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11/29【新日本】ジャーマン、十字に逆アンクル…上村大奮闘、田口は星取り五分に

『WORLD TAG LEAGUE 2020 & BEST OF THE SUPER Jr.27』東京・後楽園ホール(2020年11月29日)
「BEST OF THE SUPER Jr.27」公式戦 ○田口隆祐vs上村優也×

 得意のジャーマンスープレックスや腕ひしぎ逆十字固め、さらには掟破りの逆アンクルホールドで上村が奮闘したものの、最後は田口がキッチリと勝利を挙げ、スーパージュニアの星取りを3勝3敗の五分とした。

 聖地・後楽園ホールで行われた正規軍同士の公式戦。田口はコミカルな動きを封印して正攻法で試合に臨んだが、上村も引かずにグラウンドで積極的な動きを見せ、ベテランの田口に食らいついた。田口が何度もオーマイ&ガーアンクル(アンクルホールド)に捕らえても、同じくアンクルで大胆にも応戦し、リング中央で逆エビ固めに捕獲して、先にチャンスを掴んだ。

 老かいな田口はピンチをしのぐと、リバースDDTや連続ブレーンバスターで試合を立て直す。スライディング式ヒップアタックは読まれて丸め込まれたものの、腕固めを狙われた瞬間、足に絡みつき、再びアンクルに捕らえた。

 それでも上村は粘りに粘った。アンクルに捕まったまま、片足立ちになると、飛びつき腕ひしぎ逆十字固めに捕獲。しのがれてもエルボー合戦に持ち込み、田口のヒップアタックを読んで、豪快なジャーマンスープレックスホールドで3カウントを迫った。田口がギリギリで肩を上げると、得意のかんぬきスープレックスを狙う。

 しかし、上手く切り返した田口はまたまたアンクルへ。どどん狙いは上村が前方に丸め込んだものの、田口は先読みして押さえ込み返し、キックアウトされた瞬間にアンクルに再捕獲。上村は懸命にロープへ手を伸ばしたが、田口は勝負所を逃さず、変型の両足クロス式でギブアップを奪った。

 上村の奮闘が光ったが、最後は田口がアンクルで制して3勝目。これで3勝3敗のイーブンに。一方、上村は開幕6連敗となってしまった。田口はマンガ『鬼滅の刃』のキャラクター・煉獄杏寿郎を意識した口調で「これで、3勝3敗。よもやよもやだ。よもやよもやだ。3敗もしてしまった…。リーグ戦5試合、なにか悪夢でも見ていたのだろうか。よもやよもやだ。しかし、これで3勝3敗…。気持ちを切り替えて心を燃やして限界に挑みます」と後半戦に向けて意気込むと、急成長中の上村にも言及。「優也さん、優也さん。そのまま、そのままの勢いで日々鍛錬に励めばいいと思う。優也さん。優也さん。いや、今まで以上だな。今まで以上に頑張ればあっという間に私なんか追い抜いてしまうだろう。頑張ってくれ」とゲキを飛ばしていた。


【田口の話】「(マンガ『鬼滅の刃』のキャラクター・煉獄杏寿郎を意識した口調で)これで、3勝3敗。よもやよもやだ。よもやよもやだ。3敗もしてしまった…。リーグ戦5試合、なにか悪夢でも見ていたのだろうか。よもやよもやだ。しかし、これで3勝3敗…。気持ちを切り替えて心を燃やして限界に挑みます。優也さん、優也さん。そのまま、そのままの勢いで日々鍛錬に励めばいいと思う。優也さん。優也さん。いや、今まで以上だな。今まで以上に頑張ればあっという間に私なんか追い抜いてしまうだろう。頑張ってくれ。頑張ってくれ優也さん。1、2、3、3。3…。残り3試合、心を燃やして頑張ります」

【上村の話】「普段はふざけているように見える先輩でも、実力は十分すぎる、ハイ。一瞬のスキを突いてどうにかしてやろうと思ったけど、そのさらに数段上、いかれて…。まあ今回、今回だけじゃないですけど。このスーパージュニア、ずっと悔しい思いしてるんで。次はDOUKIさん。あなたのやってきた10年と僕のやってきたまだ2年半、キャリアに差があるのはもうみんなわかってると思います。でも! お互いの意地を出して正面からぶつかりましょう。今回、すげー悔しいけど、もう次を見ます。全敗対決かな。DOUKIさんは(まだ)わかんないですけど。俺が絶対勝ってやる! ありがとうございました」

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