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12/4【NOAH】潮崎「すべてを超える」、杉浦は「運命感じる」 代々木GHC戦へ調印式

 ノア年内最後の大一番となる12・6代々木大会のGHCヘビー級選手権試合「(選手権者)潮崎豪vs杉浦貴(挑戦者)」に向けた調印式が4日、都内で開かれ、潮崎は「これまでのGHC、これまでの対杉浦貴、すべてを超える闘い」、杉浦は「運命の一戦」とそれぞれ定義し、2日後の決戦へ決意と覚悟をにじませた。

 ノア20周年イヤーを『I am NOAH』を掲げながら王者としてけん引してきた潮崎。その潮崎に最後の大一番で“待った"をかけたのが、ノア一筋で自身も20周年イヤーとなった杉浦だった。

 これまで、あらゆるシチュエーションで幾多の激闘を重ねてきた両雄だが、その“出発点"となったのが2009年12月6日の日本武道館大会だった。当時若き王者だった潮崎に杉浦が挑戦し、杉浦が初戴冠。あれから11年の月日が流れた。

 調印式で杉浦は「2020年12月6日、潮崎豪とGHCを懸けて闘える。11年前の12月6日、日本武道館大会と同じシチュエーション。20周年で潮崎と闘うことに運命を感じています。そして11年前と同じ、俺がベルトを巻いて、最後、ノアの顔になる。これも運命だと思っています」と改めて話した。

 潮崎にとっても、杉浦は特別な相手だ。「この男に勝つために、GHCを守ってきたと言っても過言ではない」と口にした潮崎は、「あの時と同じ、12月6日。杉浦貴の思いも、そして重さも、すべてこの俺が受け止めて、このGHCタイトルマッチ、俺が勝ちたいと思います」「これまでのGHC、これまでの対杉浦貴、すべてを超える闘いをして、ノアにとって20周年、2020年を最高の形で締めくくります」とキッパリ。すべてを受け切ったうえで勝つ“ノア本道"のファイトでの返り討ちを誓い、「杉浦貴に勝って『I am NOAH』いつも以上に叫ばせていただきます」と見据えた。

 王者・潮崎の2020年の歩みを「素晴らしい」と認める杉浦だが、同時に「嫉妬」もしていた。12・19名古屋大会では桜庭和志と保持するGHCタッグ王座防衛戦が、12・29後楽園大会では自身のデビュー20周年記念興行も控えている。「20年やってきて、まだまだ花を咲かせたい」と話した杉浦も「ノアの20年は俺の20年でもあるし、俺がノアでいろんなことを見てきた中で…。やっぱり悔しい思いも、つらい思いもしてきたけど、そのうえで運命の相手・潮崎と闘って、それで最後、また俺がベルトを巻いて締めくくる…最高の20周年にしたい」と改めて見据えた。

 ともあれ、互いを認め合う両雄が“20年の重み"を真っ向からぶつけ合う決意を覚悟を示した調印式。ノアの誇りをかけた一戦のゴングが間もなく鳴る。


【調印式の模様】

※両者調印書にサイン

――改めて意気込みを

▼杉浦「杉浦軍・杉浦貴です。2020年12月6日、潮崎豪とGHCを懸けて闘える。11年前の12月6日、日本武道館大会と同じシチュエーションなので、ひじょうに運命を考えています。20周年で潮崎と闘うことに運命を感じています。そして、11年前と同じ、俺がベルトを巻いて、最後、ノアの顔になる。これも運命だと思っています」

▼潮崎「自分が初めてGHCを獲った時に、それを獲られたのが杉浦貴でした。あの時と同じ、12月6日。杉浦貴の思いも、そして重さも、すべてこの俺が受け止めて、このGHCタイトルマッチ、俺が勝ちたいと思います」

――改めて王者・潮崎の歩みをどう見ていた?

▼杉浦「コロナの状況もあり、無観客のなかでもタイトルマッチやったりしてきたけど、全部の試合を見てきて、ひじょうに素晴らしい『やっぱりノアのチャンピオンだな』というのを感じて、頼もしく思えたこともあるんですけど、それ以上に、やはり俺も嫉妬して…潮崎の活躍に嫉妬してましたね」

――逆に潮崎選手は最近の杉浦貴をどう見ていた?

▼潮崎「杉浦貴という男は、どんな状況でも一目置いてる存在なんで、どんな闘いでも、ノアのための闘いをしてきた男。その男からGHCのタイトルマッチで勝ち取りたいとずっと考えてました」

――とはいえ歴戦のダメージが蓄積し、腕のテーピングが取れない状況が続いているが、コンディションは?

▼潮崎「絶好調です!」

――杉浦選手は潮崎豪のコンディションをどうみる?

▼杉浦「俺のほうが絶好調だよ」

――改めてノア20周年イヤー、通年防衛がかかった一戦となる

▼潮崎「挑戦者が誰であろうと、負けることは考えてないです。勝つことだけを考えてる。そして今回、挑戦者が杉浦貴。この男に勝つために、GHCを守ってきたと言っても過言ではないので、自分がずっと“待っていた相手"杉浦貴、12・6、あさって、その男から3カウントを取るだけです」

――『I am NOAH』は俺に勝ってから言えとも言われた

▼潮崎「杉浦貴に勝って『I am NOAH』いつも以上に叫ばせていただきます」

――改めて杉浦選手は、ノアとともに歩んだ20年、自身のデビュー20周年イヤーの締めくくりとなる

▼杉浦「ノアの20年は俺の20年でもあるし、俺がノアでいろんなことを見てきた中で…。やっぱり悔しい思いも、つらい思いもしてきたけど、そのうえで運命の相手・潮崎と闘って、それで最後、また俺がベルトを巻いて締めくくる…最高の20周年にしたいですね」

――相棒の桜庭も同舞台でナショナル王座に挑戦し、12・19名古屋ではタッグ防衛戦、12・29後楽園では杉浦軍興行…と忙しい12月だが、どんな師走に?

▼杉浦「サクがヘラヘラしすぎなんでね、そこは気をつけてもらって。お互いがベルトを巻いて、そしてタッグを防衛して、それで杉浦軍興行に臨めたら良いよね」

――改めて王者として杉浦戦をどんな試合にして、どんな勝ち方をしたい?

▼潮崎「これまでのGHC、これまでの対杉浦貴、すべてを超える闘いをして、ノアにとって20周年、2020年を最高の形で締めくくります」

――11年前と比べて、潮崎への『嫉妬』の思いは変質した?

▼杉浦「今の潮崎に対する思いは、安定した素晴らしいチャンピオン。そういう意味ではうれしい思いもあるし、悔しい思いもある。11年前の2009年は、潮崎が三沢さんの最後のパートナーということで、当時秋山準が持っていたGHC。ヘルニアで返上して、王者決定戦に選ばれたのが潮崎、そして力皇猛。その時は『なんで俺じゃねえんだ?』『やっぱり会社は潮崎を押すのか?』とか、その当時の嫉妬のほうがぐちゃぐちゃした女々しい嫉妬だったかもしれないけど、割と今の嫉妬のほうが、潮崎に対する安心感もあるので。11年前のほうが根深い嫉妬だと思うね。今は認めた上で嫉妬してる。20年やってきて、まだまだ花を咲かせたいって思いがあるんでね」

――デザインが変わったGHCヘビー級ベルトについては?

▼杉浦「まだ巻いてないんだよね。かっこいいよね、すごい。重厚感もあって。クリスマスプレゼントで俺がもらいますよ」

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