12/11【新日本】“GOD"トンガ&ロア悲願のWTL制覇 ジュースは乱入・KENTAに激怒

『WORLD TAG LEAGUE 2020 & BEST OF THE SUPER Jr.27』東京・日本武道館(2020年12月11日)
「WORLD TAG LEAGUE 2020」優勝決定戦　○タマ・トンガ&タンガ・ロアvsデビッド・フィンレー&ジュース・ロビンソン×

　GODが悲願のワールドタッグリーグ初制覇。タイチ&ザックが保持するIWGPタッグ王座挑戦を表明し、舞台を東京ドームに指定した。一方、敗れたジュースは乱入したKENTAに対し、怒りを爆発させた。

　史上初のスーパージュニアとの同時開催となった今年のワールドタッグリーグ。決勝は3年連続で準優勝止まりとなっていた“GOD"トンガ&ロアと連覇を狙う“フィンジュース"ジュース&フィンレーの外国人チーム対決となった。

　序盤から介入しようとするGODのセコンド・邪道が浅見レフェリーの指示により排除されると、試合は決勝戦らしい正攻法での熱戦となった。両チームとも抜群の連係を活かして火花。フィンジュースがペンデュラム式バックブリーカー&ダイビングエルボードロップの合体技を繰り出せば、GODも時間差ダイブで譲らず。大技合戦になだれ込み、4選手がリング上で大の字になると、場内は大きな拍手に包まれた。

　必死に立ち上がったジュースがキャノンボール、ナックルパンチとトンガに畳みかけ、パルプフリクションで勝負に出ようとしたその時だ。竹刀を持った邪道が花道から再登場。場内は不穏な空気に包まれる。ジュースが邪道に気を取られたスキに、ロアが竹刀片手に介入。これまでの熱戦をぶち壊しにするような反則攻撃でGODが勢いに乗ると、邪道の指示を受けて、ジュースをマジックキラーでマットに叩きつけ、試合を制するべくスーパーパワーボムの構えに。

　連覇に執念を燃やすフィンジュースは沈まない。ジュースがフランケンシュタイナーでピンチを切り抜けると、フィンレーが加勢に入って反撃開始だ。スパインバスター&フライングラリアットの合体技、そして、フィンレーの雪崩式ブレーンバスター、ジュースのダイビングボディプレスが連続して決まると、トンガ相手にドゥームズデイ・デバイス(ダブルインパクト)を狙う。

　しかし、ここでもGODはなりふり構わぬ作戦に出た。ロアがドゥームズデイ・デバイスを阻止すると、またまた邪道が竹刀を持って乱入。ジュースはなんとか返り討ちにしたが、今度はUS王座挑戦権利証の入ったアタッシュケースを持ったKENTAが姿をあらわし、ジュースの脳天を痛打。すかさずGODはスーパーパワーボムを決めて、混戦を制した。

　4年連続決勝進出となったGODがついに頂点に立ち、悲願のワールドタッグリーグ初優勝。大トロフィーを受け取ると、「何年もかかったが、ついに俺たちGODが『WORLD TAG LEAGUE』初制覇だ!」(トンガ)、「俺たちの言葉に嘘はない。確かに優勝に届くのに何年もかかってしまったが、これでやっと俺たちが世界最強のタッグチームだと証明することができた!」(ロア)と喜びを爆発させた。

　当然、次に狙うのはIWGPタッグのベルト。トンガは「俺たちはこんなもんで満足してない! まだもう一つ成し遂げていないものがある。東京ドームでデンジャラス・テッカーズを倒し、あいつらが巻いているタッグのベルトを奪る。東京ドームでベルトを懸けて俺たちと戦え! そしてようやく俺たちは100%満足できるってわけだ」とタイチ&ザック組に対戦を迫った。

　一方、納得いかないのがフィンジュースだ。GODの無法行為に激怒。ジュースは「こんなのクソくらえだ! 4vs2なんて不公平にもほどがあるだろ! 俺たちは世界がこんな状況の中でも優勝だけを目指して日本まで来たんだぞ! 本当なら今あのトロフィーを手にしてるのは俺たちのはずだ! もう終わったことに何言っても仕方ないが…。KENTA、KENTA!」と乱入したKENTAに怒り心頭だった。

【試合後のトンガ&ロア、邪道】
▼トンガ「何年もかかったが、ついに俺たちGODが『WORLD TAG LEAGUE』初制覇だ!」

▼ロア「宣言通り俺たちが優勝し、『WORLD TAG LEAGUE』制覇だ! 俺たちの言葉に嘘はない。確かに優勝に届くのに何年もかかってしまったが、これでやっと俺たちが世界最強のタッグチームだと証明することができた!」

▼トンガ「世界を見渡してもGODと並ぶタッグチームはいない。もう誰一人俺たちの実力を否定することはできない! でも俺たちはこんなもんで満足してない! まだもう一つ成し遂げていないものがある。東京ドームでデンジャラス・テッカーズを倒し、あいつらが巻いているタッグのベルトを奪る。東京ドームでベルトを懸けて俺たちと戦え! そしてようやく俺たちは100%満足できるってわけだ」

▼邪道「(※2人の後で控室へ向かいながら)次は、ザック、タイチが持っている、IWGPタッグ・タイトルか!」

【試合後のジュース&フィンレー】
※フィンレーがジュースに肩を貸してインタビュースペースにたどり着くと、ジュースはイスに座る

▼フィンレー「ふざけんなよ! もう何度も言ってきたが、俺たちは新日本最強のタッグチームだ。4人がかりで戦ってやっとのお前らと一緒にするな! まさかKENTAが乱入してくるとは、さすがに想像もできなかった。今年初めのタイトルマッチの反則に続き、今度は『WORLD TAG LEAGUE』でトロフィーを盗まれた。本気で腹が立ってる! 今日、俺たちは絶対に優勝して東京ドームでベルトに挑戦できると信じていたから、もう何を目指したらいいのか分からなくなってしまった。チャンスを台無しにされた!」

▼ジュース「GODがコメントで『自分たちがトロフィーを高く掲げる姿が見える』とかほざいてたが、今日は何がなんでも俺たちフィンジュースが優勝しないとダメだったんだ。こんなのクソくらえだ! 4vs2なんて不公平にもほどがあるだろ! 俺たちは世界がこんな状況の中でも優勝だけを目指して日本まで来たんだぞ! 本当なら今あのトロフィーを手にしてるのは俺たちのはずだ! もう終わったことに何言っても仕方ないが…。KENTA、KENTA!」

※ジュースは控室へ

▼フィンレー「もう2ヶ月もアメリカに帰ってないな。でも俺はここ日本でレスラーとして成功するために全力を尽くしてるんだ。アメリカを離れる前、妻にも絶対に優勝して、ドームでタッグベルトを取るって誓ったのに。アイツらのせいでウソつきにされちまったじゃねぇか! GOD、KENTA、邪道、アイツらに全てぶち壊された! この代償は高くつくぞ。必ずもう一度、俺たちであのタッグベルトを巻くからな!」