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12/6【DDT】樋口が最終公式戦で秋山撃破 決勝進出にいちるの望み

 『D王 GRAND PRIX 2021 in NARIMASU!』が6日、東京・成増アクトホールで行われ、樋口和貞が最終公式戦で秋山準を破って決勝進出にいちるの望みを残した。

 樋口はここまで2勝2敗1分と苦しい星勘定。最後の公式戦となったこの日、秋山とのシングル初対決に臨んだ。リーグ戦開幕前の会見で「全日本で終わりかけた人に(トップを)譲るわけにはいかない」と発言していただけに、意地でも負けられない一戦となった。

 試合はショルダータックルの応酬で幕開け。秋山がエルボーを叩き込めば、樋口はチョップを返して対抗。壮絶な打ち合いが何度も続いた。樋口は串刺しラリアット連発、アバランシュホールド、ダイビングボディプレスで攻め込んだが、秋山もジャンピングニー、顔面へのヒザ蹴り4連発で応戦。ヘッドバットからエクスプロイダーを見舞った。

 樋口は2カウントで何とかキックアウト。ならばと秋山がフロントネックロックを仕掛けたが、樋口は力ずくで持ち上げてコーナーマットに叩きつけて阻止。秋山がビッグブーツを見舞ってから、走り込んできたところでブレーンクローを決めた樋口は大相撲仕込みの外掛けで倒し、強引にフォールにいくと3カウントが入った。

 わずか4分3秒の電撃勝利で樋口が秋山とのシングル初対決を制した。決着後もブレーンクローをなかなか離さず、「はじめから言った通り。全日本で終わりかけてた男にトップは渡せない。覚えとけ!」と改めて通告。バックステージでも「リング上で言った通り。いや、会見でも最初から言った通りだ。全日本で終わりかけた男、ここで俺が終わらせてやったよ。文句があるなら、いつでもかかって来いって」と強気に言い放った。

 「(秋山は)すごいけど、獲られる前に獲っただけ。どんな手を使っても3カウント獲らなきゃいけないと思ったんで。こっちだってDDTで6年、あっちからしたらちっぽけなプライドかもしれないけど、俺だってプライドがある。『DDTをなめるな』と、そういう気持ちです」と意地でつかみ取った3勝目。これで樋口は7点(3勝2敗1分け)で公式戦全日程を終了。得点上は首位タイとなった。

 だが、同じく7点の遠藤、6点で追う秋山、高尾、上野は12・12成増大会での最終公式戦が残っており、この4人のうち誰かが8点以上となった時点で樋口の脱落が決まる。決勝進出の可能性をわずかながら残した樋口は「あきらめちゃいない。あきらめてたまるかってんだ。とにかく今日は勝った。あとは(最終日の)結果次第、それだけだと思います」と前を向いていた。

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