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12/5【全日本】暴走大巨人3勝目でV圏内生き残った テーブル餌食で大暴走・諏訪魔は初対決・田中と大乱闘

『2020世界最強タッグ決定リーグ戦』新潟・万代島多目的広場 大かま(2020年12月5日)
「2020世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦 ○石川修司&諏訪魔vs田中将斗&TAJIRI×

 暴走大巨人が元ECWタッグを破って3勝目。辛うじて優勝圏内に生き残ったものの、テーブルクラッシュの餌食となった諏訪魔が大暴走モードで田中と大乱闘を繰り広げた。

 史上5組目の連覇、史上2組目のV3を狙う諏訪魔&石川だが、ここまで2勝3敗で黒星先行と苦しい星勘定に追い込まれている。しかも宮原&青柳が勝ち点を8に伸ばしたことで、負ければ脱落が決まる瀬戸際。負けが許されない状況でTAJIRI&田中との6戦目に臨んだ。

 諏訪魔テーブル葬を予告していた田中だが、序盤は意外にもオーソドックスな正攻法を展開。諏訪魔相手にタックル合戦で真っ向勝負を繰り広げる。TAJIRIも石川の左足にピンポイント攻撃を浴びせた。

 試合を支配しつつある中で、いよいよ元ECWタッグが本性をみせてきた。レフェリー不在の無法地帯を作り上げると、すかさずリングサイドにテーブルを設置。そこに諏訪魔を寝かせ、TAJIRIが動きを止めると、田中が場外スーパーフライを発射。テーブルは真っ二つに折れ、その上で諏訪魔は大の字となった。

 これで石川が孤立化。すかさず田中がテーブルの破片で殴りつけ、TAJIRIも竹刀で殴打するなどやりたい放題。石川が田中相手にエルボー合戦に持ち込んでも、追尾式ランニングエルボーを叩き込んだ田中がスーパーフライで攻め込んだ。

 ここで息を吹き返した諏訪魔の怒りが爆発した。テーブルの破片を投げつけると、リング上の田中に一目散。何度も殴りつけると、場外に叩き落として首を絞め上げた。その間、石川が手負いのTAJIRIをチンロックでギブアップさせ、逆転勝利を決めた。

 暴走大巨人が苦闘の末に3勝目をもぎ取り、勝ち点を6に伸ばした。あとは最終戦12・7後楽園大会の関本&小林戦のみ。これに勝利したとしても、首位対決の「宮原&青柳vsジェイク&岩本」戦で勝敗がつくか、時間切れ引き分けとなった時点で連覇は消滅する。

 諏訪魔はテーブルクラッシュによって臀部に裂傷を負ったようで、これが怒りの導火線に火をつけた。試合後も田中と大乱闘を繰り広げ、何度引き離されても感情むき出しで突っかかった。

 バックステージでも当然、怒りは収まらず「いい加減にしろよ田中コノヤロー! 腹立つよ! ケツ切れたよコノヤロー! てめぇ汚ぇことやりやがって! ふざけんな! やり足んねぇな! 腹立つわ!」と完全にブチ切れモード。田中から食らったエルボーに「首飛んだよ。真っ白になった。凄ぇ威力だよ」と目を見張ったものの、「だからむかつく! 何とかしてくれ! まだまだやり足んねぇからな! 準備してくれよ」と再戦を希望した。

 対する田中も譲らない。「汚ぇことって何だ? 汚ぇことって何だって言ってんだ。プロレスのルールの中で俺らここ(頭を)使いながらやってんだ。イスもシンガポールケインもハナから持ってっとったんや。やるってわかってんだろ?」と主張し、「それを反則だ? 三冠チャンピオン? 笑わせんなコラ。どういう修羅場くぐってきたか知らんけど、こういう相手したことないんか? これが汚いことっていうなら、お前のパートナーの石川修司が歩んできた道、すべて否定するんか?」と正論を説いた。

 予告通りに諏訪魔テーブル葬を完遂してみせたが、それでも暴走大巨人を攻略することはできず。「ここまで昨日とか(TAJIRIを)カバーできてた部分があるけど、それほど相手が強かった。そこはそこで認めるしかないね」と暴走大巨人を認める一方で「何かこう負けた気がしないんだ。俺は負けた時ってすんなりと負けを認めるし、何かこう認めたくない何かがある」とそれ以上の不満が残ったようだった。

【試合後の諏訪魔&石川】
▼諏訪魔「いい加減にしろよ田中コノヤロー! 腹立つよ! ケツ切れたよコノヤロー! てめぇ汚ぇことやりやがって! ふざけんな! やり足んねぇな! 腹立つわ! 腹立つよ!」

▼石川「昨日からキレてますね」

▼諏訪魔「腹立ってんだ! 当たり前だよ! あんなのやられたんだよ! いきなしやられた! クソー!!」

▼石川「クリーンな試合かと思ったら。TAJIRIもたぶん完璧じゃなかったでしょう」

▼諏訪魔「そうだよ! やり足りねぇよ!」

▼石川「(田中と)エルボーやり合いたかったから」

▼諏訪魔「首飛んだよ。真っ白になった。凄ぇ威力だよ。だからむかつく! 何とかしてくれ!」

▼石川「俺?」

▼諏訪魔「俺らだよ! まだまだやり足んねぇからな! 準備してくれよ」

▼石川「二人で? これから残れんの? 俺ら生き残れんの?」

――他力本願だが?

▼石川「他力本願? とりあえずもう負けられないのは決まってるんで、7日も勝って、アブドーラ・小林、関本なんで。大日本、調子乗ってるからね。(諏訪魔が)怒りを7日にぶつけるんでみててください」

▼諏訪魔「痛ぇよ!」

▼石川「キレ過ぎですよ(苦笑)」

▼諏訪魔「切れてんだよ!」


【試合後のTAJIRI&田中】
▼田中「汚ぇことって何だ? 汚ぇことって何だって言ってんだ。プロレスのルールの中で俺らここ(頭を)使いながらやってんだ。イスもシンガポールケインもハナから持ってっとったんや。やるってわかってんだろ? 使うってわかってんだろ? それを反則だ? 三冠チャンピオン? 笑わせんなコラ。どういう修羅場くぐってきたか知らんけど、こういう相手したことないんか? これが汚いことっていうなら、お前のパートナーの石川修司が歩んできた道、すべて否定するんか?」

▼TAJIRI「まさにおっしゃる通りというか、悪いことしてすいません。せっかく治りかけてたのに、石川の何だ。チンロックだな、あれ。チンロックが決まり手ってあるのか? 昔ならあるのかもしれないけど、何かそういう何だろう、蘇えらせようとしてるのかな。あの体なら何もいらないんだよね。この最強タッグ中、首やられたけど、石川のこれが一番効いた。でも、何かもう一回やったら勝てるんじゃないかって気がしないですか?」

▼田中「何かこう負けた気がしないんだ。俺は負けた時ってすんなりと負けを認めるし、何かこう認めたくない何かがある」

▼TAJIRI「何かね、負けてるものは確かにいっぱいあるんだけど、そうじゃないものもいっぱいあるような気がしちゃうんだよな。負けちゃったけど俺。それはホントにある。悪いけど」

▼田中「まぁ、ホントにここまで昨日とかカバーできてた部分があるけど、それほど相手が強かった。そこはそこで認めるしかないね」

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