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12/1【NOAH】桜庭ナショナルへ“一瞬の極め"まざまざも…マイク不発で拳王激怒!?

『PREMIUM PRELUDE 2020』東京・後楽園ホール(2020年12月1日)
○桜庭和志&NOSAWA論外vs拳王&仁王×

 12・6代々木大会でGHCナショナル王座に挑戦する桜庭が、前哨戦で“一瞬の極め"の恐ろしさをまざまざと発揮。一方でマイクはスイッチ入れ忘れでまさかの“不発"に終わり、王者・拳王から「緊張感がない」と激怒された。

 拳王から指名されて代々木でのナショナル王座挑戦が決定。「全盛期の緊張感ある桜庭和志を引き出す」と宣言していた拳王は、唯一の前哨戦となったこの日も、序盤からスキあらばKOを狙うキックボクシングの間合いで探り合った。

 桜庭も強烈なインローなどで応戦。さらに中盤過ぎには素早い逆十字固めで拳王からの一本勝ちを狙う。拳王もニアロープに救われたが、ならばと今度は代わった仁王をとらえると、逆十字固め、横三角絞め…と次々に変化。最終的には複雑な裏三角十字固めに持ち込んで一瞬でタップを奪った。

 鮮やかな関節マジックで、王者・拳王の眼前で“一瞬の極め"の極意をまざまざとみせつけた桜庭。すかさず拳王はマイクを握ると「今の桜庭和志、どうしたんだ? 杉浦軍にいて、杉浦貴、そしてそこにいるNOSAWA論外たちとおちゃらけているだけかよ? お前の全盛期の、PRIDEで戦っていた頃の緊張感、殺伐としたのはどこにいったんだよ? いいか、12月6日、代々木はな、全盛期の桜庭和志のような殺気のある、殺伐とした試合をして。そして、このベルトを俺が防衛してやるからな」と改めて主張した。

 桜庭も負けじとマイクを握って、返答!……と思いきや、スイッチ入れ忘れで、まさかの不発。しかも内容は「フルネームで呼ぶな!」で、拳王の主張は一切反応しないものだった。

 これには拳王も激怒。「マイクのスイッチ切れてるのわかってんだろ。オメエはな、だから緊張感がない。殺伐としたものがねえんだろ」と強調した。

 とはいえ当の桜庭はどこ吹く風で「僕には僕の、日本拳法にはない打撃もありますんで。もしかしたら、打撃で勝負するかもしれないです」と元日本拳法・世界王者の拳王相手の“打撃勝負"も示唆。元K-1 MAX王者のブアカーオ(・ポー.プラムック)の打撃を参考にしているといい、「ブアカーオ大好きなんで。今度フルネーム呼ぶんだったら、僕を桜庭ブアカーオって呼んでほしい」とニコニコしていた。


【試合後の桜庭&論外】
▼論外「ヘラヘラしてるんですか?」

▼桜庭「練習も試合もヘラヘラして。ヘラヘラしながらも真面目にやる」

▼論外「楽しんでいるってことですよね? チャンピオン気取りで、代々木楽しみですよね。また杉浦軍にベルトが増えちゃって。三冠ですよ? ナショナル取ったら、タッグとSAKUベルトあるから」

▼桜庭「ああ、ホントだ!」

▼論外「代々木で三冠ですよ、三冠」

▼桜庭「頑張ります」

▼論外「あとは桜庭さんに聞いてもらって」

――フルネームは抵抗あった?

▼桜庭「ちょっとね。名字だけとかにしてほしいですね。ちょっと最後はイラッと来たんで。適当に無視しようかなと思ったんですけど、イラッとしたんで。あの藤波さんの『こんな会社辞めてやる!』みたいな感じですよ」

――改めてタイトルマッチが決まったうえで対戦した拳王選手はどうだった?

▼桜庭「やってみて、打撃は強いですよね。もともと日本拳法でしたっけ? 強いですよ。キックも重かったし。ただ、僕には僕の、日本拳法にはない打撃もありますんで。もしかしたら、打撃で勝負するかもしれないです」

――試合中に拳王選手へカーフキック(ふくらはぎへのローキック)を出していたが?

▼桜庭「あれ結構得意なんですよ。あれで…まあ、いいや。作戦なんで言わないです。ローキックでもいろんな場所があるから。ハイキックだってここ(頭)もハイキックだし、ここ(首)もハイキックだし。ミドルキックもいろんなところがある。ハイ入れるフリして、ボディ入れたり、ボディ入れるフリして、ハイに入れたりもありますし。最近の僕の練習のイメージは、ブアカーオ(・ポー.プラムック)のイメージで」

――ここに来てブアカーオ選手を?

▼桜庭「ブアカーオ大好きなんで。今度フルネーム呼ぶんだったら、僕を桜庭ブアカーオって呼んでほしい。もしかしたら、ヒジにいくかもしれないし。ヒジだって上からも下からもありますし。別に笑ってるからってヘラヘラやっているわけじゃないですよ。楽しいから、やっぱり表情に出るわけですよ。パチーンとローキックをもらって、効いているから、やっぱりニヤって笑っちゃうわけですよ。『こいつやるな』みたいに。だから、マイクで言ってたけど、ふざけてって言ってたけど、僕は別にふざけているつもりはないし」

【拳王の話】「おい、桜庭和志。言ったそばからな、なにわざとちゃらけてんだ。マイクのスイッチ切れてるのわかってんだろ。オメエはな、だから緊張感がない。殺伐としたものがねえんだろ。プロレスリング・ノアのリングで試合は勝ったとしても、なに最後までふざけてんだ? 俺はな、怒りまくったぞ。あの当時の緊張感のある桜庭和志を蘇らせたうえで、12月6日代々木では俺がてめえを完膚なきまでにぶちのめしてやるからな!」

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