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12/2【DRAGONGATE】R・E・Dに菊田が電撃加入、いきなり吉野ピン 12・20福岡国際で闘龍門世代と敗者解散マッチ

『FANTASTIC GATE 2020』東京・後楽園ホール(2020年12月2日)
○菊田円&Eita&石田凱士&SB KENTo&H・Y・Ovs土井成樹&ドラゴン・キッド&近藤修司&亀井丈人&吉野正人×

 R・E・Dに新人の菊田が電撃加入。緊急決定試合ではいきなり吉野からピンフォール勝ちを奪ってみせた。勢いに乗るR・E・Dは闘龍門世代に解散を迫り、12・20福岡国際で解散を懸けた10人タッグマッチが行われることになった。

 DRAGONGATEマットを牛耳る極悪集団R・E・D。11月には若手のKENTo(小舩賢登)が加入して戦力増強を果たしたが、今度は今年2月デビューの新人・菊田まで引き込んだ。

 当初組まれていたのはR・E・Dと闘龍門世代による8人タッグマッチ。序盤からR・E・Dが荒れた展開に持ち込んだ。闘龍門世代は正攻法で反撃に出たが、R・E・Dはセコンドを含めた全メンバーでリングを占拠すると、大乱闘に発展。R・E・D反則負けの裁定が下ったが、この直後に事件が起きた。

 混乱の最中、KENToがキッドのマスクに手をかける。KENToと前座戦線でしのぎを削っていた亀井と菊田がリングに飛び込み、キッドを救出した…はずだった。が、突然菊田が態度をひょう変させ、キッドのマスクを剥ぎ取る暴挙に。呆然とする亀井にローリングラリアットを叩き込んで三下り半を突きつけると、KENToとともにマスクを踏みにじり、R・E・D入りをアピールした。

 KENToは「見たか! ここにいるのがR・E・Dの新メンバー、菊田円だ!」と紹介。「おい、亀井。てめえがR・E・Dに入ったところで使えねえんだから、お前はいらねえけどよ」と亀井を斬り捨てると、「それより後楽園。菊田がR・E・Dに入ったところをお前らは見れたんだし、試合も終わったんだから、とっと帰れ! これで今日は終わりだ」とリングを去ろうとした。

 ここで、納得のいかない土井が「この貴重な後楽園ホールのメインイベントを潰されたっちゅうことが、俺らもお客さんも納得いってへんのや。このままじゃ終われへんよな? おい、R・E・D、延長戦やれ!」と菊田と亀井を加えた10人タッグ戦をアピール。R・E・Dは拒否しようとしたものの、土井は「やらへんちゃう。やるんや。ゴング鳴らせ!」と強引に試合をスタートさせた。

 怒りの亀井がR・E・DのTシャツを着込んだ菊田を奇襲。土井らも加勢し、5人がかりで制裁したが、KENToがパイプイスで亀井を殴打すると、流れはR・E・Dペースへ。嫌な流れを断ち切ろうと、近藤がキングコングラリアットで菊田を黙らせると、土井&吉野はスピーディな連係でH・Y・Oを狙い撃ち。さらに、吉野はトルベジーノからライトニングスパイルを仕掛けたが、H・Y・Oはレフェリーのブラインドを突いて急所蹴りを放つと、間髪入れずに菊田がローリングラリアットを一閃。強引に押さえ込んで、吉野から3カウントをもぎ取った。

 R・E・D入り早々、吉野をピンフォールという結果を出した菊田は「おい、吉野! こんなもんか? こんなヤツが今までDRAGONGATEのトップ? 笑わせんじゃねえぞ。こんなヤツがDRAGONGATEのトップにいるってことは、同世代の土井成樹、YAMATO、Kzy、そいつらもたいしたことねえな。これからはな、この俺とSBKの時代だ。よく覚えとけ!」と大胆にも豪語した。

 R・E・Dの狼藉はこれで終わらない。11・15神戸ワールドでのバトルロイヤルを制し、「リング上に関する願いが1つ叶えられる権利」を手に入れたH・Y・Oが、「R・E・Dでしっかり考えた結果、素晴らしい案があったからよ。今ここでお前らに発表してやるよ。俺の願い事、それはな、闘龍門世代の解散だ」とぶち上げたのだ。

 さすがに闘龍門世代は激高。堀口は「おい、アホ。お前バカじゃねえか? シングルのタイトルに挑戦させろとかそういうことだろ?」と怒りを爆発させる。聞く耳を持たないH・Y・Oは「どうせだったら、闘龍門世代の解散マッチやりましょうよ。だってカスにカスにカスにハゲしかいないでしょ? 俺たちが負けるわけないでしょ?」とニヤリ。それを聞いたEitaは反則裁定なしの10人タッグ戦を要求し、「この要件が飲めないんであれば、明日からの札幌、そして12月のシリーズは俺たちは全員ボイコットするからな」と揺さぶりをかけた。

 苦虫を噛みつぶしたような表情を浮かべた堀口は「お前らみたいに好き勝手やっているユニットと違って、闘龍門は団体の原点。俺ひとりじゃ決められない」と苦悩。それでも団体の創始者・ウルティモに「とことんやれ」とゲキを受けると、「校長がここまで言うんだったらやってやる」と解散マッチを決意。12・20福岡国際大会での「Eita&菊田&KENTo&石田&H・Y・Ovs土井&吉野&ススム&キッド&堀口」が電撃決定した。

 この日、シュン・スカイウォーカーが新ユニット立ち上げを宣言するなど、年末に向けて新たなうねりが生まれ始めた。12・20福岡国際で勢力図が大きく変わるのは確実となったが、2021年のDRAGONGATEマットの中心に立つのはどのユニットになるのだろうか?

プロ格 情報局