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11/27【DDT】竹下がD王GP初白星 彰人との同門対決制するも左腕負傷発覚で暗雲

 『D王 GRAND PRIX 2021 in NARIMASU (FREE!)』が27日、東京・成増アクトホールで行われ、竹下幸之介が彰人とのALLOUT対決を制して初白星。開幕戦で左腕を負傷していたことが発覚し、2年ぶり2度目の優勝へ向けて暗雲が立ち込めた。

 竹下は11・22後楽園大会における初戦で佐々木大輔に敗北。続く2戦目となったこの日は彰人との同門対決に臨んだ。初勝利で立て直したい竹下だが、彰人に足、左腕を徹底攻撃されて防戦一方。エルボー連打などに活路を求めたものの、ペースをつかめない展開が続いた。

 それでも時間切れ目前となった28分過ぎ、竹下は投げ捨てジャーマンからヒザ蹴りを連打してようやく流れを引き寄せた。ブレーンバスターで追い討ちをかけると、サプライズローズを決めて3カウントを奪取。残り時間わずか28秒で辛くも勝利した。

 竹下が2戦目にして待望の初白星。試合後のマイクでは「今年のD王GPはなんとしてでも、今までにないくらい勝ち上がりたいんです。Bブロック、秋山(準)選手が勝ち上がってくるかはわからないけど、もう一度、秋山選手と戦って、自分のプロレスをぶつけて、誰にどう言われようと、DDTを背負って秋山選手にリベンジするまで、ガムシャラにこのリーグ戦を勝ち上がっていきます」と2年ぶりV2、そして秋山超えにかける覚悟を口にした。

 だが、不安材料がある。11・22後楽園大会で対戦相手となった佐々木は肋骨を骨折し、残り公式戦を欠場する事態となったが、竹下もその試合中に左腕の筋肉を切っていたことが明らかになったのだ。11・3大田区大会で秋山との一騎打ちに敗れ、「僕が信じてやってきた道は正解じゃなかったかもしれない」と迷いが生じていたが、精神面に加え、肉体面でも手負いの状況となってしまった。

 それでも竹下は「今が正念場と思って勝ち上がるつもりでいるんで。ギブアップは絶対しないと決めてるんで。左腕は使いものにならないと思ってテーピングして。おそらく、このリーグ戦中、動くことはないと思いますけど、今日は勝ちました。1勝1敗で、あと4戦。あきらめずに必死に戦っていきたい。1試合1試合全力で戦っていきたい」と腹をくくっているものの、2年ぶりの栄冠獲りへ向けて暗雲が垂れ込めたと言わざるを得ない。

【彰人の話】「オレのなかで、ALL OUTはもういらないものだと思ってるよ。竹下だって、勝俣だって、自分の居場所見つけて。俺はALL OUTにいる意味なんだろう?って思って。このまま今日で終わらしちゃおうと思ってた。だけど、竹下はまだまだALL OUTでやっていきたいことがあるって。もともと仲良しこよしのユニットじゃなくて、お互い高め合うユニットって言って組んだんだよ。それに戻っただけだから。俺はベルト持ってるし、そっちに専念させてもらうけど、ベルト落としたときに、またいっしょにやってちょうだい」

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