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11/22【DDT】D王GP開幕 KO-D王者・遠藤が秋山との初シングル制す 参戦6ヵ月で初黒星も秋山「28年目にして目標できた」

『D王 GRAND PRIX 2021 in KORAKUEN HALL!』東京・後楽園ホール(2020年11月22日)
D王GRAND PRIX 2021」Bブロック公式リーグ戦 ○遠藤哲哉vs秋山準×

 DDT最強決定リーグ戦「D王 GRAND PRIX 2021」が22日、東京・後楽園ホールで開幕。KO-D無差別級王者・遠藤哲哉がシングル初対決となった秋山準を破って白星スタートを飾り、全勝による完全制覇を見据えた。秋山はDDTにレギュラー参戦して以来、初の黒星を喫したものの、「28年目にして目標ができた」と前をみた。

 KO-D王者として臨むD王GP開幕を前に、遠藤は同ブロックとなった秋山との初戦激突を希望。この日、両者のシングル初対決が実現した。序盤はロックアップで始まり、グラウンドでのレスリングの攻防でしのぎを削った。遠藤は場外戦に誘ったものの、秋山が逆にフェンスに投げ飛ばし、ヒザ蹴りを見舞った。

 リングに戻ると秋山はパイルドライバー、ネックブリーカーなどで攻め立てたが、遠藤もヘッドロックをバックドロップで切り返して応戦。サスケスペシャル、スワンダイブ式エルボーなど得意の空中殺法で巻き返したが、秋山はラリアット、ランニングニーの波状攻撃で流れを引き戻し、フロント・ネックロックで絞め上げると、投げ捨てジャーマンを繰り出した。

 その後、激しいエルボーの打ち合いとなったが、秋山がジャンピング・ニー、ヒザ蹴りで競り勝ち、エクスプロイダーで勝負に出る。遠藤がカウント2で返すと、秋山はリストクラッチ式エクスプロイダーを狙ったものの、首固めで切り返した遠藤は勝機を悟ってオーバーヘッドキック、ハンドスプリング式レッグラリアット、旋回式トーチャーラックボムの波状攻撃に出た。秋山もカウント2で返して粘ったものの、遠藤はシューティングスター・プレスを鮮やかに決めて3カウントを奪った。

 今月13日の記者会見で、遠藤は秋山戦を事実上の“優勝決定戦"と位置付け、勝っても負けても残り全試合を棄権すると発言していた。そして勝利で突破することができ遠藤は「遠藤哲哉の天王山。ヤマ場は越えた。気分がいいから残りの公式戦も全部出て、全部俺が取る。2020年、遠藤哲哉イヤーで締めくくる」と前言を撤回し、全勝優勝をぶち上げた。

 秋山との初シングルを制し、「勝っちゃたよ。俺が一番ビックリしてる!」と驚きを隠せない遠藤は「正直ちょっと圧倒されたところはある。ゴングが鳴って、向かい合って、向こうが歩み寄ってきたとき、俺自身後ろに引いたところはある。圧のかけ方というか、まだ俺が経験したことがないようなものを秋山準はもってた」と振り返った。勝因については「たたみかけかな、最後の。うまく自分の型にはまったというか。秋山準との戦いは、そんなにしてないから、お互いにわからない状況で、今回はたまたま俺の型がはまった。そこかな。今日の俺の勝ちを決めたポイント」と自己分析しつつ、「だから2回目以降がどうなるかわからない。またいつか試合することがあるかもしれないし」と秋山とのネクストも視野に入れた。

 初戦を申し分なしの結果で飾った。しかもDDTにレギュラー参戦以来、負けなしだった秋山に初黒星をつけたとあって、遠藤は「秋山準に勝った人間は、DDTに俺しかいないから。ほかの奴ら、同じブロックに誰がいるかとかあんまり覚えてないけど、残りも誰が来ようが俺が勝つ以外にない」と自信を深めるばかり。無差別級王者が優勝した場合、挑戦者を指名できるが、遠藤は「そんなの決まってるでしょ。言わせないでよ。それはもう、みんなが考えている相手を指名しますよ」と明言は避けたものの意中の相手がいることを明かした。

 一方、秋山は5・16「TV SHOW!」からDDTにレギュラー参戦して以来、初黒星となった。「チャンピオンだから、あれぐらいじゃないと。シューティングスターって効くんだな。彼は体重も軽いからそんなに効かないと思ったら効いたよ! 息できなかった。さすがチャンピオン」と遠藤を評価。一方で「28年目にして目標ができた。目標ができた俺、まあまあ強いから」と気持ちを切り替えていた。

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