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11/29【爆破甲子園】大仁田が史上初の空中時限爆弾デスマッチで杉浦軍に敗北も「杉浦と一騎打ちするしかない」

 『爆破甲子園2020〜電流爆破生誕30周年記念〜』が29日、神奈川・横浜市の鶴見青果市場で行われ、大仁田厚が史上初の空中時限爆弾デスマッチで杉浦軍に敗北を喫したものの、杉浦貴とのシングル初対決が浮上した。

 邪道・大仁田と高木三四郎のコラボによるプロデュース興行・爆破甲子園。この日の鶴見大会は『電流爆破生誕30周年記念』のサブタイトルが冠せられた。90年8月4日、FMWレールシティ汐留大会での「大仁田vsターザン後藤戦」(ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ)で初めて行われた電流爆破デスマッチは今年で生誕30周年。爆破甲子園では「電流爆破生誕30周年記念ツアー」を全国で実施する予定だったが、コロナ禍によって興行は次々に中止となった。

 この日は昨年11・17鶴見大会以来、1年ぶりの興行開催。メインイベントでは大仁田がメカパンディータ&ランボー川村と組み、杉浦軍・杉浦&NOSAWA論外&門馬秀貴組と対戦。大仁田と杉浦が電流爆破で対峙するのは、ノアの2014年9・23新潟市体育館大会におけるノーロープ有刺鉄線電流爆破6人タッグデスマッチ(大仁田&矢口壹琅=現・雷神矢口&保坂秀樹vs杉浦&高山善廣&平柳玄藩)以来、6年2ヵ月ぶり。試合形式は史上初の「空中時限爆弾&電流爆破バット×3デスマッチ」となった。通常の電流爆破バットが3本用意され、リングの真上に設置された時限爆弾が試合開始から10分経過した時点で爆発するものだ。

 ゴングが鳴ると、大仁田は杉浦と激しい場外戦を展開。リングに戻ると論外に机上パイルドライバーを決め、イスやテーブルの破片で脳天を何度も殴打した。

 9分が経過し、時限爆弾のカウントダウンが始まると、大仁田は身を挺してレフェリーをかばう。けたたましい爆音とともに大爆発が起き、リングで倒れていた杉浦、論外、そして大仁田の3人が被爆した。

 その後、杉浦が爆破バットで大仁田を一撃したが、カウント2。今度は論外が爆破バットを手にして大仁田を狙ったものの、門馬に誤爆してしまう。再び杉浦が爆破バットを持つと、現役時代の王貞治氏(元巨人)さながらに、左の一本足打法でメカパンディータをぶっ叩いて3カウントを奪った。

 大仁田を取り逃したものの杉浦軍が邪道の土俵で快勝。バックステージに戻った論外は「電流爆破で大仁田が俺たちに挑戦してこい。どんなルールでもやってやる。ロケット持ってきて、爆破バット10本だったらラスボス(杉浦)がシングルマッチやるよ、大仁田厚と」と条件付きで提案。杉浦も「それだけ用意したらな。まあ時間があればね」と前向きな姿勢をみせた。さらに二人は「正直、空中時限爆弾はすごかったね。ただ爆破甲子園、初めてやる空中爆破とか、爆破実験してくれ! メチャクチャ怖かったぜ俺たち。経費をケチってんじゃねぇよ!」(論外)、「俺たちで実験しやがって。どんだけの音で、どんだけの火が落ちてくるかわからないからね」(杉浦)と口を揃えて苦言を呈した。

 対する大仁田も「もう杉浦と一騎打ちするしかないですね。ノアのリングでも何でもいいから。条件はあっちに飲ませますんで、杉浦との一騎打ちを」とシングル決着戦に色気をみせた。一方で「正直言って高木選手のマッチメークですから、僕は文句を言えないですけど。あえて文句を言うなら、なんでパンダとランボーと、こんな弱い奴を俺に付けるのか」と不満をぶちまけた邪道は、「高木選手が出てくればいいじゃないか。最近の高木選手を見ていると、ほとんど爆破から逃げている。この間の路上プロレス(としまえん)でもほとんど爆破を受けないで。僕がFMWの社長のときは自ら爆破を受けてきたんですよ」と高木に爆破マッチ出陣を迫った。すると高木は「31周年の時は必ずやります」と呼応。「五輪も1年ずれたんで、来年も(電流爆破生誕)30周年でいきましょう! 来年こそツアーできますよ、絶対に! もっと大きい場所を用意しますよ」と30周年ツアーの仕切り直しを約束した。

 それでも言い足りない様子の大仁田は「正直に申しますけど、空中時限爆弾という発想をしたのはこの人(高木)です。勝手に全部丸投げして僕によこして、僕がネーミングを付けて。実験もないのに、その場でやらせるというも無謀なやり方。地方のゼネコンがよくやるじゃないですか。高木さんも丸投げを始めたか」とさらなる不満をぶつけた。一方で「また高木さんはどういう丸投げをしてくるか。今後すごい丸投げをしてくる可能性が十分にあるので、よろしくお願いします」とまんざらでもない様子だった。

 また、大仁田はSNSを通じて、現役復帰を目指す元プロ野球選手の新庄剛志氏に来場を呼びかけていた。席も用意したものの新庄氏は現れなかった。これに論外は「来るわけねぇよな。なんでだかわかるか? 新庄さんは愛犬家なんだよ」と主張。「改めて俺と杉浦さんと門馬君で新庄さんにラブコールを送る。同じ愛犬家として、爆破甲子園のリングでバットを振りませんか? 野球のトライアウトが終わってからでいい。杉浦軍のCEOの席を用意しておくから」と新庄氏に杉浦軍加入を呼びかけていた。

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