、これしか無いとばかりに絞めつけると、清宮はたまらずギブアップした。

 執念で清宮を“絞殺"してのナショナル王座V2。赤いベルトを肩に、大の字となった清宮を意味ありげに見つめた拳王は「試合前はな、いろいろ言ってきたけどな、清宮海斗、ヤツは本物だよ。清宮海斗、あいつの魂はメチャクチャ生きてたな。まだ目がチカチカするぞ。だがな、お前ら。あいつの本物の魂より、(胸を叩いて)俺の熱い魂、信念のほうが強かったってことだ。おい、いつでも待ってるぞ」とスーパーノヴァを認め、“罵倒一辺倒"の関係性に若干の変化も訪れた。

 そして次期挑戦者に関しては“メインイベント後"に動いた。テレビ解説で「潮崎豪vs中嶋勝彦」のGHCヘビー級選手権試合を見届けた拳王だったが、GHCヘビー次期挑戦に名乗りを上げた杉浦貴とともに現れた桜庭とハチ合わせとなった。

 桜庭がにらみ合いに応じると、すかさずマイクを持った拳王は「おい、桜庭和志。俺の目の前に立つって“そういうこと"なのか?」と解釈。「おい、テメエの実績、そしてネームバリュー。メチャクチャ美味しい相手じゃねーか。おい、GHCナショナル、次の挑戦者はてめえ、桜庭和志だ」と指名し、12・6代々木大会での王座戦が決定的となった。

【拳王の話】「試合前はな、いろいろ言ってきたけどな、清宮海斗、ヤツは本物だよ。清宮海斗、あいつの魂はメチャクチャ生きてたな。まだ目がチカチカするぞ。だがな、お前ら。あいつの本物の魂より、(胸を叩いて)俺の熱い魂、信念のほうが強かったってことだ。おい、いつでも待ってるぞ。そしてな、このベルト、俺はずっと守っておくぞ。そしてな、プロレスリング・ノアの汚え大人たちが照らす絶景なんか俺はさせねえ。おい、俺がな、自然から生まれた、メチャクチャ神秘的な、メチャクチャ素敵な景色を作っていくからな。おい、これを見ているクソヤローども。これからはな、拳王…俺についてこい」

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